たまたまなのだが、紀伊国屋書店からTELがきた。
「ドナルド・キーン著作集」について、
刊行からずっと紀伊国屋にお世話になっている。
全巻の刊行は済んで、余すところは「補遺」のみなのだが、
最寄りの書店が閉店になるので、最後の一巻はいかがいたしましょうか?
との由。
いろいろ便利な世の中にあって、「ドナルド・キーン著作集」だけは、
書店にお願いしてきた。
せっかくなので、最後まで紀伊国屋につきあってもらいたくて、
本店に引き継いでもらうことにした。
写真はそのTELの数日前に、たまたま本店前を通りかかったときの撮ったもの。
前川國男氏の名刺代わりともいえる庇のデザインに、郷愁すら感じるこのごろ。
本店には、もはや懐かしい青春時代の思い出がたくさん染込んでいる。
件の著作集もあと一巻、おつきあいください。