Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

近年稀に見る「ドラマ」満載だった、『東京箱根間往復大学駅伝競走』

2008-01-07 07:44:23 | その他スポーツ
2日~3日の2日間、『東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)』を「ゆるゆる」とテレビ観戦していました。

近年まれに見る様々な「ドラマ」があった、印象深い大会になったのではないかと思います。

往路と復路に分けて、振り返ってみましょう。


往路(2日)

1区で区間賞を取ったのは、なんと、想像外の城西大学でした。もちろん、大学史上初のことです。ここからすでに、「大混戦」含みだったように思います。

エースが集う「花の」2区では、山梨学院大学のモグス選手の力走で、区間新記録誕生しました。

モグス2区記録9年ぶり短縮/箱根駅伝(日刊スポーツ) - goo ニュース
モグス オツオリさんにささげる区間新(スポーツニッポン) - goo ニュース

そして、東海大学の伊達選手の13人抜き…それを凌ぐ日本大学のダニエル選手の15人抜き(タイ記録ですよね)…凄かったですね。

3区には、昨年の世界陸上大阪大会の10,000m代表で、早稲田大学のエースである竹沢選手が、坐骨神経痛発症の不安からこの区間に回ったわけですが、その不安説を吹き飛ばす7人抜きで区間賞を獲得すると共に、チームに流れを作りました。
さすがですよね。こういう選手を「一流選手」というのかもしれません。

エース間に合った 竹沢3区で区間賞(スポーツニッポン) - goo ニュース

4区も、区間賞を獲得したのが、なんと35年ぶりという国士舘大学でした。

もうこの時点で、順位が猫の目のように変わる大混戦。

往路最終の5区の「山登り」では、流れを掴んだ早稲田大学主将の駒野選手の力走で、区間賞を獲得すると共に、見事に往路優勝を決めました。

昨年、早稲田大学は125周年を迎え、『東京六大学野球』でも、春季&秋季ともに優勝…その流れも味方し、12年ぶりの戴冠となりました。

駒野5人抜き早大往路V/箱根駅伝(日刊スポーツ) - goo ニュース
ワセダ版“山の神”駒野が往路V導いた(スポーツニッポン) - goo ニュース
早大往路V!駒野が5区大逆転走…箱根駅伝(サンケイスポーツ) - goo ニュース

どうしても『東京六大学』を応援してしまう小生としては、嬉しい気がしています。法政大学は、ちょっと残念な結果でしたが…。

往路を終えて、15大学が繰り上げスタート「なし」ですから、「大混戦」ぶりを窺わせます。

逆にショッキングな出来事もありました。

昨年総合優勝した順天堂大学が、1区でも最下位に沈み、その流れが結果的に連鎖したのか、5区の「山登り」に挑んだ小野選手が、突如両足に痙攣を起こして、最後は全く立つこともできず、途中棄権という形になりました。(途中までは、力走していて、区間上位に食い込むこと間違いなし…さすが順天堂大学…と思っていたのですが…。)

昨年総合優勝から、今年は「記録なし」…。

残念ですが、小野選手の症状から、途中棄権は将来を考えても正解だったと思いますね。

前回覇者順大まさかの棄権/箱根駅伝(日刊スポーツ) - goo ニュース
王者・順大が5区でまさかの途中棄権…箱根駅伝(サンケイスポーツ) - goo ニュース
順大、山に泣く…5区小野が途中棄権(スポーツニッポン) - goo ニュース
「足動かない…」順大・小野選手が棄権、救急搬送(読売新聞) - goo ニュース
無念… 順大・小野がまさかの棄権 連覇の夢ついえる(産経新聞) - goo ニュース
順大の小野は脱水症状=箱根駅伝 (時事通信) - goo ニュース

しかし、5区の「山登り」は、この日のゲスト解説だった、トヨタ九州所属の、順天堂大学出身で「元祖・山の神様」こと今井選手が解説中にも語っていましたが、想像以上に「過酷」であることを、目のあたりにした気がします。
小田原から、いきなり山に入るわけですから、急激な体温低下ももたらされるでしょうし、その上に、標高差数百mも「登る」わけですから…。想像を絶しますね。

早大が12年ぶり往路V、順大は5区で棄権…箱根駅伝(読売新聞) - goo ニュース
早大、12年ぶり往路優勝=駒大2位、順大は棄権-箱根駅伝 (時事通信) - goo ニュース

なお、往路に関連する記事は、途中に貼ったそれぞれのリンクから、タイムアウトするまでは読むことが可能です。


復路(3日)

「山下り」の6区では、早稲田大学はこれまで「苦手」としていて、時には順位を大幅に下げる「ブレーキ区間」にもなるのですが、その下馬評を覆して、2年生の佐藤選手が、なんと1時間を切る力走で、区間賞を獲得して、流れを作りました。

そして「つなぎの区間」として、各大学が、どちらかといえばチーム内では力量に見劣る選手がエントリーされる傾向がある7区では、優勝候補の一角と目された東海大学は、スーパーエースの佐藤 悠基 選手を、「補欠登録」からエントリー変更でこの区間に満を持して投入。

日本陸上界としても「至宝」とされる佐藤選手は、その評価&期待に応える力走で、自身3年連続区間新記録樹立という離れ業で、3位にまで順位を上げました。
しかし、「箱根の山」で築いたムードそのままに、早稲田大学は、ここまで「セーフティーリード」をキープしています。
優勝候補の駒澤大学は、復路に有力選手を集めて逆転に自信を深めていました。
しかし、ここまでは精彩を欠いていますが、果たして…。

東海大佐藤3年連続区間新/箱根駅伝(日刊スポーツ) - goo ニュース

そして8区…復路に有力選手を集めた駒澤大学が作戦通りに、流れをつかんだ早稲田大学にわずか15秒差にまで迫り、駒澤大学の深津選手が、見事に区間賞を獲得しました。
この区間で追いつき、隙あらば逆転を狙った作戦が的中した格好です。
逆に、早稲田大学は、竹沢選手以外には、とびぬけた力を持った選手がいないだけに、チムワークはあっても、駒澤大学との選手層の違いが露呈された格好です。

駒大逆転V確信、早大に74秒差/箱根駅伝(日刊スポーツ) - goo ニュース
駒大2位、大八木監督「予定通り」…箱根駅伝(サンケイスポーツ) - goo ニュース
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一方、この区間から、来年の予選会出場免除となる「シード権争い」も激化し、4大学が「シード権ボーダーライン」で、1分以内の差で鍔迫り合いを展開するという、こちらも凄い展開になりました。

そして9区…ここで、駒澤大学が早稲田大学を交わして逆転に成功し、10区も無難に逃げきって、総合優勝を決めました。

駒澤大学は、「王者奪還」を目指して、大島で合宿をして練習を積むなど、その成果が成就しましたね…おめでとうございます。

駒大が3年ぶり6度目V、学連選抜4位…箱根駅伝(読売新聞) - goo ニュース
駒大3年ぶり6度目の総合V/箱根駅伝(日刊スポーツ) - goo ニュース
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駒大が3年ぶり総合優勝=早大を逆転、東海大棄権-箱根駅伝 (時事通信) - goo ニュース
駒大が総合優勝、早大は2位 箱根駅伝(共同通信) - goo ニュース

一方…この9区と10区で、またショッキングな出来事が起こりました。

9区では、伝統校である大東文化大学が、そして最終10区では、優勝候補の一角を担い、7区でスーパーエースの佐藤選手が良い流れを作ったはずの東海大学が、まさかの途中棄権…。

3年連続区間新も東海大・佐藤号泣(スポーツニッポン) - goo ニュース
東海大棄権10区荒川じん帯損傷/箱根駅伝(日刊スポーツ) - goo ニュース

「シード権争い」も熾烈を極めましたが、9区では6位で襷を繋いだ東海大学がまさかの途中棄権によって、その争いにも終止符が打たれ、9区で11位だった日本大学が、救済される格好でシード権を獲得しました。

3校が“複雑”シード権獲得(スポーツニッポン) - goo ニュース
史上初、3校途中棄権=指導法などに批判も-箱根駅伝 (時事通信) - goo ニュース

なお、復路に関連する記事は、途中に貼ったそれぞれのリンクから、タイムアウトするまでは読むことが可能です。、


それにしても、上位争いも目まぐるしく順位が変わって、3区間で区間新記録が誕生する一方で、総合優勝した駒澤大学の区間賞獲得が8区の1区間のみという点から、「戦国レース」だったことが窺えます。
復路に入っての「シード権争い」も、最後まで熾烈を極めました。
その一方で、優勝候補の2大学を含む3大学が途中棄権して「記録なし」に終わりました。
練習環境などは、現代の方が進んでいるはずなのに、3大学が途中棄権というのは、多い…。しかも、優勝候補の大学が、「悪夢」を見ています。
一体、何が作用したのでしょうか?
急激な天候の変化などが、微妙に影響しているのでしょうか?

箱根駅伝、記録更新の裏に給水問題が…関係者が警告(夕刊フジ) - goo ニュース

上のリンクからタイムアウトするまでは記事を読むことが可能ですが、脱水症状からもたらされた「ガス欠」によって2大学が棄権を余儀なくされた現実を鑑みると、マラソンのように「給水」がポイントに今後はなっていくのかもしれませんね。


こうして振り返ると、良い意味でも、残念な意味でも、「ドラマ」がたくさん生まれ、多くの人達に印象付けて閉幕した、今年の『箱根駅伝』でしたね。

来年は、どんなドラマが待っているのでしょう。

駒澤大学の「黄金時代」の再来となるのでしょうか。
それとも、今年のように、「戦国ムード」「大波乱含み」のレースとなるのでしょうか。

来年も、「筋書きのないドラマ」に期待したいと思います。
Comments (2)
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