中谷 勇 元山形大学教授
夜泣きは、明らかな原因があるから確実に治せます。昔から、夜泣に関して間違ったことが信じられています。「原因がなくて泣くのが夜泣き」などと言われていますが、夜泣きには、明らかな原因があります。原因のない結果はありません。夜泣きは、原因が何であるかを知って、適切に対策をすると完全に治せます。夜泣き対策は簡単にです。
一般に、経験は大切ですが夜泣きに関しては、昔から多くのお母さん達が悩んできました。日本のオオカミが絶滅して100年以上になるが、それ以前から夜泣きで悩んできたのでしょう。私が幼少の頃、「泣いてばかりいるとオオカミに食べさせるわよ!」と下図のような内容の絵本を親が買ってくれました。「オオカミに食べさせる・・」と言っても泣き止まなかったが、「柿をあげるから泣くんじゃない」と言ったらピッタと泣き止んだ。オオカミは、「柿って俺より恐ろしいのだ、柿に食われたら大変・・・」とあわてて走り去ったという内容です。
今なら柿など珍しくないだろうが、昔は経済的に豊かでなく、食料は充分でなく、秋にだけ食べられる柿は美味しく貴重な食べ物だったのです。しかし、これで泣き止んでもすぐに泣きだします。これは夜泣き対策になていません。
昔から夜泣きで悩んだ先輩ママさん達が経験したことを、子育て中のママさん達にアドバイスをしてきたが、いまだに多くの親御さん達は夜泣きで悩んでいます。先輩ママさん達や子育て支援に係わっている人達も、昔から語り継がれていることを子育て中の親御さんに伝えています。これは子育て支援どころか間違っている事を拡散している事です。この様な事でなく、真実を知ることが大切です。夜泣きは、簡単になおせます。
第二次大戦前は、産めよ増やせよの政策で10人位の子育てをした親御さんは珍しくなかった。そのようなお母さん達の中には、小学校上級学年になると学校へ通わせてもらえなく、「おしん」のように住み込みで子守をさせられた人もいます。さらに、老いては孫の世話。このように子育て経験はとても豊富でした。しかし、夜泣きの原因や対策の仕方は知らなかった。豊富な経験より、確固たる根拠にもとづく対策が大切です。私は、息子に2晩しか夜泣きはさせていません。
私は、小学4年生の時、弟の子守をさせられ、その時、夜泣きの原因について知りました。大学で体内時計の研究をして、小学生の時に知った夜泣きの原因の科学的な根拠を知りました。
平成14年にホームページ、『夜泣きの原因と対策(対処法)』を公開したら、夜泣き相談は公務と全く関係ないが、多くのお母さん達から相談のメールが来ました。国立大学が民営化に移行する準備や自分の研究成果をあげなければならない多忙な時でした。相談メールが減ることを期待して本を出版したら、相談メールは、ほとんど来なくなりました。
相談メールのおかげで、夜泣きの原因の全てを知る事ができました。夜泣きは、明らかな原因があるから100%治せます。ただし、夜泣きが続いて親御さんが心身とも疲れ果てると、夜泣き対策どころか育児そのものができなくなる例が複数ありました。メールでは、アドバイスはできますが、具体的な対策はできません。夜泣きが始まったら、すぐに対策を考えましょう。夜泣きが長く続いてからメールを頂いて、適切に対策をされても直ぐには治らない事が多いです。しかし、夜泣きは治せます。
Kindleの電子本 キャンペーン期間中は 無料で読めます。有料、無料にかかわらず、読者には、分からないことや疑問などがございましたら無料で何度でもお答えします。質問の記載要領とメールアドレスは本に記載しています。相談メール、歓迎です。
Kindle のページ クリック → https://www.amazon.co.jp/dp/B07HDZ557Q