孫たちは4時ごろには帰宅しているのでそれに間に合うよう、NHKの昼の「マッサン」を見て1時すぎ、運転する時いつも発する「気をつけて行こう」の声で出発した。
お嫁さんがこちらの名産の「村雨」というもち米を蒸して作る和菓子が好きなので、目的地とは反対の和歌山方向、隣町貝塚市の『塩五』という老舗で、「村雨」2本とおかき類を少し買って姫路に向かった。
阪神高速堺線から環状線に向かい、湾岸3号神戸線、第二神明、加古川バイパス、姫路バイパスを経て、途中3キロほど渋滞があったが、息子たちのマンションに着いたのはジャスト4時。孫2人が出迎えてくれた。
主人の会社時代同じく社員だった女性から、自宅を出る直前に届いた『黒枝豆』のふた束の一つを持ってきていたので、早速その半分を湯がいた。
↓ 1/2束
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黒枝豆は、『黒豆』が黒くなる前、兵庫県丹波地域で10月の初旬から3週間ほどの期間限定で売られる貴重な枝豆だ。
普通の枝豆の1.5から2倍ぐらいの大粒で、中身は黄緑と黒色が入り混じった中途半端な色だが、柔らかくてコクがあって食べ応え十分だ。
お嫁さんが帰宅したのは5時半ごろ。息子も6時には帰宅した。
食卓には、ベビーリーフいっぱい敷き詰めた大皿に生協のローストビーフ。生協の注文画面でよく見るが、このローストビーフは中々いける。
もう1品は近くの焼き鳥屋さんで買ったという炭火の香りがする焼き鳥。
あとはお嫁さんお手製のポテトサラダとロールキャベツ。このスープがさっぱりしているのにコクのある嫌みのない味わい。
昨年は大鍋二つぐらいに作った澄んだお出汁のおでんだった。忙しいのによくしてくれる。
今年も豪華で賑やかな夕食だ。
心筋梗塞をした主人は、週に2日ほどなら小さな缶ビール程度を呑んでも良い。
久々に枝豆でビールだと喜んでいた。
食後、本好きのお姉ちゃんは2週間に2冊の割合で学校の図書室で借りている本を見せてくれた。
弟は絵を描くのが好きだそうで、以前描いたというお父さん、お母さん、お姉ちゃんの絵を見せてくれて、おじいちゃんも描くのだと、真剣な眼差しで、一生懸命細かい観察をして主人の絵を描いてくれた。
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翌日私の絵も描いてくれた。
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鼻と目のあたり、目と目の間隔だとか、口元だったりと、家族のどこかその本人の特徴が見えて、既成概念にとらわれない自由なタッチで描いた、彼独自の個性が見えるように思う。
本人は2年生なのでもう少し大人になったら絵も習うかもと言っている。今の間に思う存分自由に描いたらいいと思う。
10月末週末の、まだ温かい空気を漂わせた秋の夜長は更けていった。