「生協だれでも9条ネットワーク」

日本国憲法と平和主義、民主主義を守る活動を進める生協関係者のネットワークのブログです

【参加報告】4/19ネットワーク学習会「生協の歴史から戦争と平和を学ぶ」(講師:斎藤嘉璋氏)

2016-05-03 23:59:11 | 参加報告


<管理人より>
 「5.3憲法集会」に参加された皆様、お疲れ様でした。昨年の3万7千人を大きく上回る5万人の参加があったとのこと、安保法制廃止を求める2000万人署名は1200万筆を超えてきたことが報告されたとのことで、これを力にさらに多くの人々にお声をかけていかなければと決意をあらたにしています。
 さて、4/19ネットワーク学習会「生協の歴史から戦争と平和を学ぶ」の参加報告をK.Mさんよりいただきましたので、掲載いたします。

<K.Mさんより寄稿>
【参加報告:4/19ネットワーク学習会「生協の歴史から戦争と平和を学ぶ」】

 4/19(火)午後3時よりプラザエフ5階会議室にて、斎藤嘉璋さんを講師に「生協の歴史から戦争と平和を学ぶ」学習会を開催しました。同名のブックレットが発行元:東都生協、頒布元:地域生活研究所ということで4月についに発行されています。表紙の画像は以下。

地域生活研究所のホームページに、ブックレットの紹介記事が掲載され、主な目次も載っています。
「ブックレット『生協の歴史から戦争と平和を学ぶ』(齋藤嘉璋著)」の記事はこちら

 安保法制廃止をめざす毎月19日行動の4/19(火)、夜の国会前行動の前に嘉璋氏を講師に学習会を開催し、日本生協連、大学生協、東京都生協連の役職員OB・OGを中心に20名が参加しました。下の写真は全体の様子。


 明治時代に日本に最初の生協が誕生してから、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦への参戦と、戦争景気はインフレと直結し、その中でさまざまな生協が誕生し、一方で労働組合と一体だった労働者生協は弾圧されました。特に満州事変から始まった15年戦争では、戦時の経済統制が強まる中で生協は事業停止に追い込まれ、最後は各地への空襲などで壊滅状況になり、戦後に再建できたのはほんのわずかな生協でした。

 講演は執筆にあたっての問題意識やテキストの概説という感じで45分ほどで終わり、後半は参加者からの報告や交流が行われました。
 日本生協連の職員出身で元おおさかパルコープ理事長をされていた山本邦雄さんは今でも相談役ということで、理事会や幹部研修会では講師をされていて、嘉璋さんのレジュメを使ってこの内容も講義したが、職員さんは歴史については実に不勉強とのこと。(自分たちがちゃんと教えてこなかったということも反省しつつ?!)
 かたや組合員リーダーは、「安保法制に反対するママの会」が掲げる「だれのこどもも殺させない」という感覚がすっと受けとめられていて、1954年のアメリカのビキニ環礁での水爆実験で遠洋漁業に出ていた漁船乗務員が被災し、獲ってきたマグロも放射能汚染で売れなくなった魚屋さんも抗議した。マグロが食べられないのは困るという暮らしの中からの感覚で杉並区の生協組合員たち(戦前の城西消費組合などでも組合員だったメンバー)が当時の町内会単位のような小さな生協(武蔵野生協など)の枠を超えて協議会をつくって核実験禁止を求める署名運動を始めたことが大きく広がったことが日本の原水禁運動のルーツになったというエピソードに確信をもってくれると報告されました。生協人としては、ここにこそ確信がもてるのだと思います。(下の写真は報告をする山本さんと聞き入る参加者)


 その後、四ツ谷から議員会館前に足を運び、「私たちはあきらめない!戦争法を廃止へ!安倍内閣は退陣を4.19総がかり行動」に参加しました。


 今回の企画は、平日の就業時間中の開催ということで現役職員などは参加しにくかったと思われます。5/8日曜日の午後に、生協九条の会・埼玉とコープネットグループ労働組合「九条の会」の共催で、同様の企画がありますので、参加できるようであれば参加させていただきましょう。
5/8「生協九条の会・埼玉」学習のつどい「生協と戦争、平和-その歴史」の開催については、こちらの記事をご参照ください。
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