新型コロナ禍が始まって本当にさまざまな困難がふりかかり、失ったもの実現しなかったこと困ることは数えきれないほどあります。
そんな中、わたしが去年の春からこれはよかったなと思えたことがあります。
わたしがカナダに来て長いのと、わたしの出身地がたまたま父の転勤で住んでいたところだったせいで、わたしにとっての地元には親や親せきが誰も住んでいないので、わたしがどこにいて何をしているのか、同級生たちに探し出してもらいにくくなっていました。
十年くらい前に500人ほどの高校同学年の同窓会があったとき、幹事の方々は手分けして連絡先不明の人たちを捜索したそうですが、わたしは「生死不明リスト」に入っていたようです。
それは仕方ないですよね。
いわゆるソーシャルネットワークのようなものに実名で参加していないので、まあほぼ無理でした。
ところがある偶然で見つけてもらって、そしてたまたまその時期に日本に帰ることになっていたので無事同窓会に出られました。
そういうのに参加すると名簿とかもらえるのかな?と淡い期待があったのですが、個人情報保護のために名簿は作れないということでした。
地元に帰って心置きなく方言でしゃべり倒して夢のような時間でした。
その後また超絶多忙な世界に戻ってしまい、同級生との連絡が途切れがちになり、しばらくしてメールアドレスなどが変わると連絡がつかなくなったり。
で、うっかりしていて時間が経って高校時代の親友と連絡がつかなくなってしまいました。
勤務先が変わったのか、メールアドレスが変わったのか。
新型コロナでロックダウンが始まって、思わぬ時間ができ、どうしてもその親友との連絡を取りたくなったし、今なら探せると思いました。
ダメもとでインターネットで検索してみたら、世界に向けてつぶやくソーシャルメディアで一致しました。
その人の実名を出していないのにどうしてそこにヒットしたのか全然わかりません。
わたしがうといのもあるんですが。
しかし、匿名でやっている以上、わたしがそこに堂々と返信をして「わたしですけど、連絡ください」と書き込んでしまうと世界中に発信してしまうことになるから迷惑かけてしまいます。
二週間ほどあれこれ考えてやっとなんとか迷惑をかけずにわたしだとわかってもらえることに成功!
以後、たまにメッセージをやり取りしています。
今まで忙しさにかまけて大切な友達と連絡を途切れさせてしまっていたんだなぁと思いました。
友達はわたしが探して連絡をしてきたことを喜んでくれました。
学生時代親友でも、その後お互い長い間生きていると、歩いてきた方向が違って話が合わなかったりすることも多いですが、ここまでくるとそういうこともなく、得難いものを取り戻させてもらえたことに感謝しています。