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今日は“土用の丑”。世間ではウナギを食べる日となっているようだが、我が家ではそんな贅沢はやっていられないので、スーパーで買ってきた秋刀魚を蒲焼にするか、最悪でも「ちょうした さんまの蒲焼」缶詰ということになる。 とかなんとか言いながら、実は先月、家族揃って関内の「わかな」まで鰻を食いに行ったのだが……。 私が注文したのは「上うな丼」! うな重ではないところが寂しいけど…… 待つこと30分。冒頭の写真のような姿で登場した。 ![]() フタをとると、鼻孔を悶絶させるような蒲焼の薫りが漂ってきた。 ウナギの半分には山椒をかけ、あとの半分はそのままで頂くことに。 箸でホロリと崩せるくらい柔らかい身。ご飯にも充分行き渡った、甘すぎないタレ。それらを一緒にすくって食べると、十年ぶりに「うなぎの口福感」が溢れてきた。 うまいなぁ~ ただ、ここのうな丼は昔から意見が分かれるようだね。ウナギが柔らかすぎるとか、ご飯が硬めだとか…。 私にとっては、全く問題なく美味しい。 ![]() こちらは娘が注文した「うな丼」。 「上」との違いは品質ではなく、単にウナギの量だそうだ。 これならご飯も少なくしてもらった方がいいような気もする。 ということで、久々に「わかな」でウナギを食べたわけだが、次に「わかな」で食べられるのは何年後なのかなぁ。 さて、食後は腹ごなしを兼ねて馬車道周辺を散策。 このあたりで最も気になるモノはこれだ。 ![]() 「六道の辻通り」という石柱。 石柱が建てられたのは数年前。「六道の辻」というのは最近の愛称のように思われているが、実は大正7年6月20日発行の『横浜近代史辞典(改題横浜社会辞彙)』に、次のような記載がある。 六道の辻 住吉町5,6丁目間の街路なり 同所は東は住吉町5丁目より1丁目に 西は同町6丁目に 南は港町に 北は北仲通に通じ 東南は尾上町5丁目を経て馬車道に 東北は相生町を経て馬車道に 西南は新道を経て大江橋に達する6筋の道路なるより 俚俗六道の辻と呼ぶ 昔からこのような愛称で呼ばれていたんだね。 ![]() ところが、この場所、どう見ても六道なんてものではない。 単なる四つ角である。 6筋の道路とは……。 そこで昔の地図を調べてみた。 すると、こんなのが! ![]() 明治11年発行の「横浜分見地図」。 まさに、現在、石柱が建っている場所に六叉路があったのだ。 なぜ、こんな街路ができあがったのか? その謎を解くため、さらに昔の地図を当たってみた。 ![]() これは慶応元年(1865)の「横浜絵図面」。 クリぺによって作られた実測図だ。 太田屋新田がほぼ埋め立てられている。ここで、西側(地図の右側)の赤いラインに注目したい。 これが埋立地の海岸線なのである。 そこに道ができあがっている。吉田橋と州干弁天とを結ぶラインだ。 ![]() 続いて慶応4年(1868)の「横浜明細全図」。 太田屋新田は完全に埋め立てられ、内部に街路ができあがっている。ここら辺が現在の関内地区だ。 西側の海岸に沿っていた道は、そのまま残っている。 ![]() それから2年ほど経った頃の「横浜全図」。 明治3年(1870)の状況が描かれている。 この時期になると、西側の海岸線を超えて、桜木町方面にかけて新しい土地が出現している。 見にくいかもしれないが、「新地」と書かれた部分だ。 埋め立て地が広がったのだ。しかし、旧西側の海岸道路はそのまま内部に取り残された状態である。 ![]() その場所を拡大してみた。 これでお判りでしょう。 ![]() もともと太田屋新田の西側海岸線に沿っていた道が、埋め立て地の拡大にも関わらずそのまま残され、整備された周囲の街路パターンとの間に無用な六叉路ができあがってしまったというわけだ。 以上が、「六道の辻通り」の謎明かしというわけ。 そんな昔を振り返りながら関内駅に向かうと、植栽の中に何か文字を書いた板が…… ![]() 手書きで2枚。 ![]() 近づいてみると…… ![]() 猫のサバちゃんのことが書かれていた。 ![]() ふーむ、ここに住んでいたんだね。 今はどこで、どうしているのかな……。 さて、以上の話は先月のことなのだが、今日、新聞にこんな記事が掲載されていた。 自分でもビックリしたので、最後にこれを載せておく。 ![]() 見出しは「流通するウサギの正体をDNAから探る」。 そして本文。「かつては特別な日のごちそうだったウサギ。近年は高騰しつつも、手ごろな価格で食べられる…」。 なんでウサギを食べちゃうんだろう・・・けしからん! と憤慨しながら読み進み、だいぶ経ってから気がついた。 ウナギをウサギと読み違えていたのだった。 変な思い込みなのか、単なる早とちりなのか、それとも… なんかヤバイよね。 ![]() ウサギのメルちゃん。 11歳! 暑さに参っているのかな。 ![]() |
団長、是非その付近掘ってみてください、
骨がゴロゴロ出てきませんでしょうか?
家族は輸入鰻を食べていたようです。
家庭に輸入鰻を持ち込むなと言い続けて20年くらい経ちますが、「どこでも食べている」などとくだらぬ言い訳を聞かされています。
ですから、家では鰻を食べたことがないんです。
「わかな」も一度は行ってみたいなぁ。
「八十八」へ行ってみようかなとも思っています。
この辻の見かけは四つ角ですが、
あとの2つは隠されているんです。
入口は勝烈庵、馬車道十番館・・・?
ウナギは蒲焼に限ります。
チャーハンに入れるのは勿体無い…
中国産の安いウナギは食べる気がしません。
でも、国産のニホンウナギはもう駄目なんでしょうねぇ…