昨年12月に、渡辺 明 竜王が防衛&前人未到の4連覇を達成した『第20期 竜王戦』が幕を閉じ、年が明けて最初のタイトル戦となる、
羽生 善治 王将に久保 利明 八段が挑戦
する、『第57期 王将戦』の第1局が、栃木県大田原市で行われ、本シリーズが今日から開幕しました
。
久保八段は、昨年の王座戦以来、今年度2度目のタイトル挑戦に登場です。
その王座戦では、第1局, 第2局共に優勢だったのですが、最終的には羽生王座に逆転されて、結局このシリーズで3連敗を喫して、タイトル奪取は残念ながら叶いませんでした。
ですが、「“裏の”A級順位戦」とでも例えられそうな、王将戦挑戦者決定リーグ戦を5勝1敗という好成績を収めて、見事に挑戦権を獲得し、再び巡ってきたチャンスです
。
王座戦の時にも久保八段は…
「挑戦しただけでは意味がない」
と戦前口にしていましたが、今回も同様の語り口でこのタイトル戦に挑んでおり、奪取への意気込みが感じられます。
王座戦の事は、「“鈍感力”で忘れた」とはいっても、胸の内は悔しさでいっぱいだったことでしょう。
2日制のタイトル挑戦は初めてになりますが、存分に戦ってほしいと願っています。
一方の羽生王将は、深浦王位にタイトルを奪取されて二冠に陥落しましたが、その時以来のタイトル戦登場になりますね。
昨年の王将戦では、2年連続となる佐藤 康光 棋聖(当時)の挑戦を見事に退けて防衛に成功し、王将位獲得10期目となり『永世王将』の称号を獲得しました。
今年度は、すでに棋王戦への挑戦権も獲得しており、一昨日のA級順位戦でも、首位に立つ貴重な勝ち星を得て、意気揚々とこのタイトル戦に登場してきています。
気力も充実した中で、王将位獲得11期目を目指すことになります。
羽生王将が、貫禄を示して、久保八段の挑戦を退け、王位戦では叶わなかった通産タイトル獲得を68期に伸ばせるか…。
それとも久保八段が、王座戦の悔しさを胸に秘め、再び到来したチャンスを活かして初のタイトル奪取に成功するのか…。
非常に楽しみですね
。
本局の戦型は、振り駒の結果先手番となった久保八段が3手目に▲7五歩と突いて、「エース」の戦形である石田流の態度を示し、後手番の羽生王将も4手目に△5四歩と突いて、居飛車でも振り飛車でもどちらでも指せますよ…という意志を表示しましたね。
結局は、先手の久保八段が三間に飛車を振り、石田流の形とし、後手の羽生王将も向かい飛車に振って、相振り飛車となりました。
久保八段は、生粋の振り飛車党で「捌きのアーティスト」の異名を持ちますから、得意戦法であることは間違いないですし、羽生王将は、オールラウンド・プレーヤーですから、何でも指しこなせます。
両対局者の持ち味が、早くも発揮されている感じがします。
小生は自分が指すとなると、どちらかといえば居飛車で指したい方ですので、相振り飛車は、指しこなす自信が全くないですから、ここはしっかり勉強したいと思っています
。

結局1日目は、図のように24手までしか進んでいなく、ゆったりしています。
両対局者の、先を見越した構想の探り合いに終始した感じがしますね。
25手目を先手番の久保八段が封じた訳ですが、まだ戦いが起こるとは考えにくいですし、もう暫くは構想の探り合いが続くような気がします。
第一感は、様子伺いで▲1六歩と端歩を突くでしょうか
…。
(先手玉は美濃囲いですし、この歩を突いておくと、玉の「窮屈感」はなくなる気がしますので…。)
いきなり「開戦」となれば、玉頭でのいきなりの終盤戦になるやもしれぬ、▲7四歩も、ひょっとしたら…と、ぼんやり思っています。
ですが、当たる自信は全くないですね
…。
タイトル戦で手を封じるのも、久保八段は初めてです。
一体どんな封じ手でしょうか…。楽しみではあります。
幸先良いスタートを切るのは、ディフェンディング・チャンピオンでしょうか
…。
それとも、挑戦者でしょうか
…。
明日の夜には、勝敗が決します
。
いずれにしても、どんな戦いになるのか…楽しみですね
。



久保八段は、昨年の王座戦以来、今年度2度目のタイトル挑戦に登場です。
その王座戦では、第1局, 第2局共に優勢だったのですが、最終的には羽生王座に逆転されて、結局このシリーズで3連敗を喫して、タイトル奪取は残念ながら叶いませんでした。
ですが、「“裏の”A級順位戦」とでも例えられそうな、王将戦挑戦者決定リーグ戦を5勝1敗という好成績を収めて、見事に挑戦権を獲得し、再び巡ってきたチャンスです

王座戦の時にも久保八段は…
「挑戦しただけでは意味がない」
と戦前口にしていましたが、今回も同様の語り口でこのタイトル戦に挑んでおり、奪取への意気込みが感じられます。
王座戦の事は、「“鈍感力”で忘れた」とはいっても、胸の内は悔しさでいっぱいだったことでしょう。
2日制のタイトル挑戦は初めてになりますが、存分に戦ってほしいと願っています。
一方の羽生王将は、深浦王位にタイトルを奪取されて二冠に陥落しましたが、その時以来のタイトル戦登場になりますね。
昨年の王将戦では、2年連続となる佐藤 康光 棋聖(当時)の挑戦を見事に退けて防衛に成功し、王将位獲得10期目となり『永世王将』の称号を獲得しました。
今年度は、すでに棋王戦への挑戦権も獲得しており、一昨日のA級順位戦でも、首位に立つ貴重な勝ち星を得て、意気揚々とこのタイトル戦に登場してきています。
気力も充実した中で、王将位獲得11期目を目指すことになります。


非常に楽しみですね

本局の戦型は、振り駒の結果先手番となった久保八段が3手目に▲7五歩と突いて、「エース」の戦形である石田流の態度を示し、後手番の羽生王将も4手目に△5四歩と突いて、居飛車でも振り飛車でもどちらでも指せますよ…という意志を表示しましたね。
結局は、先手の久保八段が三間に飛車を振り、石田流の形とし、後手の羽生王将も向かい飛車に振って、相振り飛車となりました。
久保八段は、生粋の振り飛車党で「捌きのアーティスト」の異名を持ちますから、得意戦法であることは間違いないですし、羽生王将は、オールラウンド・プレーヤーですから、何でも指しこなせます。
両対局者の持ち味が、早くも発揮されている感じがします。
小生は自分が指すとなると、どちらかといえば居飛車で指したい方ですので、相振り飛車は、指しこなす自信が全くないですから、ここはしっかり勉強したいと思っています


結局1日目は、図のように24手までしか進んでいなく、ゆったりしています。
両対局者の、先を見越した構想の探り合いに終始した感じがしますね。
25手目を先手番の久保八段が封じた訳ですが、まだ戦いが起こるとは考えにくいですし、もう暫くは構想の探り合いが続くような気がします。
第一感は、様子伺いで▲1六歩と端歩を突くでしょうか

(先手玉は美濃囲いですし、この歩を突いておくと、玉の「窮屈感」はなくなる気がしますので…。)
いきなり「開戦」となれば、玉頭でのいきなりの終盤戦になるやもしれぬ、▲7四歩も、ひょっとしたら…と、ぼんやり思っています。
ですが、当たる自信は全くないですね

タイトル戦で手を封じるのも、久保八段は初めてです。
一体どんな封じ手でしょうか…。楽しみではあります。
幸先良いスタートを切るのは、ディフェンディング・チャンピオンでしょうか

それとも、挑戦者でしょうか

明日の夜には、勝敗が決します

いずれにしても、どんな戦いになるのか…楽しみですね
