Pastorale

サヴァトラ猫との今日いちにち

英国の夢

2015年10月30日 | 美術館など

11月に入って柿の仕事が忙しくなる前に

名古屋市美術館の「英国の夢~ラファエル前派展」を

観に行って来ました。

名古屋市美術館は白川公園の中にあります。

少し前なので今のように涼しくなる前の暑い日でした。

公園の木陰がありがたいような・・・

 

ラファエル前派、というのはラファエロ以前の

中世や初期ルネサンスの芸術を模範とする画家たちだそうで、

つまりラファエロの画は劇的すぎるので素朴に描こうよ、と。

 

私は美しい絵画ならなんでも好きですが。

今回の展覧会は私のどストライクでした。

(品のない表現で申し訳ない・・・)

ロセッティやミレイなどが代表的な画家ですが、

そのロセッティの描く女性はだいたいこんな感じですね。

ちょっとエラの張った気の強そうな・・・(失礼!)

私が気に入った数点を図録を撮ったものでUPします。

このドラマティックな場面、まるで映画の1シーン。

この二人の、絵の右に描かれた手が印象的です。

恋人が戦争にいく前夜、それを引き留める女性・・・

 

「ソルウェーの殉教者」 岸辺の杭に縛られて

満ちてくる潮に飲みこまれようとしています。

 

ジョン・キーツの詩「聖アグネス祭前夜」を題材とした

「祈りの後のマデライン」

月明かりに照らされた髪や肌の美しさ・・・

しばし立ち止まって見とれてしいまいました。

 

そして一番のお気に入り 「シャクヤクの花」

お花やドレスのドレープも素晴らしいのですが、

この女性の顔つき、表情が好きです。

絵画の一枚一枚が、まるで一本づつの映画並みの感動!

 

絵画を観た後の楽しみは、その余韻に浸った後に

初めて見聞きする言葉や歴史をしらべること・・・。

シャクヤクの花は、単純に観て楽しみますが、

「聖アグネス祭」って・・・?

ソルウェーの殉教者って、何があったの・・・?

そのほかにも「アーサー王伝説」をモチーフにした絵もあったので、

もう一度本棚の中の本を探してみたり・・・。

 

名古屋に来るまでに新潟でも展示があったそうで、

すでに観た方のブログなどを見るのもまた一興。

昔好きだった少女漫画のような、外国の非日常的な

物語性と装飾的なところが好き・・・という女性もいました。

水野英子さんをあげられていたから私よりは少しお姉さんかも。

そう・・・昔の少女漫画はとっても素敵だった。

マンガと侮ることなかれ。

今も押入れの古いマンガを開けばすぐそこに、絵画の世界が・・・

私が大すきだったのは竹宮恵子さん、萩尾望都さん、大島弓子さんなど・・・

今見かけるマンガの多くは落書きにしか見えない・・・

というと叱れるかしら?

 

「ラファエル前派展」

12月の中旬まで提示してあるので、もう一度見たいな・・・

と思っています。

 


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