お~カナダ! たてよこナナメ歩き

主にカナダ🇨🇦西海岸の生活話と少しアメリカ🇺🇸のことと音楽について

Joyceの歌声に涙・・・ ジャズフェスティバル

2009-07-03 01:21:14 | 夏のものごと・2009
ジャズフェスティバルのチケットは、各コンサート一枚ずつでももちろん買えますが、
お得なセット価格もいくつか設定されていて、とっても助かります。
私が選んだのは、特別に指定されているコンサートを除いて、4つ選んで88ドルというのです。
チケットは普通に買ったみたいに一枚ずつばらばらでくれますから、
1人で使うだけじゃなく、たとえば4人で分けることもできます。

今回は1800のミュージシャン、400のコンサート、40会場で行われます。
その中には無料のコンサートやワークショップもたくさんあります。
主催の非営利団体に寄せられる寄付や、政府や企業の賛助などで費用をまかなってるそうですが、
こんなにたくさんの中から、たった10日間に行ける数は時間的金銭的体力的にも限られてきます。
4つのコンサート88ドル、この4つを選ぶのにえらい苦労しました
行きたいやつ、よさそうなやつが目白押しなんです。。。
それにしても、普通に買うとチケット一枚50ドルとかしますから、4つで88ドルはお得です。
(おまけにチケットマスターを通さないので、手数料がかからないのが最高!)

こんな感じで気軽に生のジャズの聴けるこの街はすばらしいです。
肩に力を入れず、服装もカジュアルで、ビールやワイン片手に聴いてる人がたくさん。
よく「人の数だけジャズの解釈がある」って言われますけど、まさにそのとおり。
自分の思うとおりに楽しめばいいのです。


あ、
なんかエライ長くなってしまって


ジャズフェスの4つ選んだ中の二つ目はブラジルのJoyce。
カナダは初めてだったそうで、40年以上のキャリアを考えるとちょっと意外。
会場は先日のひろみさんと同じところでした。違ったのは今回はだったこと。
7時過ぎに来たけど、列がまだなくて、お客さんもかなりゆっくり来たこと。
前日もライブがあったので、CDが売り切れてしまっていたこと。
(実は、Joyceに限らずブラジルのCDがとても手に入りにくい上に高いのが多いので、
会場で何かCDが買えるかもと楽しみにしていたんです)

私のボサノバ大好き歴もかなり年季が入っていますが、
こんなにすばらしいアーティストを生で聴くのは初めてでした!



ちょっと横からのぞくと、リハーサル風景が見えました。



ステージはこんな感じ。
私の前に並んでいた人はチケット当日受け取りで時間がかかったので、
会場に入ったのは、チケットをすでに持っていた私が一番。
当然かぶりつきの席



最後の方にテンポの速い曲になるまではずっとこの椅子に座ってギターの弾き語り。
そう、ちょっと変わったギターでした。



この日の演奏は録音されて、7月19日にFMで放送されるのだそうです。



これは国営放送のFMで、大部分ジャズやワールドミュージックをかける、
大変ありがたい局なのです。
ただ、フランス語局なので、曲のタイトルとかアーティストの名前がわかる程度なのが玉に瑕

実は5月にダイアナクラールのコンサートに行ったときも、
その日の演奏が録音されて、国営FM曲(英語局)で放送されたんです。
なんか、運がいいな。

さて、
Joyceのコンサート観客は、ヨーロッパの言葉をしゃべる人が多かったです。
私の隣はイタリアから来た人、後ろはフランス人。
ブラジル出身の人も、もちろんたくさん来てたようです。

Joyceの歌
なんて伸びのある透き通った歌声なんでしょう。
ボサノバ特有のコードとリズムがかもし出す、私の大好きな不思議な雰囲気。
ヨロコビで全身鳥肌が・・・。
目には涙が・・・。
もうこの時間がず~~~~っと続いてくれたらどんなにいいかと真剣に思いました。

ジャズのライブみたいに、ソロのアドリブを回していったりしないんですね。
ピアノのソロが少しある程度。
コンサートの最後の方に少しだけベースのソロもあったんですが、
全体的にボーカルを喰わないようにやさしい演奏でした。
ワンノートサンバとか、三月の雨など有名な歌、
エピソードを紹介してから歌う自作の歌、
スローな歌、速いテンポの歌、バラエティーに富んでいました。
速いものは、立ち上がって踊りだしたい衝動を抑えるのが至難の業。
多分、後ろのほうの方は踊っていたと思います。

なんともいえない、あったかい気持ちで家に帰りました。
頭の中はJoyceの歌声でいっぱい!

Happy Birthday Canada!  142歳 カナダデー

2009-07-03 00:53:23 | 夏のものごと・2009
最近は毎日で、涼しくさわやかです。
なんだか少し力を入れてがんばって出かけています。
ココロのリハビリですね。

7月1日はカナダデー。カナダの誕生日です。
142歳になりました。お花を飾りましょう。



海辺の広い公園でお祝いの行事がありました。
いつもはボールで遊んでる人や、ウォーキング・ジョギングの人をちらほら見かける程度なのに、さすがに今日はすごい人出。



天気もよく、スプレープールに虹。



メインステージでは地元のバンドの演奏が続きました。
私が一番うれしかったのは、このドラムバンド。
スチールドラム含め、パーカッションだけの編成で迫力のビートを繰り出し、
観衆をダンスの渦に巻き込みました!(ちょっと大げさかな



もひとつ、とても渋かった、おっちゃんたちのブルースバンド。
歌声がしわがれてパワーもあり、バンドの演奏もうまかった!



最近はなんだかライブに恵まれてますね うれしいなあ。

IKEAでは店内の広告の合間にこんなのを流してました。


上原ひろみさん三昧の一日(その2) ジャズフェスティバル

2009-07-01 03:53:13 | 夏のものごと・2009
昨日の続きです。

ひろみさんのワークショップが終わって、ダウンタウンをうろうろしている間に時間が経ち、いったん家に帰るつもりだったのが無理になり。
結局そのまま車の中でひろみさんのCD聴いたりして3時間ほど時間をつぶし、軽く食べて、早めにHiromi's Sonicbloomライブの会場に向かいました。

ライブは夜の9時から始まるのですが、なぜかこの会場は座席指定していないので、下手したら立ち席になってしまう恐れがあり、早めに行こうと思ったんです。
折から冷たい小雨が降り始めていました。風もありました。
7時ちょっとすぎに着いたら、周りの駐車場は満杯。
やっと車を停めて会場の入り口に行くと、6時半から並んだという一家4人の方。
その後ろに並んでいたら、見る見る列が伸びていき、ひさし部分が小さいので、ほとんどの方が雨に濡れるということに。。。開場の8時までが長く感じました。
ここでも、そこここに日本語が聞こえました。
チケットは売り切れでしたが、万一残りがあればという可能性に賭けて並んでいる方もたくさんありました。

さて、開場。
6時半の家族の方に続いて入ったので、またまたピアノのまん前最前列でした。
ひろみさんとの距離1.5メートルくらい。
まさにかぶりつきです。
なんとラッキーな日なんでしょう!





会場の中はこんな感じです。
会場の中で、ワインやビール、ジンジャーエールやおつまみも売っています。



ソニックブルームの演奏は、変幻自在、キレが良くて、チームワークばっちり。
エネルギーがあふれ出て、こちらにじんじんと伝わってきます。
昼間のワークショップではひろみさん一人のピアノでしたが、
こちらはバンド、4人で織り成す世界の広がりはまた違う味わい。
ひろみさんもそうですが、ドラマーがまた楽しそうな笑顔。
見ていて、こちらまで幸せな気持ちになります。

10時過ぎに休憩がありました。
その時にみんなが集まって見ていたのがこれ。



10時半に第二部が始まって、終わったらもうすぐ夜中の12時ってときでした。
終わりの方は、一曲演奏が終わるたびに総立ちの大大大拍手。
アンコールも盛り上がり、お開きになりました。
そして、その後は予告されていたサイン会。
私は二枚組みのCDにサインしてもらいました。
もう持ち出せないですね!

そのあと、真夜中の市街に出て、帰路につきました。
13時間ほど出かけていたんですね。なんとも元気、眠くもなんともないんです。
それにしても、前の日に高速を3時間運転して真夜中に家に帰った人とは自分でも思えない!
こういうことにはなんぼでも元気がでるんですね、たぶん


上原ひろみさん三昧の一日(その1) ジャズフェスティバル

2009-06-30 05:37:12 | 夏のものごと・2009
週の真ん中の三日間、シアトルに行ってきました。

(シアトル名物スペースニードルを高速から見たらこんな感じ)



三日間で走った高速道路は約800キロ。
初めて運転する道も多かったし、運転大好きの身にはこたえられません。
最後の日、金曜日夜10時前までまだシアトル郊外にいて、その後は一度ガソリンスタンド休憩しただけで高速を走り続け、国境を越えて家に着いたのは日付が変わったばかりの真夜中12時過ぎ。

さて、その土曜日ですが。
お昼1時にジャズピアニストの上原ひろみさんが、ダウンタウンにある楽器屋の三階ホールでワークショップをすることになっていて、ずっと楽しみにしていたので、たとえどんなに疲れていようともはずすわけにはいきません。
そして、夜九時からは場所を変えてソールドアウトのライブ。
今、この街は毎年恒例の10日間のジャズフェスティバル開催中。

楽器屋に着いたのが12時過ぎ。楽器屋の人に聞いたら
「始まるのは1時だし、もうちょっと経ってから来たら?」
なんてのんきなこと言うのだけど、心配で、階段をあがって、まだ短かった列についたら、案の定そのあと10分くらいで列が楽器店の外まで伸びていきました。
ホールの定員は200人なんですから・・・早くから来てたのに店の外で待ってた人は列の後ろのほうになってしまいましたよ。
あちこちで日本語が聞こえ、楽器店のロビーで演奏してるジャズフェスの無料のセッションが響き、列で見知らぬジャズファン同士の会話が弾む、なんとも幸せな空間でした。

1時過ぎにやっとホールに入れてもらい、私と娘は最前列のピアノのまん前の席ゲット。ひろみさんとの距離は2メートルもないのでは?



(座席から見た感じはこれよりもっと近かったです)

舞台に出てきたひろみさんはライブの画像で見る印象よりも物柔らかな感じ。
挨拶の後すぐに、ホールに入りきれなかった人に「ごめんなさいね」と一言。

一曲演奏のあと、観客からの質疑応答。
演奏中のひろみさんの様子と表情、ピアノの音色、そしてお話から、ひろみさんの音楽への愛、ピアノへの愛がひしひしと伝わってくるのです。

クラシックピアノとジャズピアノの違いがうんぬんという質問が出た後で、ひろみさんは自分は音楽のカテゴリーにこだわらないと言って、カノンを弾き始め、次第にジャズになり、またエンディングでクラシックに戻るという一曲も。

わが娘も質問しました。
「どれくらい練習するのですか?」と(笑)
なるほど!やっぱりそこに来ましたか。
お答えは、暇さえあればピアノを弾いてるということで、料理をしながら弾いたりもするそうです。
「ゲーム好きな子どもはいつでもゲームしていたいですよね。私はピアノがもっと知りたくてピアノに向かう。私のピアノへの愛は限りなく、片思いなんじゃないかと思うほどなんです(笑) プレイステーションをしょっちゅうやっててもほめられないけど、ピアノをたくさん練習するとほめられるのがおもしろいです」

あと、ライブは一期一会、二度と同じ場所で同じ観客のために演奏することはない。いつも全力投球だというお話が印象的でした。そのほかたくさんのお話があったのですが、とても書ききれません。
本当に行ってよかった!!のワークショップでした。

最後に、私のまん前で列に並んで待っていた年配の熱烈ひろみファンの男性から
「今夜のライブでトムとジェリーを弾きますか?」
という質問がありました。ライブはソロではなくバンドなので・・・ということで、その場で演奏になりました。それで終了です。時間は1時間ちょっと。予定を少しオーバーしたみたいでした。

観客総立ちの大拍手!

なんだかライブの話までたどり着けませんので、今回はこれにて。