Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

意外な結果

2007-12-24 00:50:50 | 芸能界
2007年のNHK大河ドラマは、『風林火山』でした。

戦国時代末期の武将である、武田 信玄の軍師である山本 勘助にスポットを当てて、1年間物語が展開されたわけですが、1年間を通しての平均視聴率は、残念ながら昨年の大河ドラマ『功名が辻』には及ばなかったようです

「風林火山」が最終回…年間平均視聴率は昨年大河に及ばず(サンケイスポーツ) - goo ニュース
「風林火山」平均視聴率は18・7%(スポーツニッポン) - goo ニュース

のリンクから関連の記事はタイムアウトするまでは読むことが可能ですが、小生個人のイメージでは、「意外な結果」でした。

正直、昨年より今年の大河ドラマの方が、小生は面白かったです。
(『総集編』をビデオ録画して保存しようとまで考えている程です。)

キャスティングも長尾 景虎(後の上杉 政虎→上杉 謙信)役に、Gacktさんを起用するなど、かなり思い切っていますし、Gacktさんの「俳優」としてのポテンシャルも実に高いことが証明されたドラマでした
現にGacktさんは、その貢献が評価され、年末の『紅白歌合戦』にカムバック選出されています

それは、小生も『Gacktさんの気合い』というタイトルで記事をエントリーして紹介していますし、その気合いが良い意味で他の出演者にも連鎖していき、板垣 信方 役でご出演なさった千葉 真一さんに至っては、『『風林火山』が醸し出す「出演者の気合い」』というタイトルの記事でも紹介しましたが、この作品で俳優として全てを出し切り、板垣の壮絶な討死よろしく「現役引退」を表明なさいました。

その気合いは、製作スタッフをも動かし、実は「全49話」だった構想を放映途中で急遽変更し、1話増加して「全50話」にした程です。

もっとお話すれば、この大河ドラマは「舞台化」することも決定しています。
しかも、ほとんどのキャスティングは、変更なしです


ですが、結果は意外にも昨年を下回ったのです…。驚いていますね


理由の一つは、どうしても織田 信長~豊臣 秀吉~徳川 家康の3人が登場する時代が「派手」で、世間一般でも、この3人の人格を比較する場面が散見されますから、その分国民に対するアピール力もあるのでしょう。

『功名が辻』は、その3人が登場する時代背景の物語でしたから、それに救われた感があります。

今回の大河ドラマは、この3人が登場する少し前の、ある意味「エアポケット的」な時代背景に登場した、歴史に名を残した戦国武将の一軍師が主人公だったことが、視聴者側から見た場合、ややとっつきにくかったことが仇になったのかもしれません。
(小生個人は、昨年の主人公となった山内 一豊の方が、よっぽどとっつきにくいのですが…。)

もう一つ理由があるとすれば、Gacktさんの起用を「ネガティブ」に捉えて…

「長尾 景虎(=上杉 謙信)のイメージが、あまりにも史説から歪曲されすぎている」

と見えて、興ざめしてしまった視聴者が、中にはいらっしゃったのかもしれません。

ですが、それは演じたGacktさんが、こんなニュアンスの話をしています。

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「史説」もあくまで説であって、偶像だったりする部分もあるはず。
偶像なら、僕が理解した上杉 謙信の像で演じて、「あぁ、こうだった可能性もあるよね」と思ってもらえたら、それで良い。

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この言葉から、Gacktさんもこの役に挑むにあたって、相当勉強されたことがうかがえます。
実際、「上杉 謙信は女性だった」…という説もあるほどですから、まだまだ研究され尽くされてはいないと思われます。

それも踏まえて、Gacktさんなりの謙信像を作り上げて、この大河ドラマに挑んだわけですから、それは評価すべきではないでしょうか
(なお、上杉 謙信の史説に関しては、mitamuraさんが丁寧にまとめていらっしゃいます。こちらからご覧ください。)


いろいろな意味で「意外性」があった、2007年の大河ドラマ『風林火山』。

「視聴率」という、現実的な数字となって現れる結果も「意外」な形で終わり、やはり驚きを隠せないでいる小生です
Comments (6)
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