Pastorale

サヴァトラ猫との今日いちにち

郷の秋

2011年11月04日 | ひとりごと
休日だった昨日、次男が小さな冒険に出ました。

彼お気に入りの地である白川郷に出かけたのですが
家を出たのは日付が変わってすぐ、夜中の12時。
50ccのバイクで出かけたので片道6時間はかかります。

暗いし寒いしクマやサルが出るだろうし…
想像力豊かな母の心配は極限です。

こまめにメールをするように言ってあったので
ちょこちょこ途中経過を報告してきました。

3時頃「白川郷まであと84㎞」

4時頃「あと60㎞切ったよ」

5時48分「今、荘川桜」

6時5分「御母衣(みほろ)ダム」

そして6時49分に白川郷の展望台から写メを送って来ました。

布団の中でメールを受け取っただけですが、
私まで大冒険した気分…

でも私の方が気疲れしましたが。

当人は小さなバーナーや小さなお鍋を持ってって
温かい紅茶を飲んだりしてアウトドア気分。
(なぜ保温の水筒ではいけないのか?)

とりあえず一番危険な深夜のドライブが終了すれば
母の心配も峠を越えました。

昼過ぎには白川郷を出て、夕方過ぎには帰宅。

あぁ~疲れた…

この美しい秋の白川郷の写真には
限りない母の愛が秘められているのです。
心してご覧あれ。

すみれ色

2011年11月03日 | お花

毎年秋にはベランダにビオラの鉢を下げます。
植えた後に切り戻したのでビンに挿してみました。
プリンの空きビンにワイヤーで手をつけたものです。

今年は花屋さんの店先で
いちばん初めに目に付いた紫のビオラ。
実家の近くの病院のエントランスが
毎年紫系のパンジーできれいに飾られています。
花盛りになって「紫もいいなぁ」と思っていましたが
今年は我が家もすみれ色。

すみれ色の小さなビオラを見ると思い出す逸話が…

ナポレオンはスミレの花が好きで
「スミレの咲く頃に帰ってくる」
と言って島流しになったそうな…

私も時々マネをして、しばらく会えなくなる人に
「○○の花が咲く頃にまた会いましょう」
なんて言ってみます。


蜜柑

2011年11月01日 | ひとりごと
今日も柿畑にいます。

が、写真はミカンです。
庭のミカンが真っ黄色になってきました。

我が家の生け垣は寒椿ですが、
その内側にミカンの木がたくさん植わっています。
前の家のばあさんがよく覗き見をするので
うちのばあさんが嫌がってミカンの木を植えました。

ばあさんが二人出てきましたが、
この二人の年の差は嫁姑ほど。

ミカンの木は葉が落ちないので
一年中青々と目隠ししてくれます。
しかもたくさんのミカンがなる♪

でも…すっぱいし皮が厚くて堅いです。

ずいぶん前のことです。
じいさんが健在で長男が五才くらいだったから、
15年以上前の話です。

庭のミカンがおいしそうに見えたわが息子。
でもじいさんに
「まだすっぱいでちぎったらイカンぞ」
と言われて諦めた様子に見えました。

でも後から庭を見るとナント、
スパイラル状になった皮がぶら~んと下がって…

たしかにちぎってはいないわなぁ…
という一休さんのようなお話。

ミカンが色づいてくると
ばあさんがいつもこの話をします。

季節が巡る毎に同じ花が咲くように、
毎年同じ思い出話も咲きます。

「またその話…」
と次男にもつい先日言われましたが、
次男の思い出話もいづれまた…