Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

今日から、『第57期 王将戦 第2局』

2008-01-24 21:18:39 | 将棋
先週の17日に開幕した、『第57期 王将戦』。

栃木県大田原市で行われた第1局は、羽生 善治 王将が勝って、防衛に向け幸先良いスタートを切りました。

その第1局…終局間もない頃は、羽生王将が常にリードを保った「完勝譜」と思っていましたが、一昨日宅配された『週刊将棋』の1月23日号を拝読すると、挑戦者・久保 利明 八段が封じた手である「▲4六歩」という「超積極策」が、ほんの少し裏目に出ただけで、実は、その後の羽生王将の慎重な指し回しが光った内容だったようです。

それほど差がなかった事を知って、凄く勉強になりましたね

久保八段が戦前に…

「挑戦しただけでは意味がない」

と語った気合いは、第1局から既に現われていたようです

ですので、敗れたとはいえ、久保八段の心境は、「積極的に指して失敗しただけ」と考えれば、“鈍感力”で「過去の事」とするのも、案外容易いかもしれないですね

羽生王将は当然ながらこのまま勢いに乗りたいでしょうし、久保八段は、「ここから第1局」の心境(本当かな)で迎えた第2局が、滋賀県彦根市で、今日から始まりました


本局は、後手番の久保八段が、今年度後手番で採用して調子が良いゴキゲン中飛車にするのか…。
ゴキゲン中飛車に久保八段がした時の羽生王将が、どう立ち向かうか…というのが、戦前から噂されていましたね。

結局その通りに、久保八段が後手番の時の「エース戦形」であるゴキゲン中飛車にしました。

12月にA級順位戦でも、久保八段の後手番のゴキゲン中飛車になった様ですが、この時は羽生王将が制しています。さて、本局ではどうなるでしょうか…。



図は、今日の小生の昼食休憩時であり、両対局者にとっても昼食休憩直前の局面ですが、パッと見て「あれっ」と…。
変わった形でこれは確か見たことあるぞ…と思ったら、今年度の▲渡辺 明 竜王 対 △佐藤 康光 棋聖(棋王)で争われた『棋聖戦 第4局』で指された局面でしたね。
この時は結局、振り飛車ペースとなって、佐藤棋聖の6連覇達成が決まった将棋でしたが、ここからオールラウンド・プレーヤーと生粋の振り飛車党であるこの両対局者がどう指すのか…入門者の小生としては興味深かったので、注目していました。



図は、昼食休憩後、▲6三桂成,△同玉と進んだ25手目。
ここで、持ち角を9六に打ち込み王手。これが新手
(先手には、手持ちに香車があるので、▲6六香も厳しいとは思うのですが…。)
羽生王将らしいといえば、らしいですね…。

ところで、JRAの栗東トレーニングセンターにも近いということもあってか、この対局を将棋が趣味の競馬関係者も駆けつけて、対局を特別に観戦したとか…。
ちょっと羨ましいですね
ここで久保八段が長考して△7四歩と歩を突いて、角の利きを止めました。



昼食休憩までが22手で、お互い12月に順位戦でも指していますし、棋聖戦第4局でも登場している△5四歩ですので、その後もパタパタ…と進むかと思っていましたが、結局1日目は、図のように昼食休憩後はわずか8手の、30手までしか進んでいなく、2日制であっても第1局同様にゆったりしています。
▲9六角が新手で王手になっていましたし、超が付くほどの急戦模様ですから、慎重に考えたいところかもしれません。
(手数は少なくても、もう終盤に差し掛かっている感じですし…。)

31手目を羽生王将が封じましたが、ここは手が広いですね

中でも小生の第一感は、記録係の村田新四段が推奨している▲7五歩でしょうか
以下、△同歩,▲7四歩と垂らした時に、玉では取れませんから、後手がどう指し回すか…ちょっと注目したいので…。

これと同じくらいありそうなのが▲4六角でしょうか
9六の角を見放しても、1三の歩を拾って馬ができますし、その瞬間後手の左の銀に直撃です。

他に考えたのが、▲1三竜ですね。
ただこれは、将来的に飛車を切る(お互いに飛車を持ち合う)格好になりそうですから、ポイントを稼げるかどうかは微妙な気がするので、3番目の候補手とします。

封じ手…手が広い局面だけに、当たる自信は全くないですね…。

良く言われる「羽生マジック」が、封じ手から早くも炸裂するのでしょうか


第2局を制するのは、勢いに乗りたいディフェンディング・チャンピオンでしょうか…。
それとも、先ずは星勘定を1勝1敗のタイに持ち込みたい挑戦者でしょうか…。

明日の夜には、勝敗が決します

羽生王将が、貫禄を示して、久保八段の挑戦を退け、王位戦では叶わなかった通産タイトル獲得を68期に伸ばせるか…。
それとも久保八段が、王座戦の悔しさを胸に秘め、再び到来したチャンスを活かして初のタイトル奪取に成功するのか…。

本局がこの後、どんな戦い&決着になるのか…非常に楽しみですね
Comment (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする