「生協だれでも9条ネットワーク」

日本国憲法と平和主義、民主主義を守る活動を進める生協関係者のネットワークのブログです

【参加報告】「安倍政権の暴走止めよう!自衛隊は戦地に行くな!11・19国会議員会館前行動」(寄稿その2)

2016-11-26 00:27:02 | 参加報告


<管理人より>
 引き続き、「安倍政権の暴走止めよう!自衛隊は戦地に行くな!11・19国会議員会館前行動」の参加報告の寄稿のご紹介です。
(寄稿その1)はこちら

【参加報告】「安倍政権の暴走止めよう!自衛隊は戦地に行くな!11・19国会議員会館前行動」(寄稿その2)

<藤原一也さんより>
 安倍政権は南スーダンでのPKO(国連平和維持活動)に派遣する陸上自衛隊に「駆けつけ警護」の新任務を付与することなど盛り込んだ実施計画を11月15日に閣議決定しました。
 私は憲法違反の安保法制に基づく駆けつけ警護は、戦後70余年に渡って殺し殺されなかった平和憲法の実績をないがしろにし、憲法9条が自民党安倍政権によって破壊されてしまうとの疑念を持っています。

 2016年11月19日は「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の呼びかけに応えて、生協だれでも9条ネットワークの皆さん、生協九条の会・埼玉の皆さんとともに、「安倍政権の暴走止めよう!自衛隊は戦地へ行くな!11.19国会議員会館前行動」に参加しました。
 この集会には議員会館周辺に全体で3,800人が結集し、私たちは「健康・教育・環境ネパール(HEENEP)のウッタム夫妻を加えて17人が参加しました。ウッタム夫妻は私たちのネパールの教育支援活動の現地事務局を担っている方々です。(冒頭の写真はウッタム夫妻とともに撮影)

 11月19日―20日実施した朝日新聞の全国世論調査によっても、「駆けつけ警護」の任務を与えたことに反対は56%、賛成は28%となっています。安倍政権の世論無視の強行姿勢はますます露骨になっています。

 集会では「自衛隊員の命を捨石にするな」との趣旨の発言がありました。私も、遠くアフリカ大陸の南スーダンで、現状のまま自衛隊員が駆けつけ警護を行なう意義について全く理解できません。むしろ、安倍政権が憲法9条への楔を打ち込もうとしていると受け止めています。
 集会では米国の退役軍人の方(2名)から「自らの戦場での経験への反省」と「日本の憲法9条の意義」が語られました。私はこの発言がリアルと感じました。そして、ついにここまで来たかとの思いに浸りました。

 何としても憲法違反の安保法制を撤回させ、立憲主義を貫くとの主張を今後もねばり強く続けることを周囲の仲間と確認できたと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【参加報告】「安倍政権の暴走止めよう!自衛隊は戦地に行くな!11・19国会議員会館前行動」(寄稿その1)

2016-11-24 23:59:14 | 参加報告

<管理人より>
 「安倍政権の暴走止めよう!自衛隊は戦地に行くな!11・19国会議員会館前行動」に、「生協だれでも9条ネットワーク」は、「生協九条の会・埼玉」の皆さん、海外の友人ご夫妻とともに17名で参加しました。参加者から報告、感想を寄稿いただきましたので、以下、ご紹介します。

【参加報告】「安倍政権の暴走止めよう!自衛隊は戦地に行くな!11・19国会議員会館前行動」(寄稿その1)

<東京カズちゃんさんより>  (冒頭の写真を含む)
 11/19午後、総がかり行動の集会に国会周辺の議員会館前へ行って来た。3800人が参加との発表があった。小雨もちょっと降り、寒い中での集会だった。
 野党議員や各種市民団体からの発言の他、特徴的だったのは米軍退役軍人Veteran for Peaceの二人が特別に通訳を介して発言したこと。「まず、広島、長崎そして東京大空襲の米国の行為をお詫びしたい。アフガニスタンとイラクに派遣され、従軍した経験から、現地では敵と一般民間人を区別するのは困難であり、南スーダンも同じ状況である。民家へ探索で入り年寄りや小さな子供の悲鳴や叫び声がいまだに耳に残っている。自分の行為を今反省している。憲法9条は貴重な存在である。70年間平和を維持してきた。是非、9条を大事にしてほしい、守ってほしい」と。
 自衛隊は11/20に新安保法に基づいて南スーダンへ駆け付け警護のために派遣された。現地は戦闘行為が発生し、停戦も崩れてPKO維持の条件を満たさない中での不要な派遣である。これを止められないのは残念だが、違憲の法に基づく強硬的措置であることに反対の声を上げることは重要だとあらためて思っている。

※下の写真は藤原さん撮影分です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【参加報告】11/18南スーダン「安倍政権は自衛隊を帰国させよ!」元自衛官 泥憲和さんの講演会(その2)

2016-11-22 00:21:17 | 参加報告

【参加報告】11/18南スーダン「安倍政権は自衛隊を帰国させよ!」元自衛官 泥憲和さんの講演会(その2)

<K.Mより>
【参加報告】11/18南スーダン「安倍政権は自衛隊を帰国させよ!」元自衛官 泥憲和さんの講演会(その1)はこちら

【泥憲和さんの講演「自衛隊は南スーダンから撤退せよ」】
以下、講演の概要です。
1.南スーダンの現状
南スーダンPKOへの「駆けつけ警護任務」の付与が11/15に閣議決定されたが、稲田防衛相の現地調査報告書を情報開示させると真っ黒に塗りつぶされたものしか出てこない状態。南スーダンは、スーダン内戦から2011年に独立し、その建国支援ということでPKOも始まって日本も民主党政権時代に派遣したが、その後に大統領派と副大統領派に分裂し、2013年から激しい内戦状態になっている。両派が宣戦布告して戦っていて先日、PKO南スーダンミッションの代表が辞任するという混乱の中にある。

2.駆けつけ警護任務とは
 これまでPKO任務の中で「駆けつけ警護」が実施された例は、1993年のソマリアPK0におけるモガディシュの戦闘のみ。米軍の作戦の中で孤立した特殊部隊を救出に向かったが戦死者19名、負傷者73名、武装ヘリ2機撃墜、車輌多数を喪失、徒歩で脱出した兵士もいた。投入された兵力が160名で半数を超える死傷者を出した。この事件をきっかけに米軍はソマリアPKOから撤退し、国連もまた翌年に撤収。こうした任務を与えるということ。人道支援が必要な状態といっても「駆けつけ警護」の対象に市民は含まれていない。
また、これまで専守防衛を前提にしていた自衛隊の救急医療体制は、負傷者を国内の病院に送ることを想定しており、現場の人材も装備も貧弱なままで自分たちも守れない状態。衛生隊員は準看護師資格者のみで医師は手術経験なし。隊員の装備は米軍の軍用犬以下で、充実させるための13億円の予算措置は難しいと言っている。自衛官の武器使用に関する法的サポートも全くなく、錯誤による殺傷をした場合に窮地に追いやられることは必至。
そもそも日本政府の派遣の根拠は安保理決議1966号「スーダン内戦に関する決議」であり、その後の安保理決議2155号「南スーダン内戦に関する決議」には言及をしていないので、現在の自衛隊駐留にはそもそも法的根拠がない。

3.自衛隊のアフリカ派遣 その背景は「テロとの戦い」
 2001年9/11のアルカイダによる同時多発テロから英米で始めた「不朽の自由作戦」が全世界で5ヶ所に展開されたが、アフガニスタンは口実で他は全て油田がらみの地域。アフガニスタンも途中でほうりだしてイラクへ向かった。対テロ戦争の本質は、アメリカの石油権益を守るために各国を借り出しているというもの。南スーダンも「アフリカの角における不朽の自由作戦」展開エリアにつながっている。


4.戦争を終わらせる非武装的アプローチ
●武器の非合法取引をやめさせるための2つの武器貿易条約を作らせたのは日本。当時の外務省国連局の神与隆博氏によると日本は武器輸出に関わっていなかったため、日本の提案は満場一致で通せた。日本の平和ブランドが世界的な役割を果たしたわけで、日本が果たすべきは非武装的アプローチ。
●米国俳優のジョージ・クルーニーは隠された軍事資金の流れを明らかにする団体を作って活動しているが、このように戦争資金を枯渇させる方法も大事。
●アフガニスタンの空港に「日の丸」が翻っているのは中村哲さんのNPOの活動への敬意。江戸時代の水路づくりの技術を現地の人々に移植して自分たちで生きていける農地をつくらせることで争いもなくなっている。(参照:NHKのETV特集「武器ではなく 命の水を」医師・中村哲とアフガニスタン


5.中国脅威論のまやかし
●中国軍幹部が尖閣問題での武力行使を戒める論文「釣魚島問題から見る中日関係」:中国のリスクが大きすぎるとしている。こういう情報を信じたふりをして外交をすすめればよい。
●「尖閣海域に中国漁船が大挙して進入」と報道されが、日中漁業協定で認められている海域で、しかも毎年やっている禁猟期明けのセレモニー。政治的にねらった年しか報道しない情報操作。

結論 自衛官を死なせるな!
「武力なき国際貢献」をすすめ自衛隊は保険として最後に控えさせればよい。保守の人たちにも納得できる話をしていくことが大事だと思う。

質疑応答より
Q:少年工科学校(現在の陸上自衛隊高等工科学校)に入られた経過は?自衛隊ではどのようだった?
A:父から「ただで高校に行けるから行け」と言われて入った。自衛隊は昔から貧乏と仲良し。社会的格差が拡大して可視化してきた。入った1969年頃はソ連脅威論華やかなりし頃で、労働組合などもソ連の手先だと言われていたが、一方で「一朝、事あらば我々に異論を投げつける市民も守れ」という教育を受けた。また、「民主連合政府ができたらどうする」という議論もあって2派に分かれたが、私は政府に従う派だった。今は民主団体の方とつきあってソ連の手先ではないとわかっている。    
(笑いにつつまれて拍手の中を終了)

自衛隊を活かす会編著『南スーダン、南シナ海、北朝鮮』(かもがわ出版)の泥さんの文章なども参照した。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【参加報告】11/18南スーダン「安倍政権は自衛隊を帰国させよ!」元自衛官 泥憲和さんの講演会(その1)

2016-11-21 23:50:20 | 参加報告


<K.Mより>
11/18の元自衛官の泥憲和さんの講演会の参加報告です。「戦争法の廃止と立憲主義の回復を求める渋谷市民連合」の構成団体でもある代々木法律総合事務所から日生協労組書記局へ参加要請があり、書記局のM.Mさんと2人で参加してきました。参加者は210名とのことでした。

【参加報告】11/18南スーダン「安倍政権は自衛隊を帰国させよ!」元自衛官 泥憲和さんの講演会(その1)
【伊藤塾塾長の伊藤真さんの特別ゲストあいさつ】
 冒頭に伊藤塾塾長の伊藤真さんから特別ゲストとしてまとまったご挨拶がありました。渋谷区民ということで、「渋谷市民連合」に参加されたということです。冒頭の写真が伊藤真さん。
 日本国憲法の柱として個人の尊重があるが、人間の尊厳を守るということ。それは人を道具にしないということで、自衛官を政治家の道具にしないことにつながっている。安倍は軍事を弄び自衛官の命を弄ぼうとしている。安保法制はまるまる憲法違反だが、廃止させるには選挙を通じて実現する必要がある。また、司法のルートでも闘っていく。今現在、全国で11カ所、東京の女性たちを加えると12の提訴がされ、来春までに20弱の提訴が見込まれ、全ての都道府県で提訴することをめざしている。
 裁判の目的は、(1)法律ができたことによって精神的苦痛を受けたことに対する国家賠償請求をすること。戦争体験者は実際にPTSD的な苦しみを味あわされており、具体的な救済を求める。
(2)憲法破壊をとめること。憲法の価値を司法を通じて守る。政治に追随する裁判所、裁判官はいらない。
(3)市民運動との連携、後押しを図る。世論調査で安保法制への反対は昨年2015年には過半数だったのに、今年には28%に後退している。自民党は国民の忘却力は大きいとタカをくくっている。自分に関係ないと思っている人が多い。勉強している人ほど「選挙に行っても何も変わらない」と言う人が多いが、まるで違う。じわじわ悪くなる。若い人にはスポーツでも何もしなければコンディションを維持するのは難しいと説明するとわかってくれる。現状維持は難しく、何もしなければ声を上げ続けなければますます悪くなるということをわかってくれる人を増やして行かなくてはならない。そして、そのことが違憲判決を出してくれるような裁判官を孤立させないで支える力になる。ネットなどでも相当な個人攻撃も受けるのが実態。
 そのためにも「渋谷市民連合」のような活動が大事で、全国各地で広がっていかないといけない。頑張りましょう。

泥さんの講演の後、「渋谷市民連合」に参加されたという渋谷区にある日本山妙法寺のお寺の住職さんからもご挨拶がありました(以下の写真)。共同行動の輪が広がっていることに励まされます。


泥さんの講演概要→その2

「渋谷市民連合」のFacebookの報告記事はこちら
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【参加の呼びかけ】11.19国会議員会館前行動、辺野古新基地建設を許さない12.10東京集会、12/17ネットワークのつどい

2016-11-13 08:58:06 | 参加のよびかけ


 11月9日、米国大統領選挙でTPPに反対を表明しているトランプ氏が勝利しました。かたや日本では、11月4日に国会では衆議院TPP特別委員会、10日には衆議院での強行採決が行われました。

 11月10日から衆議院憲法審査会が再開されます。そして安倍内閣は南スーダンでのPKO(国連平和維持活動)に派遣する自衛隊に「駆け付け警護の新任務」を付与する閣議決定を11月15日に行なうとしています。まさに風雲急を告げる情勢となっています。

【参加の呼びかけ】
「安倍政権の暴走止めよう!自衛隊は戦地に行くな!11・19国会議員会館前行動」
とき:11月19日(土)14:00~15:30
ところ:衆議院第2議員会館~国会図書館
主 催:戦争させない!9条壊すな総がかり行動実行委員会
※「総がかり行動実行委員会」のHPからの情報はこちら
内容:
●国会議員からの連帯挨拶
民進党、共産党、社民党、自由党、沖縄の風
●市民団体などの連帯挨拶
TPP阻止国民会議(山田正彦)、ベテランズ・フォー・ピース(登壇者未定)、高江のヘリパッド建設に反対する若者有志の会(元山仁士郎)、南スーダン派兵(志葉玲)、沖縄一坪反戦地主会関東ブロック(登壇者未定)、安保法制に反対する学者の会(登壇者未定)、脱原発(登壇者未定)、エキタス(原田)
●シュプレヒコール
国会議員や市民団体などの連帯挨拶、コールなど

※「生協だれでも9条ネットワーク」の幟旗は、衆議院第2議員会館付近に13:00頃から立てる予定です。何かの際の連絡は藤原携帯までお願いします。
国会周辺図

【参加の呼びかけ】
「最高裁は地方自治の破壊を許さず、民意によりそう判決を!辺野古新基地建設を許さない!12.10東京集会(仮称)」
日時:12月10日(土)13:30~ ※集会後デモあり
場所:日比谷野外音楽堂
主催:基地の県内移設に反対する県民会議
  「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会
   戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
※「総がかり行動実行委員会」のHPからの情報はこちら
※詳細は具体化次第、ブログに掲載していきます。
http://blog.goo.ne.jp/daredemo9

【参加の呼びかけ】
12/17「生協だれでも9条ネットワーク」のつどい+望年会」
昨年10/10のつどいから1年、今年も参加メンバーどうし交流し、考え合う場をもちます。
日時:12月17日(土)16:00~
場所:主婦会館プラザエフ5階会議室
主催:「生協だれでも9条ネットワーク」
内容:
●この間の活動についての報告、感想・意見の交流
●2017年度の取り組み方向などの協議・
望(忘)年会
会場は京華園(中国家庭小皿料理)を予定。
参加費―会場費ほか500円/(夕食懇親会は別途精算―3000円程度)
出欠と「ひとこと」についてのお願い

「生協だれでも9条ネットワーク」のブログには、参加の呼びかけ、情報提供、参加報告などが随時掲載されているのでご覧ください。また、参加報告や情報など、多くの方のご寄稿をお願いいたします。 http://blog.goo.ne.jp/daredemo9

2016年11月10日
生協だれでも9条ネットワーク世話人会
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする