なんども山頂を目指して登った富士山なのだが、山頂だけが富士山ではない。
裾の方にも気になるところはたくさんあって、常々歩いてみたいとは思ってはいた。
気になっているけど、まだ歩いていない「富士山」。
これを歩いてみようか!ということになって、秀春氏と一緒に歩いてみることにした。
今回のプランはすべて秀春氏に計画をお願いした。
「まだ歩いていない富士山」の領域はあまりにも広大。
どこから手をつけるか?
これのきっかけを作ってもらうことにしたのである。
自分の関心興味に従うにしたって、いっぺんに歩けるものではないし。
それに一緒に歩ける機会があるなら、秀春氏の視点で歩いてみるのは面白いのだ。
「今回は、のぼりなしで、ひたすらに富士山を下るっていうのはどう?」
という秀春氏のプランはこう。
富士宮口五合目をスタートして、宝永山の第二火口へ抜ける。
そこから御殿庭を歩いて、双子山。御殿場口五合目へ。
ひたすらに富士山を下る。
御殿場口にあらかじめ置いてあったクルマで富士宮口へと向かい、
スタート地点に停めておいたクルマを回収する。
「宝永山の下の方って、ずっと歩いてみたかったんだよね」と秀春氏。
なかなか楽しそうなプラン。
富士宮口五合目の駐車場から歩きはじめると、
登る場面というのはまったくない。
なだらかに下る道を歩き、たまに少し登り坂が出てくるかなぁ、という程度。
「ここって、コノスジ中途道の雰囲気とはだいぶ違うね」
確かに。この道はとっても明るい。植生もだいぶ違う感じがする。