市場通りの「翆香園」。いまでも中華菓子を売っているが、もともとはそれが本業だった。 同店のホームページなどによると、お店の歴史はかなり古いことが分かる。以下はその抜粋。 先代が歌舞伎座内の翠香亭で修行、昭和元年(1926)、現在地の市場通りで中華菓子専門店「翠香園」を創業する。 当時、街には中華料理店、中国理髪店、洋服仕立店が数店あるだけで、中華菓子は初めてだった。 戦時中は小麦粉、砂糖、小豆などの原料が統制で苦労した。横浜公園でドーナッツ、蒸しパンを売ったこともあった。 戦後、県菓子工業組合に加入。中華菓子、小菓子、肉饅頭、餡饅頭の箱詰めセットを中華料理店におさめる一方、松坂屋、野沢屋、センタービル、スカイビル、鉄道弘済会などに売店を出す。 第12回全国菓子大博覧会で金賞を受け、その後も数多くの優秀賞を受賞。文字通り中華菓子の本家で種類は眼移りがするほど。 「中秋月餅」は大ぶりで洗練されており、今では地元のみならず、遠くからも客が来る。 かたくなまでに自家製あんこ、手づくりにこだわり「支店のない本店」としてその味を守り続けている。 現店主になってからは、昭和54年に料理店もオープン。以来、毎朝のように横浜中央市場や東京築地市場に通っているそうだ。店主は横浜市大卒でアイスホッケー選手。OBになってからは8年間、同部のコーチだった。 私の若いころは、中華街でランチを食べたあと、たいていここでお菓子を買ってから事務所に戻ったことを思い出す。 先週、店の前を通ったとき、ふと、そんなことを思い出してフラフラと入店した。 着席して、テーブルに置いてある特別メニューを見る。 牡蠣入りスーラータン麺か…旨そうだな。 牡蠣入り激辛そば! 牡蠣の旨みを消してしまいそうだが… タラバガニもある。 が、ここはランチを食べに来たのだ。王道の「スブタ」を注文する。 まずはお茶が運ばれてくる。そのあとスープと漬物が来た。 この漬物、大根の醤油漬けかと思ったら、なんだかよく分からないが奈良漬のようなもの。なかなか美味しい♪ しばらくしてメインのスブタが登場。 ここのはニンジンが入っていないんだね。でも玉ネギもピーマンも、ちょうど良い火加減♪ 肉はまともな豚肉を使用している。歯切れもよく、サックリとして美味しい。 甘酢餡も私の好み♪ フロアはフローリングで木のぬくもりを感じるし、BGMがクリスマス音楽だったり、ウェイトレスが着用しているエプロンが昭和風の白いヤツ(肩紐が付いていて胸から膝まであるタイプ)だったりして、なんとも素敵な時空間を演出している。 久々に「翠香園」ランチを楽しむことができた。 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね |
ピリ辛カレー風味も春雨と一緒に豆板醤で煮たやつもい
いなぁ。
私は、タラバガニはそのまま食べたいです。
何もしないのがいちばん。
酢豚も美味しそうですねぇ。
玉ねぎが食感はしゃっきり、でも甘味は引き出したくらいに火が通っていると、幸せになりますね。
牡蠣入り上海焼きそばではないですけど、
26日に獅門酒楼の日替わりランチで、
「冬牡蠣と揚げ豆腐の葱炒め」が出ますよ。