中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

横浜中華街の「長崎屋」にて長崎ちゃんぽんを啜る

2013年10月13日 | 中華街(上海路)

 長崎には、いろいろと思い出がある。

 学生時代、徒歩で九州を一周したときのことだ。夏休みを利用して、ブルートレインの王である寝台特急「さくら」に乗って長崎に向かった。
 金のない自分が利用したのは2列3段のB寝台。そこに美しいお嬢さんが乗り合わせていた。

 たしか夕方の出発であったと思うのだが、乗車してから朝まで、なんとなく意識していながら言葉を交わすこともなく、これから先の旅に思いを馳せ列車に揺られていた。

 お互いに目が合って言葉を交わしたのは、関門海峡を越えて北九州に入った頃だった。予想どおり彼女も大学生で、いま通っている学校のことや住んでいる所について、いろいろと話すことができた。

 私が「これから九州一周の旅をするんだけど、そのスタート地点が長崎」であることを伝えると、彼女は自分の出身地は長崎であり、夏休みを利用して帰省するところなの、駅に着いたら時間があるので街を案内してあげるわ~なんてことになった。

 まだ二十歳だった私は、その一言で舞い上がってしまった。
 ブルトレで美女と知り合い、その人に長崎を案内してもらえるなんて…

 う、嬉しすぎるぅ~

 二十歳の夏休み! 青春、真っ只中だぁ!

 なんて思っていたのだが……


 長崎駅に降り立ったら、大変な混雑。
 彼女を見失うまいと、しっかりあとをついて行ったのに、改札口を出たところ見失ってしまった。

 
 
 あちこち動き回って探したが、結局、再会することはできなかった。

    

 そんな悔しい思い出の残る長崎であるが、横浜中華街の「長崎屋」で食べる「ちゃんぽん」、「皿うどん」などは、いくら食べても悔しくない。毎回、満足して帰ることになる。


 野菜はキャベツ、白菜、玉ネギ、ニンジン、青菜、モヤシ。そこにカマボコ、さつま揚げ、ちくわ。そして豚肉、イカ、キクラゲなどが投入されて複雑な味わいになっている「ちゃんぽん」。

 白濁したスープがまた旨い!

 「ちゃんぽん」は、むかし清国から来た留学生に栄養のある食事を食べてもらおうと、四海楼の店主が考案したといわれている。まさに、そんな由来を感じさせてくれるランチであった。




 

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10 コメント

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いいですね。 (ばんど)
2013-10-13 07:58:01
切なさを伴う青春の思い出ってヤツですか。今だったら赤
外線でアドレスとか交換するからはぐれる心配はないん
でしょうね。
あぁタンギョウならぬチャンギョウしたくなりました。(笑)
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ううぅ… (ぶらくり佐藤)
2013-10-13 08:10:43
悲しいお話…。
惜しいことをしましたねぇ。
なんとも惜しい…。

あっ、ちゃんぽんは、とても美味しそう(笑)
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青いレモンの味 (馬の骨)
2013-10-13 10:39:43
甘酸っぱい青春の想い出ですね。
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ぎょうざ (管理人)
2013-10-13 21:21:46
>ばんどさん
ここは餃子もやっているんですよねぇ。
だから「ちゃんぎょう」もありか。
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ああああああ (管理人)
2013-10-13 21:23:11
>ぶらくり佐藤さん
昔は惜しい!
今は美味しい!
これがいちばんです。
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青春 (管理人)
2013-10-13 21:24:24
>馬の骨さん
ほかにも、似たような話があるのです。
それは後日…
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いいですねえ (sociton)
2013-10-14 18:59:23
甘酸っぱい思い出。
いいなあ。

中2病の思い出はたくさんあるのですが。。。
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いいのは (管理人)
2013-10-14 20:53:20
>socitonさん
甘酸っぱいスブタと、
濃いスープンのチャンポンです。
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遅ればせながら… (とも2)
2013-10-18 05:56:04
酔華サンは若い頃からイロイロな経験をされているのですね。 九州を徒歩で一周というのは、面白い企画ですので、その内に本格レポを期待してますね (/--)/
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いやいや (管理人)
2013-10-18 06:25:08
>とも2さん
全部徒歩ではなく、列車+徒歩なんです。
トホホ…
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