いくつかのTV番組で「靴を脱ぐこと」について考えさせられました。
まずは国民的アニメの「サザエさん」。
忘れものを自宅に取りに来て慌てるサザエさんがブーツの脱ぎ履きで悪戦苦闘するストーリーでした。
考えてみると、ブーツ発祥の国では朝から晩まで履き続けるのがふつうです。それを草履文化の日本に持ち込むから大変な苦労を強いられることになったのですね(苦笑)。
もうひとつ、先日見たNHK-BSの「クール・ジャパン」のテーマは「履き物」。
その中で「家の中で靴を脱ぐこと」のディスカッションを興味深く聞きました。
欧米では自宅に帰宅後も寝るまでは靴を履いたままで過ごします。
「なぜ脱がないのか?」との司会者の問いに、
「靴を履いていることは、人と人との間の仕切りになっている」
「靴を脱ぐとプライベートな雰囲気になるから」という答え。
どうやら、靴下を見せることは下着姿をさらすのと同じ感覚があるようなのです。
フ~ン。
日本人が屋内の座敷で履き物を脱ぐ習慣は、稲作の始まった弥生時代の習慣の名残とされています。
これは「日本人の心と建築の歴史」という本に詳述されています(http://blog.goo.ne.jp/cuckoo-cuckoo10/e/f1789bce601a0096807ee8d3afdfc6b5)。
土間は竪穴式住居の名残。
座敷の由来は神社の神殿のモデルにもなったイネモミの倉庫と考えられおり、そこは神聖な空間なのです。昔は別棟だった倉庫が歴史の流れの中で家に組み込まれ、近代の農家の住居形態に落ち着いたのでした。
神聖な空間に足を踏み入れる際に、履き物を脱ぐことはごく自然な振る舞いです。
日本の”靴を脱ぐ”習慣を経験した外国人が、自国へ帰国後も靴を脱ぐ習慣が続いている、と云っていたことも興味深い。
さて、欧米の紐靴の底(ソール)は革製が一般的です。
日本人の感覚ではゴムの方が濡れないし使い勝手がよいと思いがちですが・・・革は湿気を放出しやすく蒸れを防ぐ効果があるのですね。
いずれにしても、海に囲まれた多湿環境の日本では一日中靴を履きつづける習慣はなじまないと思われます。
特にゴムソールで放湿できないタイプは汗で足も靴も臭くなってしまいます。汗っかきの私は部活でテニスをしていた若かりし時代、靴のにおいに悩まされました。
先日、イタリア製の高級靴を初めて購入しました。
ダンヒルの店舗を眺めているときに、ふと、ある靴が目にとまりました。
ダークブラウンのその靴は、一見して”手作り”とわかるただならぬ雰囲気を纏っており、魅せられてその場から動けなくなってしまいました。
ダンヒル社がイタリアのSantoni(サントーニ)というシューズ・ブランドに別注をかけた一品。木製のラスト付きです。基本形はUチップで、シャドウ・ステッチによる装飾あり。ソールの縫い方は・・・あまり見たことない二重の縫い込み・・・聞くと「ブラッドラピド製法」という登山靴系の縫い方とのこと。どおりでエレガントと云うより無骨な印象があるわけです。
並びの店舗にスコッチグレインという日本のシューズ・ブランドがあるのですが、この靴を見に来たそこの店員さんが「すばらしい」「最高だ」とため息をついたとダンヒルの店員さんが云ってました。
欧米の靴文化を知るには本格的な手作りの革靴を経験しないとわからない、とよく男性ファッション雑誌に書いてあるので”清水の舞台から飛び降りる覚悟”で思い切って買いました。
ふだん履いている靴の値段にゼロを一つつけたくらい高かった!
まだもったいなくてふだん履きしてませんが、試し履きの段階でも足を包み込む感触は確かに別格です。
いずれ経験談を載せたいと思います。
余談ですが、しばらく前にこの「クール・ジャパン」という番組で「子どもは別室で寝かせる」ことが話題になりました。
小児科学・育児学の教科書には「子どもの自立心を育てるため」と記述してあり、私もそれを信じていました。
ところが、本音の出る座談会では・・・「子どもに夫婦の営みを見せないため」とハッキリ云ってました。
また、親との同居を拒む欧米人の本音も「親に夫婦の営みを覗かれないため」と、これもハッキリ云ってました。
な~んだ。
まずは国民的アニメの「サザエさん」。
忘れものを自宅に取りに来て慌てるサザエさんがブーツの脱ぎ履きで悪戦苦闘するストーリーでした。
考えてみると、ブーツ発祥の国では朝から晩まで履き続けるのがふつうです。それを草履文化の日本に持ち込むから大変な苦労を強いられることになったのですね(苦笑)。
もうひとつ、先日見たNHK-BSの「クール・ジャパン」のテーマは「履き物」。
その中で「家の中で靴を脱ぐこと」のディスカッションを興味深く聞きました。
欧米では自宅に帰宅後も寝るまでは靴を履いたままで過ごします。
「なぜ脱がないのか?」との司会者の問いに、
「靴を履いていることは、人と人との間の仕切りになっている」
「靴を脱ぐとプライベートな雰囲気になるから」という答え。
どうやら、靴下を見せることは下着姿をさらすのと同じ感覚があるようなのです。
フ~ン。
日本人が屋内の座敷で履き物を脱ぐ習慣は、稲作の始まった弥生時代の習慣の名残とされています。
これは「日本人の心と建築の歴史」という本に詳述されています(http://blog.goo.ne.jp/cuckoo-cuckoo10/e/f1789bce601a0096807ee8d3afdfc6b5)。
土間は竪穴式住居の名残。
座敷の由来は神社の神殿のモデルにもなったイネモミの倉庫と考えられおり、そこは神聖な空間なのです。昔は別棟だった倉庫が歴史の流れの中で家に組み込まれ、近代の農家の住居形態に落ち着いたのでした。
神聖な空間に足を踏み入れる際に、履き物を脱ぐことはごく自然な振る舞いです。
日本の”靴を脱ぐ”習慣を経験した外国人が、自国へ帰国後も靴を脱ぐ習慣が続いている、と云っていたことも興味深い。
さて、欧米の紐靴の底(ソール)は革製が一般的です。
日本人の感覚ではゴムの方が濡れないし使い勝手がよいと思いがちですが・・・革は湿気を放出しやすく蒸れを防ぐ効果があるのですね。
いずれにしても、海に囲まれた多湿環境の日本では一日中靴を履きつづける習慣はなじまないと思われます。
特にゴムソールで放湿できないタイプは汗で足も靴も臭くなってしまいます。汗っかきの私は部活でテニスをしていた若かりし時代、靴のにおいに悩まされました。
先日、イタリア製の高級靴を初めて購入しました。
ダンヒルの店舗を眺めているときに、ふと、ある靴が目にとまりました。
ダークブラウンのその靴は、一見して”手作り”とわかるただならぬ雰囲気を纏っており、魅せられてその場から動けなくなってしまいました。
ダンヒル社がイタリアのSantoni(サントーニ)というシューズ・ブランドに別注をかけた一品。木製のラスト付きです。基本形はUチップで、シャドウ・ステッチによる装飾あり。ソールの縫い方は・・・あまり見たことない二重の縫い込み・・・聞くと「ブラッドラピド製法」という登山靴系の縫い方とのこと。どおりでエレガントと云うより無骨な印象があるわけです。
並びの店舗にスコッチグレインという日本のシューズ・ブランドがあるのですが、この靴を見に来たそこの店員さんが「すばらしい」「最高だ」とため息をついたとダンヒルの店員さんが云ってました。
欧米の靴文化を知るには本格的な手作りの革靴を経験しないとわからない、とよく男性ファッション雑誌に書いてあるので”清水の舞台から飛び降りる覚悟”で思い切って買いました。
ふだん履いている靴の値段にゼロを一つつけたくらい高かった!
まだもったいなくてふだん履きしてませんが、試し履きの段階でも足を包み込む感触は確かに別格です。
いずれ経験談を載せたいと思います。
余談ですが、しばらく前にこの「クール・ジャパン」という番組で「子どもは別室で寝かせる」ことが話題になりました。
小児科学・育児学の教科書には「子どもの自立心を育てるため」と記述してあり、私もそれを信じていました。
ところが、本音の出る座談会では・・・「子どもに夫婦の営みを見せないため」とハッキリ云ってました。
また、親との同居を拒む欧米人の本音も「親に夫婦の営みを覗かれないため」と、これもハッキリ云ってました。
な~んだ。