お~カナダ! たてよこナナメ歩き

主にカナダ🇨🇦西海岸の生活話と少しアメリカ🇺🇸のことと音楽について

繋がっていく

2021-03-31 07:12:00 | 2021年の暮らし

島根県松江市。
有名な宍道湖の夕日を両手に受け止めている息子の写真を撮ろうと試行錯誤していたら、地元の写真愛好家の方が通りかかって「こうやって撮るんだよ」「ファインダーに映ってるから写真に撮って参考にして」と教えてくれました。
一生の思い出に残る日の入りです。



新型コロナ新規感染者数爆増中で、昨日州政府の発表があり、緩めかけられていたロックダウンのルールがまた引き締められてしまい、戸惑いと怒りの声が上がっているようです。
個人的には怒っても仕方がないと思いますが、残念な気持ちはどうしようもないです。



去年の3月にロックダウンに入ってから、自宅にこもりきりになりました。
やるべきことや普通にできていたことができなくなり、そしてロックダウンは短期間では終了しないとわかって、ごそごそと古い箱を開けてみたり片付けしてみたりもしました。
その中で手に取ったのは、ずっと覚えていたけれどじっくりと開けて読むことがなかった、大昔に祖父からもらった手紙です。

初孫であったわたしの兄は子どもの頃亡くなりましたので、わたしが孫の中では最年長でした。
祖父母とは遠く離れて住んでいたのでなかなか会う機会はありませんでしたが、祖父は会えば必ずいろいろな話をしてくれたり文房具をくれたりしました。俳句をたくさん作り、作品集も出版しました。西部劇が大好きで外国の音楽を好んでいましたが、外国嫌いの祖母に小言をたくさん言われていました。時々サイフォンでコーヒーを淹れて飲むのが幸せそうでした。わたしから見ると穏やかでユーモアのある人でしたが、母にとってはそうではなかったようで、なんだか信じられないような話をたくさん聞かされました。人間にまったく興味のなかった父とは違い、とてもかわいがってくれたし、仕事が休みの日には一緒に自転車に乗って近場へ行ってくれたりしました。子どもの目から見た祖父の印象はいつもいつもニコニコしていて、大人たちの言う祖父像とはまったくかけ離れていました。祖父はまだ高齢になる前にガンで亡くなり、おそらくもっと年下のいとこたちはわたしのような交流はできなかったと思います。

ある年、たぶんわたしが小学校4年生くらいだった時、学校の宿題で「家族に戦争体験を聞いて作文を書く」というのが出ました。父方の祖父母はすでに亡く、戦争体験を聞けるのはこの祖父だけだったので、手紙を書いて戦争体験を書いてくれるように頼みました。今となっては理由はわかりませんが、祖父は右手が震えて字がよく書けなくなっていましたが、時間をかけて書いて送ってきてくれました。
B4サイズのレポート用紙にぎっしりと小さな字で書いてあった10ページの戦争体験記。
当時のわたしがどのように宿題の作文をまとめたのかまったく記憶にないのですが、この手紙は大事に持っていました。そして、カナダに移住する時にもってきました。

手紙の存在はいつも記憶にありましたが、あらためて開けて読むことなく時間が過ぎました。
わたしと作業療法士さんとのリハビリの一環で、何か作業をしましょうということになり、わたしはこの手紙をタイプして活字にしようと思い立ちました。なにしろ震える手で書かれているうえに、旧仮名遣いで、全部の文字がちゃんと解読できるわけではないので、じっくりと時間をかけて取り組むことにしました。
(ここで、小学生だった私はいったいどうやって解読したんだろうな?と思いましたが全然覚えてません(笑))

祖父は若いころから仕事でトラックの運転をしていたので、輸送要員として旧満州に送られたという話から始まり、かの地はどうだったこうだったの話が続きました。内容的には、今の世の中では公にするのはちょっとはばかられるような(今は何か言うとどこかが間違ってることになりがちです)そういう話もありますが、子どもの頃にこれを読んでわたしが何か悪影響を受けたとかいうことはなく、その後、祖父が亡くなってからですが、まだ今のように開放されていなかった中国に興味を持ち、何度もバックパッカーとして一人旅を敢行しているくらいなので問題はないです。(わたしが中国に行った時もし祖父が生きていたら大変驚いたとは思いますが!) この手紙以外にも祖父から当時の中国の話はよく聞いていましたので、ここまで読んで特に驚きはなかったです。

ところが、読み進めるにつれてだんだんと緊張感が高まってきて、もう終わった話であるし、祖父は生きて日本に帰ったのだから大丈夫なのだけれど、手に汗握ってしまいました。
本当によく生き残れたなぁ・・・。
もちろん戦争なのですから、輸送要員とはいえ戦闘に巻き込まれるのは当たり前なのでしょう。
最前線に行けば避けられないでしょう。
でも、あの穏やかに微笑んでいた祖父が激闘のなかで死を覚悟する状況に何度も遭い、くぐりぬけ、生き抜いていたとは。
祖父は一生懸命に生きた、そしてこの手記は生き続けて語りかけている。

大昔に何度か読んだはずの手記ですが、内容はほとんど忘れていて、しばらく立ち上がれないほど衝撃を受けました。

何日もかかってようやくすべてをタイプして、手書きのものもスキャンして保存しました。
まだ誰にも見せてはいないけれど、これで受け取ったものをちゃんと残す準備はできてホッとしました。

祖父は晩年は特に失意の中、体調もすぐれず、さまざまな後悔を残したそうですが、わたしのなかではいつまでも笑顔のままの、やさしく話をしてくれた祖父です。
幼いころには寝る前に昔話をしてくれましたが、語るたびに違う筋になっていたこともあって、語り手というか、作者としてセンスがあったと思います。特に『かちかち山』の話はとてもとても恐ろしくて眠れなくなったほどでした。今となって思えば、寝かしつけようとしていたのかなんだか意図が不明なのですが。聞き手の反応がおもしろくて楽しかったのでしょう。

祖父は何か大きな仕事をして名を遺したというわけではない、ごく普通の人。
でも、遺した俳句は人に読まれ、数多い日々を共に過ごさなくてもわたしに数えきれないほどの影響をのこし、そしてそれがまたわたしの子どもたちにもつながっていく。

いつか高野山の授戒でお話を聞いたとき、自分の先祖を何代さかのぼって全員集合したら野球場がいっぱいになる、その想像もつかないような人数の人たちがつないできてくれて今の自分があるという内容で、あらためて考えると圧倒されたことがあります。
(数字に弱いのではっきりと覚えていないんですが、10代さかのぼると合計約2,000人、20代さかのぼると合計約200万人とかいう話を聞いたことがあります) 

わたしが何をつないでいけるのかわからないけど、何気ないことが思いもかけない展開でつながっていくことがあるかもしれません。
この世に取るに足りない人生なんてない。
人と人とのつながりって不思議でおもしろい。

時間を大切にして日々過ごしていきたいなと思います。




前を向いて進んでいく Move On

2021-03-30 06:16:06 | 2021年の暮らし

幹から出た桜の花、毎日見に行ってますがまだ咲きませんね~。


昨日の、あちこち停電になるほどの嵐が去って今日は少し青空も見えて気分も上向き♪
息子を学校に送って行った帰り道、桜の花が咲いていたので車を停めて見に行きました。
うちのあたりの標高が高いのと、桜の木の種類が違うのとで、うちの近所ではまだまだ見られないほどの咲きっぷり。










お昼からオンラインのカウンセリングがあるので、家に帰ってから急いで歩きに行きました。
ここからはうちの近所の花です。







しだれ桜のようなのですが、枝の剪定が雑すぎてなんだかかわいそうな姿・・・





うちの近所はまだまだつぼみの木が多くて、開花まではまだ二・三日かかるかな。




わたしのカウンセリングは去年の4月に始まって、今は4~5週間に一度、オンラインで1時間弱話しています。
交通事故のケガによる不調なので、保険会社の手配で始まりました。
作業療法士さんとも別個に、同様にオンラインで話をします。
そろそろ一年になります。
始めたころから考えるとずいぶんといろんなことを学んで、状態が改善したなぁと実感します。
ケガの状態の改善とともに心の状態も良くなるはずですが、いろいろと思いもよらなかった不調が起きてここまできました。
もしわたしが正直に半生記を書いたなら、読んだ人がきっと「どうしてこんなありとあらゆる苦難がこの作者に?」とうなるであろうことは間違いない!(なんの自慢か意味不明だけど)それなのに、忙しさに紛れて「そんな人生じゃなかった」ふりをしてフタをかぶせて生きてきてしまったから、ケガ(身体の不調)で心にぐっと負担がかかった上に、新型コロナのロックダウンで急に時間ができて、更にはやるべきこともできなくなり、そのフタが緩んでしまって、今までごまかしごまかし見ないふりしてたつらいことが全部飛び出してきて収拾がつかなくなってしまったのです。
これまで自分の世話をする時間もなかったし、やらないといけないことを後回しにして自分のケアをするなど罪悪感にまみれてしまってできなかった、その積み重ねもどーんときたのです。
おそらくカウンセリングも作業療法もこの春で終了になりますから、今はこれまでに習ったこと気づいたことをセラピストさんたちとまとめて、これから「失った本来の自分を取り戻しながら」前を向いて生きていけるようにおさらいをしています。



押寄せてきた不調ともがき、そこにとどまるのはもういい。
この歌の歌詞の意味するところはわたしの思うこととは違うかもしれないけど、自分で勝手に解釈して、「Move On! 前向いて一歩一歩進んでいくぞ~」と思えるときのわたしの背中を押してくれる歌。
セラピストさんたちによると、北国の長い冬が終わって花が咲き始めるころはみなさん心にもあたたかい春が来て治療の効果を実感してくれるいい季節なんだそうです。それ、わかります


"(So Tired of Standing Still We Got to) Move On" / James Brown



春休み終了

2021-03-29 08:14:57 | 2021年の暮らし


桜の花って不思議ですね、どうして幹からつぼみが生まれ出て咲くのかな。
毎日見に行ってますけど開花はまだです。
これからしばらく気温も上がらずお天気も良くないのでまだまだかもしれません。
明日にかけての最低気温は零下になりそうです。
荒れていて、暴風雨警報出てます。


二週間の春休みでしたが、本日日曜日が最終日。
明日から学校再開。

もともと6月で学年が終了ですし、11年生(高校二年生)のわが息子はこの年度AP (Advanced Placement®)という大学科目相当のコースを6個取っているので5月と6月は試験の嵐。
APの試験は例年5月に行われます。
9月から10週間ごとに一つの学期(本来なら一年で履修する科目を10週間で終える)というスケジュールが、新型コロナ禍に対応して変則運営されているので、秋ごろ勉強していた科目も冬に取っていた科目もすべてまとめて5月に試験するという・・・。
最終学期の分の試験だけは6月だそうですが。
これを無事乗り切れますように・・・親子ともども。

変異株への感染件数が増え、とくに若い世代への影響が報じられています。
ニュースでは「もっとグレードの高いマスクの在庫が落ち着いてきているから、マスクの種類をアップグレードして外出せよ」と言ってます。
日々新規感染者数が増加傾向。
ワクチン接種はなかなか進まず。
出かけるのも人に会うのも、お上のお達しを守ってやらないようにしていて、息子が学校に行くのだけがリスクという状況です。


だから、親としては自分の免疫力を高めるためにできるだけ規則的な生活してほしいんですよね。
でも、いろいろ理屈がわかったとしても、そういうことを素直に聞いて全部実行してくれるわけがありません・・・うちの16歳が。
世の中にはちゃんと実行してくれるお子さんもたくさんいると思いますが、何しろわたしの息子なので期待できません(笑)
バランス良い食事も大事。
野菜料理と肉料理を別々に作ると肉だけを食べようとするから、野菜も強制的に一緒に食べなければ仕方がない食事を作るしかありません。
それはまあできます。
しかし、この二週間の間、学校のプレッシャーから解放された勢いで長時間友達とオンラインでつないでゲームしてるのはなぁ。
昼夜逆転生活が免疫系統にいいわけない。
ゲーム会社も考えたもので、友達グループでゲームしていて誰かが抜けるとグループ全体が敗けるようになっています。
だから、自分だけ抜けようとすると友達への裏切りになるのです。
一方で、通常の友達づきあいができないコロナ禍の世界で、無理やりゲームをやめよというのも気が進まないんです。
精神衛生も大事ですからね・・・楽しいんだろうし、ほかに楽しみも少ないんだろうし、エネルギー余ってるし。
学校が再開して忙しくなればゲームする暇もなくなります。それはわかります。
しかしながらこの二週間はほんとにやってくれました。
夜中あんまりうるさいので注意したぐらいで、あとは放っておきましたけど・・・。

これ、去年の3月にロックダウンが始まってからずっと懸案事項なんです。
ゲーム時間を少なくできないか色々試してみました。
が、ほとんどどうにもなりませんでした(笑)

でも、試行錯誤と汗と涙を経て、この一年で学んだんです。
わたしが正しいと思うことをきちんと伝えて、あとは待つ。
理解して成長できると信じる。
いちいち部屋に行ってごちゃごちゃ言いたくなるのを我慢する。
見守る。
たまに「自分の面倒見てる?大丈夫?」と聞いてみるだけ。
そしたらずいぶんよくなりました。
話もしやすくなりました。

(時々これを忘れて息子の部屋に殴り込みに行きたくなる衝動が沸き上がってくるので、紙に「信じて待つ」と大きく書いてわたしの今いる机のところの壁に貼っています(笑))

ゲームやめろとは言ってません。
元気でこのコロナ禍を乗り切ってほしいだけ。
今の十代にとっては、オンラインゲームもスマホもない世界は存在しないし経験もない。
優先順位に気をつけてほしいと思うだけ。
三人目とはいえ、上の二人の娘の思春期にはなかったことなので、こういうことに関しては初心者マークの親です





今日書いた記事「本日の音楽」'Shenandoah' キースジャレット

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'Shenandoah' キースジャレット - お~カナダ! たてよこナナメ歩き

TheMelodyAtNight,WithYou/KeithJarrett長女が在学していた大学のイベントであったキースジャレットのコンサー...

'Shenandoah' キースジャレット - お~カナダ! たてよこナナメ歩き

 

'Shenandoah' キースジャレット

2021-03-29 05:17:03 | 本日の音楽

The Melody At Night, With You / Keith Jarrett

長女が在学していた大学のイベントであったキースジャレットのコンサート。
ひとつひとつの音に魂を載せて、心からあふれ出る音楽を届けてくれた。
最近、キースジャレットが病気のために演奏ができなくなってしまったというニュースを読んだ。
最高のピアニストから演奏を取り上げてしまうなんて、なんて無慈悲な・・・。

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キースジャレットのコンサートに行った - お~カナダ! たてよこナナメ歩き

さっきまでキースジャレットのコンサートに行っていました。某アメリカの大学の学校行事の一環で企画されたものです。大学のお祭りのようでいて、日本...

キースジャレットのコンサートに行った - お~カナダ! たてよこナナメ歩き

 


このCDは、事故のケガで精神的に追い込まれていたわたしが夜眠れるようにずっと一緒にいてくれた。
今でもこれを聴き始めると一曲終るか終わらないかのうちに安心して眠れる。

Shenandoahという歌を初めて聴いたのは、娘たちが小学生の頃に参加していた合唱団で歌っていたから。
美しいメロディー・・・すぐに大好きになった。

19世紀から歌い継がれ、いろんな人が演奏したり歌ったりしている。歌詞も違うものがある。
アメリカの歴史と関係しているという背景があるといい、そしてもちろんその他解釈が諸説ある。

わたしは追われてカナダにきたわけではないけれど、
今のわたしが聴くと、どうしても日本に帰りたい気持ちがこみあげてきてしまう。
特に桜の花の咲くころと年越しお正月のころは日本が恋しい。
桜の花が美しく、大きな川のある街で生まれ育った私はこんなに遠くに来てしまったんだと。
これからまたどうなっていくんだろうと。

そしてまたこの美しい歌を聴いている。


キースジャレットの演奏するShenandoah


ブルーススプリングスティーンの歌うShenandoah


Peter Hollens 男声のアカペラ


Voces8 混声のアカペラ


Oh, Shenandoah, I long to see you,
Away you rolling river.
Oh, Shenandoah, I long to see you,
Away, we're bound away
'Cross the wide Missouri.

おおShenandoah あなたに会いたい
流れゆく川よ
遠くへ、遠くへ行く
広いミズーリ川を越えて


'Tis seven years since last I've seen you,
Away, you rolling river.
'Tis seven years since last I've seen you,
Away, we're bound away
'Cross the wide Missouri.

最後に会ってから7年
遠くへ、遠くへ行く
広いミズーリ川を越えて



新型コロナの予防接種

2021-03-27 05:06:16 | 2021年の暮らし


昨日熊とコヨーテとクーガーの話を書いて、その後歩きに行って、歩きながら頭の中にあの画像がちらつきました。
幸い遭遇したのは人間だけですみました。
あちこち花が咲き始めていて、桜のつぼみも濃いピンク色になっていて、北国の春っていうやつですね。

相変わらず花の名前はよくわかりませんが、とっても楽しみです。











これはさすがのわたしでもわかります。
どなたが植えたのか道端に。




さて。
今週理学療法の先生に会った時「一か月ほど前に新型コロナの予防接種すませたよ」と言われていました。
20代だと思われる若い先生です。
一回目が終了、二回目はまだで、副反応はなかったそうです。
医療関係者は優先的に接種しています。
ワクチンのメーカーは選べないということで、二回目の接種もいつになるかわからないと。
先生が接種したのはファイザー製。
ファイザーの推奨ではたしか21日間の間隔で二回目を接種でしたよね。
しかし、うちの州ではワクチンの数量が確保できていなくて、二回目の接種は21日どころかもっともっと長い間隔を取ることになっていて、具体的にどうなるかは決まっていません。
このまえ知り合いにたまたま出会った時「トルードー首相がワクチン購入の契約するとき、数量は確保したけど期限を切らなかったからワクチンの会社が足もと見てカナダへの輸出を後回しにしてるのよ!腹立つわ!」と憤慨してました。
州政府は年代や職業などのカテゴリーを分けて接種計画立ててるけど、このままではどうなることやら。
二回目がいつになるかわからんて、それって治験結果からの推奨無視して大丈夫なのかなぁ。
現状4~12週間の間隔を予定しているらしいです。(予定は未定でしょうか)
二回目接種の時、一回目と同じメーカーのワクチンがない場合は最悪ほかのメーカーので代用するかもということも出てましたが。
一回目と二回目が違うメーカーのワクチンだったらどうなるか、新種の変異株への免疫はどうかなどの比較検討の記事が出たりしております。
壮大な実験みたいになってしまうと思っていたら、それが現実になりつつあります。


アメリカに住む長女(20代)は3週間前に一回目、そして昨日二回目を接種しました。
同じくファイザー製。
うちの州はまだ80代の人への接種が終了していないので、この差は大きいですねぇ。
一回目は接種箇所に違和感あり。
二回目は接種した夜から寒気が始まり、今は38.1℃の熱で倦怠感があるそうです。
スポーツ飲料を用意していたのでそれを飲んでいるそうですが、このまま何事もなく副反応が消えてくれることを祈るのみ。


報道でも二回目は副反応がきつく出る人が多いようなので、接種の機会が回ってきたら、あらかじめ心と必要物資の準備はしておいた方がいいのでしょう。





「本日の音楽」今日書いた記事です
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"Waltz for Debby" ビルエヴァンス - お~カナダ! たてよこナナメ歩き

ずいぶんと小さな子どものころからジャズとボサノバが大好きな、周りに言わせるとちょっと変わった子どもだったようですが、それはさておき。この曲の...

"Waltz for Debby" ビルエヴァンス - お~カナダ! たてよこナナメ歩き

 

"Waltz for Debby" ビルエヴァンス

2021-03-27 04:44:44 | 本日の音楽


ずいぶんと小さな子どものころからジャズとボサノバが大好きな、周りに言わせるとちょっと変わった子どもだったようですが、それはさておき。

この曲の始まりの部分は、わたしの生まれ育った地元のテレビ局が昔、真夜中には放送休止していたころ、放送休止に入る前に小川の水流の映像とともに流していたものです。
今となってもはっきりと思い出します。
(大昔になぜテレビ放送が休止する真夜中までテレビを見ていたかというのはちょっと疑問符つきますけど)

なので、この曲を聴いて「あ、あれ!」と思い出す方は、わたしと同世代かそれ以上で、かつ同じところにお住まいだった可能性があります!
ってなんでここで喜んでるかわからないですが・・・

よくしゃべる明るい人だったのになぜジャケット写真はいつも口をかたく閉じて気難しそうな表情をしているのか、などなどその他たくさんの逸話はありますが、そんなことはみじんも感じさせない音色です。

大好きなピアニストの一人です。よく聴きながら眠りについています。





こっそりと書いているのでお気づきになって読んでくださった方があってビックリしています。ありがとうございます。
ここのところ、普段の記事を上げる前に「本日の音楽」のカテゴリーに記事を載せています。なので「B面」記事みたいになって隠れています。
「本日の音楽」記事はずっと前に書いていたのですが、また書き始めると楽しくて。カナダと関係ある話もない話もありますが、もしよかったらそちらの方もどうぞ(・・・と遠慮がちに(笑))
いちばん最近の記事は・・・

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「時間がない」KIRINJI - お~カナダ! たてよこナナメ歩き

運転中に車をぶつけられて左肩の筋肉を損傷して、それまで愛しすぎるほど愛していたスバルの地面をつかむような重いステアリングがさばききれなくなっ...

「時間がない」KIRINJI - お~カナダ! たてよこナナメ歩き

 


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「ディーゼル」六角精児バンド - お~カナダ! たてよこナナメ歩き

「ディーゼル」六角精児バンド北米のケーブルテレビと衛星放送に日本語放送があって、だいたいNHK少し民放そしてたまに映画を放送している。放送局...

「ディーゼル」六角精児バンド - お~カナダ! たてよこナナメ歩き

 





熊・コヨーテ・クーガー

2021-03-26 05:00:00 | 2021年の暮らし

コヨーテ

結構何度も見かけます、コヨーテ。
幸い、歩いているときに突然出くわした経験はまだないのですが、運転していて
「あ、あそこ!」
というのは珍しくないです。

ここ最近ニュースにたくさん出てくる熊・コヨーテ・クーガー遭遇と被害。
ペットをさらわれたり、人が襲われたり。

ここには任意で組織する、自分たちの近所の安全と自衛のためのグループBlock Watchというのがあります。
何軒か先のおうちのお父さんが警察官で、その奥さんがBlock Watchを始めて、その後ずっとお世話をしてくれています。
どうやらご近所さんでも参加していないおうちもあるようですが、新型コロナが始まる前は、誰かがバーベキュー親睦会やってくれたりして、少しずつ知り合いになれるような取り組みもあります。
遠くの親戚より・・・っていうのもあるでしょうか、少しでも知り合いになった方が安心感は増します。

何かあったり、Block Watch本部からお知らせがあると、そのお世話人さんからグループメールが来ます。
たとえば、この辺で車上荒らしや空き巣があったりすれば、状況や気をつける点を知らせてくれたり。
最近はもっぱら熊・コヨーテ・クーガー。
今回のメールに出没エリアの地図が添付されていたんですが、なんと、私が気に入っている湖や、歩くルートにしているところ、うちの家のあたり、すっぽりエリアの中心・・・
これはまずい。
人通りがなくて気に入ってたのだけど、これからは人通りがあるところを選んで歩いたほうがよさそうかも?

同じく添付されていた注意点・・・










コヨーテも十分怖いですが、クーガーや熊は出会ったらパニックになりそう。
熊よけスプレー持てとか、棒もって歩けとか・・・ひぇぇ。
背中向けて走って逃げたらいけないんですよねぇ。

聞いた話では、熊の住処はうちのすぐ近くにあるんだとか(目撃談)。
自然の多いところに住んでその良さを享受しているのと同時に、共存しているのだし、避けられません。
何事もありませんように・・・








「ディーゼル」六角精児バンド

2021-03-26 04:36:00 | 本日の音楽


「ディーゼル」六角精児バンド


北米のケーブルテレビと衛星放送に日本語放送があって、だいたいNHK少し民放そしてたまに映画を放送している。
放送局が選んで放送しているのでなんでも観られるわけではないけど十分だと思う。
朝ドラと大河ドラマも放送してる(日本より少しだけ遅れて)
カナダに移住した時は日本のテレビはほとんど観られなかったので、いまやインターネットで観られるものもあるし、恵まれているなぁと思う。
楽しみに観ている番組はいろいろあるけど、不定期に放送されるこの番組

自分ではわからないけど、観ていてたぶんにやけっぱなしだと思う。
わたしはお酒飲みながらの旅はないんですけど(笑)

今後どうなるかは不透明だけど、わたしのような海外に長年いる日本人は、日本に帰るときにJRにたくさん乗れるパスが買える。パスは1週間・2週間・3週間の期間別、普通車・グリーン車の車種別で値段が違う。
本来は訪日外国人に販売しているものなので、海外在住日本人にも売るのは不公平という声があって、今後は中止になるかもしれない。親が日本国籍を保持して子どもたちが外国籍の場合、親はこのパスが買えないということになるけれど。
(なお、このパスでは新幹線のぞみ・みずほなどには乗れないなどの制限がたくさんある)
鉄道愛にあふれる身にはこの上なくありがたいパス。
何度か鉄道旅を堪能した。
この番組を見て乗りに行った鉄道もある。
パスが買えなくなってもいいからまた早く日本であの大好きな鉄道旅ができるようになってほしいなぁ~!

この番組は、主人公の六角精児さんのバンド、六角精児バンドの音楽が流れて、それがまた素晴らしく良い!
一体何回聴くんだと言うくらい聴いてます。ほかの歌も良い~♪



もう出演されなくなってしまったけど「相棒」もずっと放送されていて、ずっと観ています。
たまに外で変なものを見るとすぐ事件を連想して、子どもに「相棒の見すぎ」と言われるほど(笑)


唯一くらいよかったこと

2021-03-25 06:46:58 | 2021年の暮らし


新型コロナ禍が始まって本当にさまざまな困難がふりかかり、失ったもの実現しなかったこと困ることは数えきれないほどあります。
そんな中、わたしが去年の春からこれはよかったなと思えたことがあります。

わたしがカナダに来て長いのと、わたしの出身地がたまたま父の転勤で住んでいたところだったせいで、わたしにとっての地元には親や親せきが誰も住んでいないので、わたしがどこにいて何をしているのか、同級生たちに探し出してもらいにくくなっていました。
十年くらい前に500人ほどの高校同学年の同窓会があったとき、幹事の方々は手分けして連絡先不明の人たちを捜索したそうですが、わたしは「生死不明リスト」に入っていたようです。
それは仕方ないですよね。
いわゆるソーシャルネットワークのようなものに実名で参加していないので、まあほぼ無理でした。
ところがある偶然で見つけてもらって、そしてたまたまその時期に日本に帰ることになっていたので無事同窓会に出られました。
そういうのに参加すると名簿とかもらえるのかな?と淡い期待があったのですが、個人情報保護のために名簿は作れないということでした。
地元に帰って心置きなく方言でしゃべり倒して夢のような時間でした。
その後また超絶多忙な世界に戻ってしまい、同級生との連絡が途切れがちになり、しばらくしてメールアドレスなどが変わると連絡がつかなくなったり。

で、うっかりしていて時間が経って高校時代の親友と連絡がつかなくなってしまいました。
勤務先が変わったのか、メールアドレスが変わったのか。

新型コロナでロックダウンが始まって、思わぬ時間ができ、どうしてもその親友との連絡を取りたくなったし、今なら探せると思いました。
ダメもとでインターネットで検索してみたら、世界に向けてつぶやくソーシャルメディアで一致しました。
その人の実名を出していないのにどうしてそこにヒットしたのか全然わかりません。
わたしがうといのもあるんですが。
しかし、匿名でやっている以上、わたしがそこに堂々と返信をして「わたしですけど、連絡ください」と書き込んでしまうと世界中に発信してしまうことになるから迷惑かけてしまいます。
二週間ほどあれこれ考えてやっとなんとか迷惑をかけずにわたしだとわかってもらえることに成功!
以後、たまにメッセージをやり取りしています。

今まで忙しさにかまけて大切な友達と連絡を途切れさせてしまっていたんだなぁと思いました。
友達はわたしが探して連絡をしてきたことを喜んでくれました。
学生時代親友でも、その後お互い長い間生きていると、歩いてきた方向が違って話が合わなかったりすることも多いですが、ここまでくるとそういうこともなく、得難いものを取り戻させてもらえたことに感謝しています。


「時間がない」KIRINJI

2021-03-25 06:22:06 | 本日の音楽


運転中に車をぶつけられて左肩の筋肉を損傷して、それまで愛しすぎるほど愛していたスバルの地面をつかむような重いステアリングがさばききれなくなって、やむなく今話題の電気自動車に約一年半前に乗り換え。
まるで大きなタブレットに四個のタイヤがついて走っているような最先端のテクノロジーはいいとして、CDプレイヤーはおろかラジオすらない。
ラジオは車がつながっているデータネットワークからオンラインストリーミングするようになっているので、データネットワークがうまくいかなければ聞こえないし時間は少しずれる。
音楽はBluetoothでスマートフォンのを聴くか、同じくデータネットワークでつないで聴くか。
以前は子どもたちに音楽の選択権を与えず(!)わたし=運転手がCDを選んだらそれを聴くというしきたりになっていたけれど、このBluetoothを切り替えられると音楽の選択権が移ってしまう。
なんということか・・・。
無理やりわたしの好みの音楽を聴かされていた子どもたちはそれぞれおもしろい音楽の好みを発展させたし、古い音楽もよく知るファンキーな青少年に育ったのだから正しかったと思うけど(自己満足)
今は息子の好みの音楽(音楽とも言いにくいものもあるが)を聴かされて、自分の思ってもなかったものに出会ってもいるんだろう。

Spotifyで音楽を聴いていると、自分が聴いている音楽が途切れたときに類似している(とSpotifyが考える)ものが流れてくる。
そのおすすめ音楽がいやならスキップして次に行くか、また自分の好きなものを選びなおせばいいのだけど、運転中だとまあ仕方なくスキップしながらおすすめを聴いていることがある。
今まで知らなかった音楽と出会えるのは、テクノロジーの進歩の中でも大歓迎できること。

しばらく前にこの歌を初めて聴いた時、歌詞が鋭く刺さってきて、それから何度も何度も聴いた。
今も聴く。

(歌詞をここに転載していいとは思えないので興味のある方は検索してみてください)

時間は永遠に続くと思っていたけれどもう半分以上は過ぎてしまった。
今日が最後かもしれない。
まだまだ知りたいことやりたいことがたくさんある。
大切なものを見失ってしまいそう。
だから今あるだけの愛を伝えておこう・・・




愛って言ったって、いろんな意味があるでしょ。
新型コロナ禍が始まって思わぬ時間ができたので、なかなか話できなかった人とも話せたよ。
やりたいことはできなくなったのもあるし、会いたい人とは会えないけれども、気持ちを伝えたくなったら伝えるよ。
時間を大切にしないとね・・・。