ソーシャルディスタンス野球、最後の練習。
バッタも見学。
すっかり秋の風が吹いている。
明日、みんなで集まって投球速度を測ったり、ホームラン競争したりしてそれで終了。
3月中旬以降なにごとも思うようになしえない悲哀、
行き場のない不安から逃げるためと、友達とつながるためにオンラインゲームに過度に熱中する息子を見る悩み、
誰とも会って話せない心もとなさ、
そんなことを少しずつ和らげてくれたし、野球の楽しみを思い出させてくれた。
さて。
今、親たちの関心事は9月10日に始まろうとしている新学年のこと。
どのような学校運営になるのかは州政府が大筋を決めて、詳しくは各学区で詰めていく。
(この「学区」とは各学校の通学区ではなく、都市部であればそれぞれの市に一つ。
感覚では日本で言う〇〇市教育委員会みたいな感じ。機能などはちがうけれど)
すでに何通か学区の責任者からメールが来ているし、ウェブサイトですでに決まったことが発表されてる。
たとえば、隣の州では学校でのマスク着用は義務となっているが、うちの州は義務化しないという。
授業の形態は、10週間ごとに2科目履修するという・・・四学期システムに変更する。
つまり、学校に行っても接触するのは主にその2科目を履修している生徒と教える先生だけというプラン。
送られてきた時間割の説明は複雑ではっきりしない。
高校一年生(10年生)以上は学校に行く日と行かない日があるようだ。
これは実際の時間割が発表されないとわからない。
もう慣れてしまったけど、日本から来て驚かされたのは、学校が始まってみないとどの教科を履修できるのかわからないこと。
あらかじめわかるようにしてくれている学校もあるようだけど、息子の学校はわからない。
前年度に履修希望出してるけど、どれが取れているかわからないのだよなぁ。
ここでは高校受験はない。
(もっと言うといわゆる大学受験もない)
どの学校に行くかは各生徒の住所によって決まる。
親が仕事の関係で託児所などを利用している場合、子どもを預けているところ・人の住所で決まる場合などもある。
当然引っ越しなどによる生徒の転出転入の変動がある。
各学校で、夏の間にそのエリアに引っ越してきた生徒の受け入れ調整や、
ほかのエリアに転出した生徒の登録取り消しなどの作業もある。
日本の住民票のようなシステムがないので、9月に新学年が始まってみないと頭数がわからない。
だから、どういう科目が履修できて、どういう時間割になるのかは学校始まらないとわからない
小学校などでは、いったい今年は何年生の子どもが何人来て、何クラス作るのか、何人先生を雇うのかが、9月の始めに新学年が始まって、子どもの頭数を数えてやっと判明するという原始的なことになっている。
学校は生徒が休んでいる間は閉まってて、誰も働いてないから・・・。
サマースクール期間中と数日の例外を除き。
話は戻るが、
一学年を四学期に分けると、学年の始めの方で習った科目の内容は忘れてしまい、
学年末のAP試験では親の仇くらい復習しなくちゃいけなくなるんだろうな。
素朴な疑問は、なぜマスク着用を義務化、少なくとも推奨しないのだろう、ということ。
教室での着用は自由と書いてある。
もちろんマスクをつけていれば感染拡大しないと信じているわけではない。
それでも飛沫をかなり防ぐのでは? わからん・・・。
野球の送り迎えでいろんな親と話すけれども、
ほとんど心配してない人と、すごく心配している人の意見がずいぶん違うと思う。
心配していない人達はあまり感染防止対策してない傾向があるようにも思う。
学校が始まるといろんな考えの家から子どもたちが集まるわけよな・・・
色々ある中で私が一番気になっているのは、学区からのメッセージの中の
「オンライン履修を選択したい親は至急決めてください」
ということ。
色々調べてみると、選択肢は三つあって、
①学校に通う
②オンライン履修(先生のフォローあり)
③ホームスクーリング
簡単に言うと、
③は親が先生になるパターンで、
②はリモートで学習だけど、指定の学校が提供するオンライン授業や、メールやオンライン会議のシステムでの先生のフォローがある、ということらしい。
そして、
②の登録にはすでに何千もの空き待ちが出てるというニュース
どこの学校でも②を提供しているわけではないし、先生の数にも限りがあるから・・・。
うちの場合、家から叫んだら声が届くような近距離にElementary School(年長さんから中1)もSecondary School(中2から高3)もあるが、
上の二人の娘たちはSecondaryから越境して特別プログラムのある学校に通った。
息子はElementaryの途中からギフテッドプログラムで別の小学校に転校し、
Seconaryは越境申請して、別の学校の特別プログラムに入っている。
もし仮に、
「新型コロナ感染が心配なのでホームスクーリングします」と決めた場合、
コロナが収まったあと越境で通う学校には戻れないようだ。
それはそうだ。
「免疫が弱いので越境で入学が認められた特別プログラムに通うのを諦めます」
という子どものニュースが昨日出ていた。
先行き不明なことで悩むのは生産的ではないけれども、
あれこれ考えてしまうのは仕方ない状況かな、とも思う。
ニュース記事では、
これは子どもたちの生命を賭けて行う壮大な実験だ
と皮肉っていたけれど、親の立場になってみれば、そんな悠長な話ではない。