天気は曇り。空はすっぽりと雲に覆われています。
白雲山と言う名前の通り、雲に覆われることの多い山です。
それでも山頂からの眺めは最高です。
然別湖が望まれるといいのですが。
この山は、まず最初に40分ほど急な勾配を昇ります。
狭く、足元の悪い道。
クマザサの若葉を抜いて笹笛をふくと、子どもたちが興味を持って真似します。
雨が降ると、水の流れになるような狭い道を登ります。
小休止をして、第1休憩ポイントまで休むことなく登ります。
昨日までの雨が蒸気になって、蒸し暑い。
このまま晴れてくれればいいのですが、相変わらず雨がぱらついたりする天気。
さらに約40分。
第1休憩ポイント。
苔が蒸し、杉の木に囲まれたまるでサンクチュアリのようなスポットです。
ボクは、この場所が大好きです。
耳を澄ませると、色々な音が聞こえてきます。
このポイントでは、子どもたちが「サウンドマップ」と言う実習をやります。
ノートの真ん中に印をつけて、そこを自分のいる場所にします。
目を閉じて、聞こえてくる様々な音を、その印の周辺に線で表現していきます。
ぴよぴよ、ほーほけきょ、さわさわ、ザザッザザッ、ざわざわ、パキッ、さらさら、ヒューッ、・・・・・
子どもたちが、集中した時に見せる表情がたまらなく好きだ。
子どもたちから、どんな音が聞こえて、その音をどんな線で表現したのかを分かち合ってもらいます。
正解のない自由な表現は、とても豊かで面白い。
このポイントでの実習を終えて、更に登る。
第2休憩ポイントでも、ネイチャーゲームをやりながら小休憩を取って、いざ山頂へ。
残念ながら、4班到着時には、雲がかかって然別湖は見れませんでした。
それでも、先着組はほんの少し湖面が見えたらしい。
岩場の山頂には、ときおりリスが顔を見せてくれる。
ボクたちがこぼす、おむすびのおこぼれを狙いに来る。
そもそもこの山は、絶滅危惧種のナキウサギの生息地。
グロースの初期のころは、ヌプカから然別湖に抜ける道路計画がまだ残っていた。
ナキウサギの保護を目的とした反対運動で、工事はストップしていたのだけれども、やがて「時のアセスメント」によって、完全に工事は中止となった。
直接見かけたことはないけれど、「キィーッ」と言う独特の鳴き声は毎回耳にする。
豊かな自然の中を歩くことは、都会では気づけない色、音、香りを知らずに感じていく。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます