中谷 勇 元 山形大学教授
便秘や痔は、自ら原因に対する対策をしないで薬や医師に頼っても徐々に悪化します。
便秘は、排便の仕組みを知ると自分で解消できるし予防もできます。痔の主な原因は、長期間続く便秘です。痔は便秘が始まって数10日~数か月以降に自覚症状があらわれ、1年位で顕著になり、その後も徐々に悪化します。そのため痔の主な原因が便秘である事に気付く人がいないのです。便秘を治すと、遅れて痔も治ります。便秘は自分で簡単に治せます。
医師は予防注射以外、予防医療は行わない事になっているから、薬を処方したり治療はするが、自分で治す方法や予防法は教えません。痔は、根本原因に対する対策をしないで薬や医師に頼っても徐々に悪化し、最悪の場合は2~3年毎に入院して、手術が必要になる事があります。完治のためには、原因に対して自分で積極的に対策をする以外に方法はありません。
便秘解消には、毎日排便反射が起きるようにする事です。排便は、排便反射が起きると数10秒間で済みます。毎日2~3度排便できる事もあります。普段、毎日排便反射があっても都合で排便反射を無視すると2~3日間ほど排便反射が起きなく排便できなくなる事があります。
難しい病気以外は、自分で治したり予防をすることが大切です。病院へ行くと薬を処方されます。薬の常用は副作用があります。副作用は徐々にあらわれるから、これに気付く人は少ないでしょう。
私は、薬を服用しないようにしているが、脊椎管狭窄症で激痛が続いたので、痛み止めの薬を手術をするまで服用しました。手術が終わって数か月後から経験をした事のない吐き気が生じ徐々に強くなり胃の痛みもでました。これが7年間続いたので、その間に胃カメラの検査を2度受けたが、異常なし。吐き気を抑える薬を処方してもらい、吐き気と痛みは2、3日でなくなりました。これで7年間続いた吐き気がなくなりました。薬を服用すると副作用のための薬の服用も必要になる事を経験しました。
便秘解消にセンナ茶がよく効きます。よく効くが故に飲み方に注意しなければなりません。センナ茶は、消化管に分布している神経を刺激して消化管の活動を活発にする作用があります。楽に排便が出来るようになったらセンナ茶を飲むのを控えましょう。
食べ物にも便秘解消の効果のあるのがあります。しかし、そのような食べ物も数日間続けると効果が無くなるのが多いです。効果が長期間続く食べ物もありますが、人によっても違いがあるでしょう。最も良いのは、適度の運動をして健康な体を保つ事です。消化管の働きが弱くなると便秘になります。
以下の電子本に排便の仕組みや便秘の原因になる事、対処法を記載しました。便秘にならない生活習慣は、健康維持のために大切です。児童の便秘が深刻になっていると言われています。その原因と対処法も記載しましたが、児童は特別ではなく、すべての年代で同じことです。
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