10月13日(土)晴のち曇のち雨
屋久島というところは「ひと月に35日雨が降る」と言われるぐらいによく雨が降るらしいです。
幸いこの日の雨は午後遅くから降り始めたので、何とか晴れた森をトレッキングすることが出来ました。
健脚の父と兄は4時起きで縄文杉へ。
運動不足組の母・妹・夫・私の4人は7時起きで白谷雲水峡へ向かいました。
往復5時間の白谷コースは、雨さえ降らなければ足場も良く、森の美しさを存分に味わえます。
岩にも木にもびっしりと苔が生い茂るこの森は、一面緑の森。
沢沿いに登って行くので、終始聞こえる水音が心地よい。
生えている木もほとんどが常緑樹なので、冬、雪が積もると白と緑の世界になるそうです。
小さな白いつぶつぶが苔の胞子。
見たことのない種類の苔がたくさん生えていました。
朽ち果てたり芽生えたり。「森は生きている」の縮図を見ることが出来ます。
←大きく立派な杉の木も見どころ。
樹齢1000年を超える古木を「屋久杉」と呼ぶそうです。
ヤクシカ発見。親子連れのヤクシカに何度か遭遇しました。
小ぶりでかわいらしい顔をしています。
そしてこれが、「もののけ姫の森」と呼ばれているスポット。
ちょうど木漏れ日が差してきて、本当に神秘的な光景でした。
「太鼓岩」という崖から突き出している大きな岩がゴール。
残念ながらこの辺りで天気が怪しくなり始め、ほとんど視界が霧に覆われてしまいました。
時々風で霧が流れて山々が姿を現します。
標高1080メートルの断崖絶壁は足がすくみました。
ガイドブックには「険しい登山道」、「途中でザックを置いて行った方が」などと書いてあったので行く前はかなりびびっていたのですが、たいしたことはありません。
登山したことのない人でも楽に登れます。
ま、運動不足の代償として筋肉痛は襲ってくるわけですが。
下る途中で雨が降り始め、レンタルの雨具を着ての下山。
「晴れていても絶対に雨具は必要」っていうのは本当です。
ゆっくりとお風呂につかって2日目終了。