日経ビジネス11月20日号p.36-37に、
M&A仲介会社レコフによるM&Aレシオのランキング上位企業リストが
掲載されておりまして、
さらにその中で投資ファンドにとって買収魅力度の高い企業も
示されておりました。
ご関心ある方は是非本文もご覧下さい。
この手の情報が如何に当たるかを後日検証するため、そして自分のために、
この候補企業群を整理してみました。
以下、企業名・M&Aレシオ・注目ポイントの順で記載しております。
なお、M&Aレシオとは・・・・
投資先の株式の過半数を取得した場合に、
キャシュフローで何年で買収コストを返済できるを示す指標。
同レシオがマイナスだと、経営権取得の瞬間にコスト回収。
----------------------------------------------
【買収魅力度の高い企業】
東京スタイル ▲30.84年 (キャッシュリッチかつ、ブランド力あり)
豊田自動織機 ▲9.99年 (トヨタが持株会社化する際、
隠れた資産が株主還元されると)
日本板硝子 ▲6.05年
日清紡 ▲4.13年
住友倉庫 ▲3.49年 (米国のようなUPREIT税制が導入されると、
簿価の低い土地をREITに拠出しやすくなり、
収益重視の倉庫管理会社に生まれ変わる
可能性があると。)
ハウス食品 ▲0.99年 (業界内で安定した地位)
菱食 ▲0.72年
綜合警備保障 ▲0.48年 (安定したキャッシュフローを見込みやすい)
日清食品 ▲0.03年 (トップブランド。苦戦の中国での事業展開に
助言して価値向上させると)
凸版印刷 ▲0.09年
SANKYO 0.16年 (規制業種で参入障壁高く、高い利益率)
三菱倉庫 0.39年 (住友倉庫と同様の理由)
アイシン精機 0.43年 (豊田自動織機と同様の理由)
----------------------------------------------
(補足コメント)
・同誌記事によりますと、アクティビストはトヨタグループや倉庫会社、
バイアウトファンドは安定したキャッシュフローが見込める食品会社、
に関心を寄せている、とのこと。
特に前者は「隠れた価値の顕在化」を目指すということなので、
個人的にも面白いと感じました。
(勿論、もう少し裏付け調査する必要はありますけどね)
実際にそうならないとしても、ストーリーが面白ければ、
結構ノッてくる投資家が増えるような気がします。
・今回はあくまで「投資ファンドから見た」買収魅力度でした。
でも、本日たまたま書店で買った
津田倫男著「敵対的買収を生き抜く」文春新書には、
主として外資系企業サイドから見た「敵対的買収が想定される業界」などを
展望しておりましたので後日、簡単にご紹介したいと思います。
まっ、とにかく、来年5月の三角合併解禁までの半年間は、
それこそ色々な情報が出回ってお祭り気分が盛り上がるかも知れませんね。
M&A仲介会社レコフによるM&Aレシオのランキング上位企業リストが
掲載されておりまして、
さらにその中で投資ファンドにとって買収魅力度の高い企業も
示されておりました。
ご関心ある方は是非本文もご覧下さい。
この手の情報が如何に当たるかを後日検証するため、そして自分のために、
この候補企業群を整理してみました。
以下、企業名・M&Aレシオ・注目ポイントの順で記載しております。
なお、M&Aレシオとは・・・・
投資先の株式の過半数を取得した場合に、
キャシュフローで何年で買収コストを返済できるを示す指標。
同レシオがマイナスだと、経営権取得の瞬間にコスト回収。
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【買収魅力度の高い企業】
東京スタイル ▲30.84年 (キャッシュリッチかつ、ブランド力あり)
豊田自動織機 ▲9.99年 (トヨタが持株会社化する際、
隠れた資産が株主還元されると)
日本板硝子 ▲6.05年
日清紡 ▲4.13年
住友倉庫 ▲3.49年 (米国のようなUPREIT税制が導入されると、
簿価の低い土地をREITに拠出しやすくなり、
収益重視の倉庫管理会社に生まれ変わる
可能性があると。)
ハウス食品 ▲0.99年 (業界内で安定した地位)
菱食 ▲0.72年
綜合警備保障 ▲0.48年 (安定したキャッシュフローを見込みやすい)
日清食品 ▲0.03年 (トップブランド。苦戦の中国での事業展開に
助言して価値向上させると)
凸版印刷 ▲0.09年
SANKYO 0.16年 (規制業種で参入障壁高く、高い利益率)
三菱倉庫 0.39年 (住友倉庫と同様の理由)
アイシン精機 0.43年 (豊田自動織機と同様の理由)
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(補足コメント)
・同誌記事によりますと、アクティビストはトヨタグループや倉庫会社、
バイアウトファンドは安定したキャッシュフローが見込める食品会社、
に関心を寄せている、とのこと。
特に前者は「隠れた価値の顕在化」を目指すということなので、
個人的にも面白いと感じました。
(勿論、もう少し裏付け調査する必要はありますけどね)
実際にそうならないとしても、ストーリーが面白ければ、
結構ノッてくる投資家が増えるような気がします。
・今回はあくまで「投資ファンドから見た」買収魅力度でした。
でも、本日たまたま書店で買った
津田倫男著「敵対的買収を生き抜く」文春新書には、
主として外資系企業サイドから見た「敵対的買収が想定される業界」などを
展望しておりましたので後日、簡単にご紹介したいと思います。
まっ、とにかく、来年5月の三角合併解禁までの半年間は、
それこそ色々な情報が出回ってお祭り気分が盛り上がるかも知れませんね。
敵対的買収を生き抜く文芸春秋このアイテムの詳細を見る |
かなかnさま
コメント有難うございました。
私もこのニュース注目しまして
早速記事を書きました。
そちらもご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/b61d188920f323d89ce83e6e8035ac3a
こえは大を小が飲み込みすぎですな。