〜かたることばが歌になる風になる〜

私の中の物づくり

先週土曜日、久々にコーラスの練習に参加できた。アルトのパートリーダーだというのに、みんなにかなり迷惑かけている。

主人の会社時代の後輩で、今は岡山の方で農業をやっている人がいて、夏に立派なトマトが送られてきたが、先日これまた立派な林檎が届いた。
コーラスの休憩のお茶の時にみんなに食べてもらうために、この林檎で「一口アップルパイ」を作って持っていくことにした。

主人の三菱電機時代、上司の方が宝塚に住んでおられた頃、我が家はまだ息子二人で、三男はいなかった頃、次男は2歳になっていたかどうかぐらいで、お正月に上司のお宅にご招待された。上司のお宅も男の子3人で、上のお二人は既に大学生、三番目の息子さんがまだ中学生という頃だった。

奥さまの手作りのお料理がたくさん並べられていて皆さんでご馳走になったが、途中まで準備していたピザをその場で作ってオーブンに入れて、お店のように焼き立てで頂いたことと、デザートにこれも、最後の仕上げにパイ生地を乗せて焼きたての手作りのアップルパイが出された。その手際の良さにも感激して今でも強烈に印象に残っている。
奥さまは、パイ皿にパイ生地を乗せ、その上に林檎を並べたら、パイ生地を蓋するように乗せて、適当に十字を切るような感じで切り目を入れたら良いのよ、と簡単にできるからとおっしゃった。
アップルパイと言えば、林檎の上に網のようにパイ生地を張り巡らしているイメージで、ちょっと面倒と思っていた私は、その後お菓子の本を買ってきて作るようになり、私の得意なお手製のお菓子の一つになっている。パイ皿で円形のアップルパイもよく作った。また見よう見まねで「ミートパイ」も作ったりした。

ある時、ピアノの先輩がサロンコンサートで休憩時にティータイムをするというので、先輩の友人たちが、クッキーを焼いて出したり、、キャラメルを作る人があったり、アットホームな会をしたことがあった。その時私も「一口アップルパイ」なるものを作って一役買って出たらとても好評で、それ以来よく作るようになった。
こんな感じだ。

右に写っている林檎、手前はよく売っている普通サイズのもの。奥のが頂いた大きな林檎で、6等分の櫛形にして、林檎そのものの甘みに少し砂糖を加え、レモン汁を振り掛け、無水鍋で煮ると、林檎の水分がシロップのようにできる。この櫛形の林檎を、餃子の皮のようにくりぬいたパイ生地で包んで形を整えて、卵でツヤを出し、オーブン200度の温度で25分焼く。その後170度の温度に下げて、残ったバターを飛ばしてしまうようにから焼きを7分ぐらいする。このから焼きでパイが軽くパリッと焼けるのだ。
焼きあがったら熱いうちにそのシロップを表面に塗ると、かすかにパイ生地がパリパリと音を立てる。
父がやっていた陶芸で、ガラス質に仕上がる釉薬で焼き上げた壺は、焼きあがって窯から出すと、冷えてくる時に生じるヒビが入る「貫入(かんにゅう)」という現象がある。チンチンなどの音がする。ふっとそれを思い出した。

砂糖以外何も添加物がないし、林檎を煮たシロップを表面に塗っているのであっさりとして、みんなに喜ばれたことは言うまでもない。
人数分より余計に作っていったが、休みの人も居たので、団長と、後輩の一人がパイ好きのご主人にお土産に持って帰った。

活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

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