夜泣きは適切な対策で簡単に治すことができる--理学博士の夜泣き対策--

夜泣きには明確な原因があります。原因はお母さんの生活習慣、育児の仕方などであり、赤ちゃんや幼児にはありません。

かくれ不眠 --- 原因と対策

2011-12-16 17:04:22 | 夜泣き

   中谷 勇  元 山形大学理学部教授
    is-nakatani@nifty.com 


 かくれ不眠についてマスコミが報道していた事がありました。かくれ不眠は、不眠症というほどではないが、よく眠れない人で、このような人は多いとの事でした。「かくれ不眠」とは潜在的な不眠症の事で、このようなことは私も指摘していますが、その原因についてマスコミの説明は必ずしも完璧ではありませんでした。

 (潜在的な)不眠の原因
 いくつかあります。
1.夜遅くまで、明るく照明して起きている
2.不規則な生活
  これには、仕事などでやむなく不規則になる場合もあるでしょう
3.遅寝で寝不足
4.夜通し豆電球を点灯している
5.夜間、寝室内に外の光がカーテンを透して入り明るい
6.寝付きがよくないからと布団に入ってから本を読む
7.夜中に眠れないから照明を点けて眠くなるまで起きている
 これらは、いずれの場合も体内時計が狂い睡眠障害の原因になります。

 対策
 上述の1~7をやめる。または、改善する。
 睡眠覚醒リズムが正常な人で、体内時計の周期の長さが24時間より長い人は、毎日同じ時刻に就寝しても20~40分間位は寝付けないのが普通です。寝付くまで布団のなかで本を読むのを習慣にすると、眠くなる時間はますます遅くなり、やがて睡眠覚醒リズムが狂います。就寝後、直ぐに寝付けなくても、また夜中に目が覚めても寝室内を真っ暗にして布団のなかで眠くなるのを待つことが大切です。そのようにしていると夜中に眠れないのは治るでしょう。ただし、体内時計の周期が24時間より長い人は、就寝後20~40分間眠れないのは変わりません。これが正常なのです。
 早寝で睡眠時間を充分確保することが大切です。
 赤ちゃんや幼児の夜泣きの主な原因は、不眠症です。不眠症の原因や対策の仕方の本質的なことは、赤ちゃんから老人まで共通です。
 

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体を温めると寝付きがよくなる?

2011-12-13 13:32:36 | 夜泣き
   中谷 勇  元 山形大学理学部教授
   Mail: i-nakatani@cpost.plala.or.jp

 これから寒い冬になりますね。マスコミが体を温めると寝付きがよくなると報じていました。これが本当かどうかは、体温について正しいことを知るとよいでしょう。

体温リズム
 正常な生体リズムでは、体温は起床直前が最低で、夕方最高になります。普通、最低と最高の差は1℃以内です。
 リズムが正常な場合、夕方から体温が下がり始め、ある程度下がると眠くなります。このリズムは体内時計がつくっています。このことを理解すると、体は、暖め過ぎても冷やし過ぎても寝付きがわるくなることがおわかりと思います。

体を温めると眠れるのは
 体を温めて寝付きがよくなるのは、寝室内や布団の中が寒い時です。だからと言って温め過ぎると寝付きが悪くなります。
 夏季など寝室内が暑い場合は、涼しくすると寝付きがよくなります。

寝付きを考慮すると入浴は
 暖かい、あるは暑い季節は、早めに入浴し体をさますと寝付きがよくなります。就寝前に、スポーツや運動で体を温めると寝付きがわるくなるのは、暖かい、あるは暑い季節です。
 寒く、体が冷えている場合は、就寝直前の入浴で体を温めるとよいです。

 図を参考にしてください。体温が夜に正常な状態より高くても低くても寝付きはわるくなります。

 以上のことは、夜泣き対策でも全く同様に考えることが大切です。
  

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