「パンアメリカン」は「中華飯店」と一体の建物に入っています。鉄パイプが縦横に組まれているのは、外壁が歩道側に傾いているので、これ以上倒れないように補強するためのようです。聞くところによると、昭和40年代初めからの営業といいますから、かなりレトロです。
「パンアメリカン」はカウンター10人ほどの細長い店。看板にはホットドックコーナーとありますが、和洋定食を揃えています。
【定食メニュー】には、マスターのコメントが一つ一つ付いています。
一日一食は ハムエッグ 600円
心の味ですね コロッケ 650円
健康食事です 焼肉 700円
健康を考えたら 焼き魚 720円
元気の元です ハンバーグ 720円
ライス! 漬物 チキンシチュー 760円
といった具合です。
前回は焼き魚定食だったので今日はカレーライス(530円)にしてみました。カレー粉から作っているようで、手づくり感たっぷりです。辛さも充分あるし、ちゃんと肉、ニンジン、玉ネギが入っているのが嬉しいじゃありませんか。
ジャガイモなんてホクホク。ニンジンは昔の味がします。子どもが嫌いだったあのニンジンの味です。豚肉はこれまた懐かしい家庭の味。同じ中華街で食べた某店のレトルトっぽいカレーとは違います。
食べ進んでいくうちにカレーが足りなくなり、ご飯が余ってしまうということがよくありますが、ここのはライスとルーの比率も申し分ありません。だからと言って、毎日食べに行きたくなるというほどのものじゃあありませんが…。
ここはクレイジー・ケン・バンドの横山剣がよく利用していたということで有名。彼らの曲に「珈琲ブーガルー」というのがあります。このブーガルーというのは、Wikipedia百科事典によると「1966年から1968年ごろにかけて主にニューヨークで流行したラテン音楽の一種。リズム・アンド・ブルース、ソウル、ロックンロールなどの米国のポップミュージックとキューバ~カリブ系のラテン音楽が混合されたサウンドが特徴」とのこと。
珈琲ブーガルーを聴くと
♪深夜営業の コーヒーコーナー … チャイナタウン ~♪
こんな歌詞がありました。このコーヒーコーナーというのが「パンアメリカン」のことなのです。その証拠に、店内には「コーヒーブーガルーの店」と書いた表示がぶら下がっています。
ホットドッグコーナー「パンアメリカン」は、その米国的な名称とは裏腹に、非常に和風で懐かしい雰囲気のお店です。紫色のアクリルドア、カウンター内で傾いたレトロなガス湯沸かし器、和定食…中華街の中でも異色の存在でしょう。
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