ども。 MARIKAです。
今日はへアドネーションについて書きます。
長文です。
ご存じない方のために改めて。
へアドネーションとは
先天性の脱毛症や無毛症、病気や事故など何らかの理由で頭髪を失ってしまった子ども達に、無償で医療用ウィッグ(かつら)を提供するため毛髪を寄付する活動のこと
そのへアドネーションを日本で最初に行ったのが、NPO
JHD&C(ジャーダック)です。
ダナスヘアーはJHD&Cのへアドネーション賛同サロンです。
ここ最近では、芸能人が髪を寄付したり、テレビなどのメディアでも取り扱う様になり、日本でもへアドネーションという活動が徐々に知られてきていますよね。
2017年11月5日現在、193名分の、ウィッグを待ち望んでいる子ども達がいます。
ダナスヘアーには、たくさんのドナーさんがご自身の毛髪を寄付するためにお越しくださっています。
本当にありがとうございます。
賛同美容師として、心から感謝申し上げます。
※
@danashairdanas instagram
ダナスヘアーは、グーグル検索で『へアドネーション 郡山』と入力すると、と上位に出てきます。
それだけ相当な数の方からご依頼いただいている実績があると言うことでもありますし、このように発信し続けている証でもあります。
ここでいったん、数多くの経験から、これは皆さんにお伝えしておいたほうが良いだろうなということをいくつか挙げてみますね。
へアドネーションをしてみたい!
と思ってくださった方。
ありがとうございます。自分の髪で、誰かを笑顔に出来るなんて素敵なことです
じゃあ、寄付するにはどうしたらいい??
はい、まずは、長さが必要になります。
JHD&Cで定められた長さがあります。
それは
31cmから。
ウィッグを作るために必要な長さが最低31センチからです。
最低が31センチなので、それ以上に長ければ長いほど喜ばれます。
31センチ以下の毛髪はウィッグ以外の用途で使用されることになります。
ここでご確認いただきたいのは
充分な長さがあるか
長さの足りない方が意外と多いです。
いざドネーションカットをしようとなった時に、こんなことがしばしば起きます。
髪を寄付をしたい
31cm切ると思った以上に短くなってしまう
でも自分のやりたいヘアスタイルがある
やりたいスタイルじゃない髪型になってしまう
でも今日切りたい
どうしよう
充分な長さが伸びないままご来店された場合、お客さまの心の中でこんなことが起きてきます。
出来る限りのご提案をさせていただいてはおりますが、条件がある以上選択肢はお客さまご自身に委ねる以外にないケースが起きてきます。
ジレンマの中に立たされる姿に立ち会うこともしばしば。
美容師として心苦しい時です。
いざカットをする際に悩まないために
充分な長さまで伸ばしましょう。
たとえば
最低でも後ろで縛れる長さを確保したい
のであれば
一度手でざっくりと後ろに束ねてみましょう。
どのくらいの長さになるのでしょう。
こんな感じに。束ねる位置をチェックします
バラバラにならないように気を付けながら、束ねる位置を放さないように耳の辺りの毛を前に戻してみますね。
そうすると、横の毛はこの位の長さでカットすることになりますよね。
毛質や量(厚み)、クセの有無によって少し変わりますが、大体はこのあたりでしょう。
となりますと、この位置からスタートして、
31センチ以上はありますか?
ご確認いただきたいのは、縛る位置(切る位置)から毛先に向かって、31センチ以上の長さが充分にあるかです。
そして、毛束を切った後で、通常のスタイルカットをするための長さがあるかが
とても重要です
今度は別の視点から。
ボブにしたいとしますね。
ボブスタイルは、てっぺんから生えている毛の長さが欲しいスタイルです。
こんな感じのボブにしたいとしましょう。
てっぺんの毛束をつまんで、シミュレーションしてみてください。
↓写真でもてっぺんの毛束を掴んでますよ。
てっぺんの毛束の長さを十分に確保した状態で、その毛束を上までもっていくと
こんな長さになります。
そしてここにゴムを結わいてカットします。
ゴムから先に31センチ以上の毛はありますか??
ギリギリじゃなく充分に。
こんな感じで、充分な長さを確保した上でへアドネーションしていただくと、何かを諦めるような気持ちを抱くことなく、スッキリとした気持ちで、最高の気分で寄付いただくことが出来ると思いますよ☆
そんな気持ちで寄付してもらった方が、受け取った子どもたちも嬉しいでしょう
またこのほかに、寄付する毛束の量は大幅に減ってはしまいますが、部分的に寄付することも可能です。
例えばこちらのお客さまは、TOPの毛は残しておいて、後ろの下の方の毛束のみドネートしていただきました。
そもそも、なぜこの活動が生まれたのでしょう。
医療用ウィッグは、人毛のものになると何十万円もします。
とても高価です。
しかも一生モノではなく、人毛ですので当然ダメージしますし切れ毛も生じます。
結び目がほどけて抜けていくこともあります。
お肌に当たる部分やその他の材質も劣化します。
丁寧にお手入れしたとしても
その寿命は平均およそ2年と言われています。
大変ですよね。
本当なら、ウィッグをかぶらなくても良い世の中になれば良いのですが、現実にはそうではありませんし、やはり髪のオシャレがしたいというのが実際のところでしょう。
周りと違うことで、幼いころから生きにくさを感じたり何かを諦めて生きている子ども達がもし居るとしたら、それは同じ社会に生きている一人の人間として残念に感じます。
ウィッグを手に入れることが困難な状況にある子どもがたくさん居ると思われる中、JHD&Cさんが立ち上がってくださいました。
JHD&CのウィッグはJIS規格を取得した信頼ある製品です。
レシピエント(受け取る子ども達)の頭のサイズをひとりいひとり計測してから製作するので、世界にたった一つのオンリーワンウィッグが出来ます。
ところで最近、15センチからでもへアドネーションできますと謳っている、ウィッグメーカーさんの広告を見かけます。
実際にSNSでも「15センチ、へアドネーションしました」と投稿している方をたまに見かけます。
※こちらのプロジェクトは企業の企画になりますので、もしこの企画のためにダナスで毛束カットをされたい場合、手間賃として500円(税別)を申し受けます。
ジャーダックさんもおっしゃっていますが、15センチではフルウィッグにはなりません。
欲しいのは
出来るだけ長い毛髪です。
50センチレベルの髪だと本当に喜ばれます
欲しい人が居るから、この活動が生まれました。
善意というのは、相手が本当に望むものを提供したいと想う心から始まるのだと思います。
そして、もっといえば、
やらなくてはならないことでもありません。
沈黙が善意の場合もあるでしょう。
わたしはまだ、自分の髪をドネ―トしたことはありません。
髪を伸ばしていますがへアドネーションのためにヘアダイをやめているかと言えばそうではありませんし、いつ切るかも決めていません。
今の自分が好きです。
切りたいと思った時が寄付する時です。
その代わりにこの活動のために出来ることはたくさんあります。
寄付は髪だけじゃなく、募金という形でも受け付けていますし、この活動をご存じない周りの人に教えてあげるだけでも充分な支援です。
えらそうな書き方をしているように見えるかもしれませんが、何でもそうですよね。
伝えることって、大切です。
どんな風になるのか、イメージが付きやすいように、ダナスヘアーのインスタグラムにへアドネーションの様子やBefore&Afterを随時アップしています。
これまで数々の
大女優
を輩出してきたダナスヘアープロダクション!(笑)
ダナスのお客さまは皆素敵な方ばかりです!!
長さの参考になさってくださいね☆
あ、あと、あんまり見てる人はいないけど
FacebookにもUPしています!
また、
へアドネーションについては必ずジャーダックのホームページをよくお読みになりご理解いただければ間違いないかと思います。
↓ ↓ ↓
JHD&Cのホームページ
めっちゃ長くなりましたが、ここまでじっくりとお読みくださった方、ナナメ読みくださった方、読んでねーよ写真だけだよという方(笑)、いずれにせよ、目を留めてくださったことに感謝申し上げます。
今後へアドネーションをお考えの皆さんは、カウンセリングだけでもOKですのでぜひお気軽にご相談くださいね☆
長さが充分あるかどうか心配ですとか、やりたい髪型にするためにどのくらい伸ばせば良いのかなど、何でも構いません。
まずはお電話で承ります(^^)
大丈夫。マリカさんはちょっと化粧が濃いだけで怖くはないですよ
(笑)
お待ちしております
MARIKAでした。
【Fresh Faces #124】渡辺貴一 (JHDAC(ジャーダック) 代表理事)