Being on the Road ~僕たちは旅の中で生きている~

日常の中にも旅があり、旅の中にも日常がある。僕たちは、いつも旅の途上。

美麗的日本和我 (美しい日本と僕)/函館3日目前編

2024-02-17 22:01:40 | 旅行

2023年の記録

クリスマスイブの朝、昨晩から快晴。ちょっと足を延ばして、トラピスチヌ修道院に行き、復路は函館駅から徒歩でホテルまで散策、夕方には、再び教会に行った3日目の記録。

 

 

官庁建築とは思えない日本離れした強烈なカラーリングの旧函館区公会堂。

 

 

HakoBA Hakodateから八幡坂を登り、日本基督教団函館教会→カトリック元町教会→聖ヨハネ教会→ハリストス正教会→遺愛幼稚園→赤レンガ倉庫群→旧丸井今井百貨店函館支店と散策した。(後編)

 

 

函館駅前でバスを乗り継ぎ、トラピスチヌ修道院に向かう。トラピスチヌ修道院は、函館空港近くなので、スケジュールの効率を考えると最終日の方が良いが、搭乗時刻を気にしながら訪問するのと、天候がどう急変するともわからないので、効率よりも行けるときに行くスタンスを選んだ。

 

トラピスチヌ修道院は、日本初の女子観想修道院として1898年(明治31年)に創立。現在の聖堂は1927年(昭和2年)に再建されたもの。そうなのだ、トラピスチヌ修道院は、宗教施設であって、観光施設ではない。その点を僕自身が、良くわかっていなかったのである。よって“映え”の観点では、片道1時間掛けて行くところか?となる。

 

正直なところ、欲望の塊みたいな僕には、修道女の気持ちを理解することはできない。ただ、ただ、眩しすぎて、遠くから見るのみだ。

 

 

函館駅前に戻り、ちょっと早めの昼食。函館駅前のどんぶり横丁広場は、朝食がメインなので、ちょっと閑散とした空気が漂う。まだ、営業している店に入ったが、結論を書くとハズレだ。価格も味も観光地。帰京後、函館に住んでいたことのある後輩から「あそこが、旨い訳ないですよ。海鮮丼なんて食べずにラッキーピエロのチャイニーズチキンバーガー食べてください。」とのコメント。

 

 

旧浅野セメント函館営業所は、JR函館駅からほど近い、閑静な緑地帯にある。1918年(大正7年)に浅野セメント函館営業所として建てられ、2004年(平成16年)に当時の姿に復元されて、カフェとして営業していたが、現在は閉店している。

 

 

函館駅前から開港通りをぶらぶら歩き、赤レンガ倉庫群の東端にある明治館へ。昨日も見たが、何度見ても味のある赤レンガ建築。

 

 

赤レンガ倉庫群の中心的な金森洋物館。赤レンガ倉庫が、おしゃれなショッピングモールになっている。重厚さ、歴史観といったものを感じられなくもないが、建物として大切なことは、実用的に活用されていることだと思う。

 

 

赤レンガ倉庫群の南端にあるのが、箱館高田屋嘉兵衛資料館。1903年(明治36年)建造の1号館と、1923年(大正12年)建造の2号館からなる。高田屋造船所の跡地とされる場所で、かつて海産商のコンブ倉庫として利用され、特に1号館は北前船のバラスト(船体を安定させるために搭載していた重石)が用いられている。壁を見ると、バラストであった越前石が積まれた上に漆喰が塗られている。

 

「箱館発展の恩人」と称される高田屋嘉兵衛は、淡路島に生まれ、海運業に従事した後、北前船で財を成し、蝦夷地に進出した。嘉兵衛の蝦夷地進出当時、すでに松前は、近江商人が利権を確保していたため、未開発の函館を拠点とした。その後、国後島・択捉島間の航路を開拓、漁場運営と廻船業で巨額の財を築き、私財を投じて箱館の基盤整備事業を実施している。ゴローニン事件でカムチャツカに連行されるが、日露交渉の間に立ち、事件解決へ導いた。晩年は、故郷・淡路島に帰った後も、灌漑用水工事や都志港・塩尾港の整備に寄付をするなど地元のために財を投じている。

 

 

末広町の1階和風、2階洋式板壁の特徴的な家屋をカシャ、カシャと撮影して散策した。はじめて見る建物なのだが、懐かしさを感じる。

 

 

1度ホテルに戻り、休息するものの、ゆっくり休んでいられない。天気の神様は、いつ気が変るか、わからないからね。

 

 

1880年(明治13年)に開拓使の茂辺地煉瓦石製造所の煉瓦を使用して建てられた旧金森洋物店は、市立函館博物館郷土資料館として活用されている。開拓使による家屋改築施策の記念物として、北海道指定有形文化財となっている。

 

 

昨日、吹雪の中で見た相馬株式会社社屋、晴天下では、外壁の鮮やかなウグイス色が映える。

 

 

昨日と逆に基坂を上って、元町公園を目指す。

 

 

青のアクセントが美しい旧イギリス領事館であるが、どうも撮影には向いていないのか、良い構図に収められない。僕の撮影技術もまだまだなのだ。

 

 

元町公園に凛と建つ旧北海道庁函館支庁庁舎。官庁舎らしからぬカラーリングが良い。緑の入った水色が、雪景色と青空に映える。

 

 

1度見たら忘れない印象に残るカラーリングの旧函館区公会堂。

 

 

元町公園からは、函館港が一望できる。

 

 

【メモ】

新任地での生活にも慣れてきた。今までのように居宅の目の前がセブンイレブンでもなければ、スーパーマーケットに行くには、峠を越えて片道40分、クルマを走らせなくてはならない。それでも、想像通り住めば都だ。

 

通勤時間は、数分たらずだが、クルマ通勤だと、ブログやメールを見る時間に充てることはできない。通勤時間が短くなった分、ブログやWebマガジンを読む時間が捻出できる筈なのだが、その時間は、どこかに消えてしまっている。何に時間を浪費しているのか、自分でも不思議だ。

 

 

旅は続く