お~カナダ! たてよこナナメ歩き

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上原ひろみさん三昧の一日(その1) ジャズフェスティバル

2009-06-30 05:37:12 | 夏のものごと・2009
週の真ん中の三日間、シアトルに行ってきました。

(シアトル名物スペースニードルを高速から見たらこんな感じ)



三日間で走った高速道路は約800キロ。
初めて運転する道も多かったし、運転大好きの身にはこたえられません。
最後の日、金曜日夜10時前までまだシアトル郊外にいて、その後は一度ガソリンスタンド休憩しただけで高速を走り続け、国境を越えて家に着いたのは日付が変わったばかりの真夜中12時過ぎ。

さて、その土曜日ですが。
お昼1時にジャズピアニストの上原ひろみさんが、ダウンタウンにある楽器屋の三階ホールでワークショップをすることになっていて、ずっと楽しみにしていたので、たとえどんなに疲れていようともはずすわけにはいきません。
そして、夜九時からは場所を変えてソールドアウトのライブ。
今、この街は毎年恒例の10日間のジャズフェスティバル開催中。

楽器屋に着いたのが12時過ぎ。楽器屋の人に聞いたら
「始まるのは1時だし、もうちょっと経ってから来たら?」
なんてのんきなこと言うのだけど、心配で、階段をあがって、まだ短かった列についたら、案の定そのあと10分くらいで列が楽器店の外まで伸びていきました。
ホールの定員は200人なんですから・・・早くから来てたのに店の外で待ってた人は列の後ろのほうになってしまいましたよ。
あちこちで日本語が聞こえ、楽器店のロビーで演奏してるジャズフェスの無料のセッションが響き、列で見知らぬジャズファン同士の会話が弾む、なんとも幸せな空間でした。

1時過ぎにやっとホールに入れてもらい、私と娘は最前列のピアノのまん前の席ゲット。ひろみさんとの距離は2メートルもないのでは?



(座席から見た感じはこれよりもっと近かったです)

舞台に出てきたひろみさんはライブの画像で見る印象よりも物柔らかな感じ。
挨拶の後すぐに、ホールに入りきれなかった人に「ごめんなさいね」と一言。

一曲演奏のあと、観客からの質疑応答。
演奏中のひろみさんの様子と表情、ピアノの音色、そしてお話から、ひろみさんの音楽への愛、ピアノへの愛がひしひしと伝わってくるのです。

クラシックピアノとジャズピアノの違いがうんぬんという質問が出た後で、ひろみさんは自分は音楽のカテゴリーにこだわらないと言って、カノンを弾き始め、次第にジャズになり、またエンディングでクラシックに戻るという一曲も。

わが娘も質問しました。
「どれくらい練習するのですか?」と(笑)
なるほど!やっぱりそこに来ましたか。
お答えは、暇さえあればピアノを弾いてるということで、料理をしながら弾いたりもするそうです。
「ゲーム好きな子どもはいつでもゲームしていたいですよね。私はピアノがもっと知りたくてピアノに向かう。私のピアノへの愛は限りなく、片思いなんじゃないかと思うほどなんです(笑) プレイステーションをしょっちゅうやっててもほめられないけど、ピアノをたくさん練習するとほめられるのがおもしろいです」

あと、ライブは一期一会、二度と同じ場所で同じ観客のために演奏することはない。いつも全力投球だというお話が印象的でした。そのほかたくさんのお話があったのですが、とても書ききれません。
本当に行ってよかった!!のワークショップでした。

最後に、私のまん前で列に並んで待っていた年配の熱烈ひろみファンの男性から
「今夜のライブでトムとジェリーを弾きますか?」
という質問がありました。ライブはソロではなくバンドなので・・・ということで、その場で演奏になりました。それで終了です。時間は1時間ちょっと。予定を少しオーバーしたみたいでした。

観客総立ちの大拍手!

なんだかライブの話までたどり着けませんので、今回はこれにて。