※画像はおかりしました。
チャイコフスキーの「四季・12の性格的描写」の中の10月は「秋の歌」で
演奏の曲想は
Andante doloroso e molto cantabile(アンダンテ ドロローソ エ モルト カンタービレ)
「アンダンテ ドロローゾ」は「歩くような速さで 悲しみを持って(苦痛に)」
「エ モルト カンタービレ」は「そしてたっぷり歌って」という指示されています。
アンダンテならもう少し速めでも良いし、その方が弾きやすいのですが
ここにdoloroso(ドロローソ)があるので、心の痛さを表現しなきゃならなくて
譜面ヅラは難しくないのに
何度弾いても「堪えた感情」のようなものが持続しなくて
何十回も録音をやり直しました。
チャイコフスキーはそれぞれの曲を、ロシアの詩人の詩をモチーフにしているそうです。
「秋の歌」はトルストイの詩
🌠秋はおとずれ 小さな庭は 黄金(こがね)の落ち葉がいっぱいだ
木立の隙間に風が吹き この葉 吹き飛ぶ 舞い上がる
12曲連続で弾いていくと
この月の曲のテンポ感や暗さの意味が際立つような気がします。
「11月トロイカ」と「12月クリスマス(週間)」も一緒に載せてみました。
トロイカは14年前に自主コンサートで弾いたもの。
クリスマス週間は前の自宅のC7コンサートピアノで昨年録音したものです。
それぞれの場所、楽器が違うので、聴こえ方の相違が聞こえてくると思います。
「秋の歌」はデジタルピアノ
「11月トロイカ」はホールのピアノ
「12月クリスマス(週間)」は自宅C7グランドピアノ