角打ちというのは、酒店で買った酒をその場で呑むスタイルのことを言う。 飲食店としての「立ち飲み屋」とは違う。あくまでも小売店の一角で呑むのだが、その酒を呑む場所は店によっていろいろ異なる。 いちばん多いのは、商品が並べられている店内に置かれたテーブル、あるいは常設でつくられたカウンターだ。 こういう店は、だいたい店舗と角打ち場の出入口が一緒なのである。 一方、酒店本体とは別の出入口を設け、内部で簡単に仕切られているという店もある。 たとえば本牧の「岩太屋」なんかが、そうだ。 ここは大通りに面した店舗の横に路地があって、その脇に置かれた自販機の間の隙間から角打ち場に入るようになっている。 内部には長いカウンターがあり、酒店とは簡易に仕切られているが、店の人はお客に呼ばれるたびに、やって来る。 こういうスタイルもあちこちで見かけるが、中村橋商店街(南区)の「住吉屋みよし商店」はちょっと変っているのでご紹介しておこう。 酒店の本体は左の部分で、ノレンのかかった右側が角打ち場である。(冒頭の写真) 内部。 細長いエリア、壁に向かったカウンターなどはよくあるタイプだし…… ツマミ類も30円とかだし、普通の感じがするけど…… お店の人の顔が見えないというのがすごい。 立ってやり取りをしていれば、多分、向こうからもお客の顔が見えないんじゃないかな。 なんだかパチンコの景品交換所みたい…… ところで、この「住吉屋」って、どこかで聞いたことのある名前でしょ。 むかし若葉町(中区)に同名の立ち飲み屋があったので、女将さんに訊ねてみたら、やっぱり関係があるということが分かった。 あの若葉町の店も独特で、よく通ったものだ。懐かしいなぁ。。。 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね |
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