「生協だれでも9条ネットワーク」

日本国憲法と平和主義、民主主義を守る活動を進める生協関係者のネットワークのブログです

【情報】8/15「SEALDs」解散のステートメント(寄稿)

2016-08-28 23:59:59 | 情報提供


<管理人より>
いま中国南京師範大学で勉強中の大久保厚さんから8/15にSEALDsが解散するということで発表したステートメントの情報メールをいただきました。以下、ご紹介します。

【情報:「SEALDs」解散のステートメント】

すでにご承知のことと思いますが、8/15をもってSEALDsは解散しましたが、解散にあってのメッセージを入手しました。これからもそれぞれが「私」として、引き続き闘い続けたいとの宣言だと思いました。

以下、「SEALDs」解散のメッセージです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2016年8月15日、戦後71年の節目をもって、SEALDsは解散します。

私たちは、日本の自由と民主主義の伝統を守るために、立憲主義・生活保障・安全保障の3分野で、明確な立場を表明し、デモや街宣などの行動を起こしてきました。
とくに昨年の安保法制の強行採決に反対する国会前でのデモや、今年7月10日に行われた参議院選挙に向けた野党共闘の実現、市民参加型の選挙に向けた行動などを行ってきました。

結果として、ほとんど不可能だと言われていたにもかかわらず、野党共闘のもと、参議院選挙では32の1人区全てで野党統一候補が決まりました。
また、選挙の風景にも変化が起こりました。昨年の夏、自発的にデモや勉強会などを自主的に行った市民たちを含め、選対には多くの人々が積極的にボランティアとして参加しました。これまで選挙に関わることの無かった人々が自ら応援演説に立ち、電話がけをし、ポスターやフライヤーをデザインしてポスティングしたのです。
候補者自身も、市民との関わりの中で、よりいっそう候補者としての自覚と責任を持つようになっていきました。

しかし、当然ながら、私たちは選挙結果を含め、これで十分だったとは思っていません。
改善すべき問題点は山のようにあります。
市民が立ち上げる政治は、ようやく始まったばかりです。
個人として路上に立つのと同じように、「わたし」の声で、日常の目線から政治を語ること。
隣近所・家族・友人・恋人と政治について語り合うこと。
自分の選挙区の候補者に会いに行き、自ら選挙の景色を変えること。
こうした営みは日々行われるもので、一朝一夕に政治を変えるものではありません。
この動きを末永く、ねばりづよく続けていく必要があります。
その積み重ねは、長い時間をかけて社会に根をおろし、
じっくりと育ち、いずれは日本の自由と民主主義を守る盾となるはずです。

あの戦争が終わってから、71年が経ちます。
私たちは、立憲主義を尊重する政治を求めます。
私たちは、持続可能で健全な成長と公正な分配によって、
人々の生活の保障を実現する政治を求めます。
私たちは、対話と協調に基づく平和的な外交・安全保障政策を求めます。
そして私たちは、戦後71年でつくりあげられてきた、この国の自由と民主主義の伝統を尊重します。

SEALDsは解散します。
しかし終わったというのなら、また始めましょう。
始めるのは私であり、あなたです。
何度でも反復しましょう。
人類の多年にわたる自由獲得の努力から学びながら。
孤独に思考し、判断し、共に行動し、
そして戦後100年を迎え、
祝いの鐘を鳴らしましょう。
This Emergency Action is over.
But the Unfinished Project Must Go On.
2016年8月15日

SEALDs
( Students Emergency Action for Liberal Democracy-s )
自由と民主主義のための学生緊急行動


※管理人注記
「SEALDs」のFacebookに、「最後のメッセージです」という記事があり、動画がリンクされています。その動画に上記のメッセージがかぶるのですが、文字だけで読みたい場合は今回いただいた情報がよいと思い、せっかくなのでご紹介させていただいています。

「SEALDs」のホームページにある「特設webページ/TO BE」(解散ステートメントの動画)はこちら
この動画、カッコいいと評判です。こういう感性の若者たちでした。そういうことも含めて理解しておきたいです。

動画のタイトルは「SEALDs To BE 」。英文メッセージは「This Emergency Action is over. But the Unfinished Project Must Go On」とあります。緊急行動は終わったけど、終わらないプロジェクトは続けなければならない。生きていく中でねというようなニュアンスでしょうか。シェイクスピアの「ハムレット」の中の有名な台詞「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」と訳されることが多い「To be or not to be, that is the question.」の冒頭の「To be」。ハムレットも絶望感にさいなまれがら、生きて敵を討つために立ち上がりました。残念ながら刃に塗られた毒で命を落としてしまいますが。

私たち一人一人が「生きていく」中で「人類の多年にわたる自由獲得の努力から学びながら、孤独に思考し、判断し、共に行動」していこうというメッセージとして受けとめたいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【参加報告】8/7竹本成德さんの尼崎での講演を聞いてきました(寄稿)

2016-08-25 23:59:55 | 参加報告


<管理人より>
8/7竹本成德さん(※)の尼崎での講演を聞いてきたメンバーのべるごみさんから寄稿をいただきました。以下、ご紹介させていただきます。(※元コープこうべ理事長、元日本生協連第6代会長、現在は兵庫県ユニセフ協会顧問)

【参加報告】8/7竹本成德さんの尼崎での講演を聞いてきました(寄稿)

 尼崎市と市内の企業、団体、個人が実行委員会を結成し、市民の手でつくりあげ、今年第2回目を迎えた「みんなのサマーセミナー」。今年は8月6~7日に市内の大学跡地と高校で開催され、2日間で320以上の講座に3000名以上の市民が受講しました。
 8月7日の4・5コマ目には日本生協連元会長、コープこうべ元理事長の竹本成德さんによる広島での被爆体験の講演「さいごのトマト」があり、私も参加してきました。昨年も講演予定だったのですが、心臓病で入退院を繰り返しておられキャンセルとなったとのこと。


 今回も資料や原稿もないのに全くよどみなく、1時間半ほど力強く講演されました。広島修道中学時代の悲惨な被爆体験と当時の情景を想いだしながら、ありありと熱く語っていただきました。
 竹本さんが最後に強調されていたのは「平和は与えられるものではなくつくりあげるもの」「現在は核兵器廃絶にむけての大事な転換点に来ている。真剣に考えて、自分にできると思ったことはやって欲しい」「核兵器廃絶については困難があるが、悲観せずに克服できると確信を持って頑張って欲しい」とのことでした。
 若い方々にも聴いていただきたい内容でした。体調が許せば東京での講演も可能とのこと。実現したいものです。

写真もべるごみさんの撮影分。3枚目は、終了後に参加者と歓談する竹本さん。

※ご自身の被爆体験の証言活動を続けている日本生協連第6代会長の竹本成德さんの『さいごのトマト』は、ちょうどいま全国の生協役職員向けの書籍共同購入企画「夏のブックフェア」で割引価格で注文することができます。まだお読みでない皆様には「夏のブックフェア」を利用するか、もしくは直接お手配いただいてお読み下さるようおすすめいたします。すでにお読みの方も周囲の方々におすすめくださることをお願いしたいです。

コープ出版のHPの『さいごのトマト』情報ページは以下。
該当ページはこちら
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【情報】8/22日弁連夏休み映画企画:「不思議なクニの憲法」を観て監督と語ろう

2016-08-21 22:00:50 | 情報提供


<管理人より>
「戦争法廃止、憲法改悪は許さない、8・19国会議員会館前集会」で配られていたチラシでわかった企画です。せっかくですのでご紹介いたします。

【情報提供】
日弁連夏休み映画企画:
「不思議なクニの憲法」を観て監督と語ろう


●主催:日本弁護士連合会

●8月22日(月)

●弁護士会館2階講堂「クレオ」
 千代田区霞が関1-1-3
●入場無料

●第1部 14:00~17:10(13:30開場)
 映画上映+トークセッション 
  松井久子監督と伊藤真弁護士

●第2部 18:30〜20:40
 舞台挨拶(松井久子監督)
 +映画上映

問合せ:
03-3580-9969
日本弁護士連合会人権第二課   
http://www.nichibennren.or.jp/

(追記)
映画「不思議なクニの憲法」の公式サイトはこちら
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【呼びかけ】「戦争法廃止、憲法改悪は許さない、8・19国会議員会館前集会」

2016-08-16 23:59:44 | 参加のよびかけ


<世話人会より>
 都知事選挙が終わり、参議院選挙の結果と重ね合わせると「市民と野党の共闘」は1人区選挙で一定の成果をあげることは出来ましたが、全体としては改憲勢力は手ごわいというのが実感です。

選挙中は争点にならなかった改憲問題が今後、「自民党憲法草案」をベースにして、「緊急事態条項」など様々な試みが仕掛けられることがほぼ確実な情勢です。私たちは改憲勢力に「白紙委任」をしたのではありません。引き続き、憲法を守る本格的な闘いを展開しなければなりません。

私たち生協だれでも9条ネットワークは7月19日の「戦争法廃止、憲法改悪は許さない7・19国会議員会館前集会」に「生協九条の会・埼玉」の皆さんとともに20名以上が集まり、全体の参加者は4、500人となりました。(参加報告記事はこちら

 あの日(7月19日)スコールのような雨に打たれた後、生協だれでも9条ネットワーク世話人メンバー10名が打ち合わせを行い、今後の「粘り強い継続的な取り組みが必要」などの話し合いを行いました。
 まずは8月19日の総がかり行動実行委員会が提起する国会前の取り組みに参加していきたいと思います。

【参加の呼びかけ】
「戦争法廃止、憲法改悪は許さない、8・19国会議員会館前集会」


日時:8月19日(金)18:30~19:30
場所:衆議院第2議員会館前~国会図書館前


呼びかけ:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
※「総がかり行動実行委員会」のHPからの情報はこちら

※生協だれでも9条ネットワークの幟旗は衆議院第2議員会館付近に17:30頃から立てます。連絡は藤原携帯までお願いします。

国会周辺図

「生協だれでも9条ネットワーク」のブログには、参加の呼びかけ、情報提供、参加報告などが随時掲載されているのでご覧ください。また、参加報告や情報など、多くの方のご寄稿をお願いいたします。(以下参照)
http://blog.goo.ne.jp/daredemo9

「生協だれでも9条ネットワーク」世話人会(2016年8月10日)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【参加報告】8/2佐藤学さん講演会「市民運動はどう政治を動かしたか、そしてこれからどうする」(寄稿)

2016-08-12 23:59:42 | 参加報告


<管理人より>
 佐藤学さん講演会への参加報告をご寄稿いただきました。

【参加報告:佐藤学さん講演会「市民運動はどう政治を動かしたか、そしてこれからどうする」】
まずは、「憲法9条-世界へ未来へ 連絡会(9条連)」のFacebookの情報より、企画概要は以下の通り。

「安全保障関連法に反対する学者の会」の発起人であり、「安全保障法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合(市民連合)」を結成した佐藤学さんに『選挙後とこれから』を語っていただきます。
〈日 時〉8月2日(火)14:00~16:00
〈場 所〉衆議院第二議員会館 多目的ホール
〈講 師〉佐藤学さん(東京大学名誉教授・学習院大学教授)
〈主 催〉9条フェスタ市民ネット
【9条フェスタ市民ネット・参加団体】
●基地のない平和な沖縄を実現する会
●憲法9条-世界へ未来へ 連絡会
●NPO法人・東京都地域婦人団体連盟
●婦人参政権運動を継承する(日本婦人有権者同盟)
●伊藤成彦(中央大学名誉教授)
●太田武二(命どぅ宝ネットワーク)
●海部幸造(弁護士)

以下、大久保厚さんからの当日の概要報告をご紹介いたします。

 去る8月2日、市民連合および学者の会の佐藤学先生の講演会に参加しました。参議院選と都知事選の結果を受けて、今後の市民連合としての戦い方に関する先生の問題意識と方向性を伺うことができました。
 今後の活動に関する重要な問題提起として、市民運動と労働組合運動の連帯が提起されました。すこし重いですが、避けて通れない課題だと思いました。(参加者は84名でした。)


「市民運動はどう政治を動かしたか、そしてこれからどうする」

[1]政党はもともと原理的には「共闘」となじまない存在である。
 政党間の共闘は、市民の連帯、市民団体の共闘の下にしか存在しない。9月強行採決以降、加わった運動団体の継続協議の会合をもつこととなったが、その目的は、「政党間の共闘」を回避するためのものであった。12月段階で方針を変更して、「待ちの姿勢」ではなく、市民側が動くことで共闘を展望することができた。この流れを決定づけたのは、2月19日民主党「戦争法廃止」決議であった。
 いずれにせよ政党間、運動団体間の共闘は、市民の連帯と市民の共同によってのみ、効果を発揮する。「統一候補」があっても市民(団体)間の共同がない限り、成功しない。今回の都知事選の教訓だと思う。

[2]市民運動の狙いは選挙投票率の飛躍的な向上にある。
 今回の参議院選挙では、若干の投票率は向上したが、飛躍的な向上につながっていない。これが現状の到達点であり、出発点である。現状は20代世代が最大の保守層。つまり最も政治を必要とする世代が政治との距離をとっている。
 「無党派層とは「政治的無関心」ではなく、「政治に絶望し希望を見いだせない人びと」である。若い有権者の低投票率を飛躍的に改善すること。公選法の改正が必要。現在の投票所は葬式的雰囲気。選挙期間を祝祭空間に変えること。

[3]今度の課題は、市民運動と労働運動の連帯をすすめること。
 野党共闘を含めて今後の共同闘争にはこの連帯が不可欠。670万人を組織する「連合」との関係をどう構築するかにある。「連合」は「原発再稼働反対」を受け入れない。労働運動との連帯を今後どのようにすすめるかの視点をもつことが重要である。

[4]市民連合の今後の課題
①戦争法の廃止
②南スーダン派兵阻止
③辺野古基地阻止
④憲法改正阻止
⑤軍学共同研究阻止。

[5]その他の情報
 最新号の「神奈川大学評論」(84号)に「シールズの組織的な特性」に関する論評を書いた。参考にしてほしい。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする