<管理人より>
メンバーの大久保厚さんよりご寄稿をいただきました、以下にご紹介いたします。
【情報】戦後世界史市民ネット2016年度『「20世紀の世界史と日本史」の学習と理解に関する調査報告書』発行と12/10シンポジウムの開催について
「すべての大学に教養科目『戦後世界史と日本』を!市民ネットワーク」(略:戦後世界史市民ネット)
事務局長 大久保 厚
(webサイトはこちら)
当会は、2014年11月かつて1970年前後に早稲田大学に学んだ学友たちによって結成され、本年2016年4月に各地の大学で教鞭をとる教員の協力により、同年に参政権を得る新入生を含む2500名の大学生を対象に「20世紀の世界史と日本史の学習と理解に関する調査」(略:「20世紀史理解度調査」)を実施しました。
これは18歳参政権の付与という新たな政治環境のもとで、日本社会が直面する進路選択にあたって「熟考を要する諸問題とその所在に関する基礎的な理解と、それを可能にする最小限必要となる歴史の基礎知識」を問うたものであり、調査は今日大学に期待される「自立的判断思考能力をもつ市民への自己形成」を促す教養教育の必要性を改めて如実に示す結果となりました。
とりわけ、学校教育の現場では、「教育の中立性」を口実に中立性を保持すべき行政が教育内容に介入するという憲法とは真逆の事態が進行し、政権党の戦前回帰と教育現場への圧力と統制が強まり、立憲主義からの離脱と集団的自衛権の行使、戦争法による自衛隊の派遣、憲法改正への準備が公然と進められる局面を迎えつつあります。
当会では、このような環境のもとで、先に実施した「20世紀史理解度調査」に鹿野政直文学部名誉教授を初めとする歴史教育に関わる8名の高校・大学教員からのコメントを掲載した調査報告書を10月末に発行し、来る12月10日に「戦争実感を持たない世代に戦争を始めとする歴史像をいかに育てるか」をテーマに「「20世紀史理解度調査」シンポジウムを開催します。
【12/10シンポジウムの開催要項】
・日時:2016年12月10日(土)午後2時〜午後5時
・場所:明治大学駿河台キャンパス12号館10階2103教室
・対象:高校生、青年、大学生、留学生、大学院生、高校教員、大学教職員、市民
・費用:500円(高校生、青年、学生、院生、26歳未満は無料)
・申込: URL:http://unico.s1.weblife.me/sos/
【提題者】
・佐貫 浩氏(法政大学教授)
〜「教育の中立」を担保し、学生自らの価値形成と歴史像をいかに育てるか〜
・斎藤 一晴氏(明治大学他非常勤講師)
〜日中韓の共通した歴史像の形成のもとに国民的和解の道をいかに切り開くか〜
・草川 剛人氏(帝京大学教授)
〜戦争の実感を全くもたない世代に戦争を軸とする歴史像をいかに育てるか〜
*シンポジウムの詳細はこちら
●なお、「20世紀史理解度調査」報告書は以下の方法でご購入頂きたくお願いします。
【報告書仕様と購入方法について】
*報告書仕様:A4サイズ 46頁
*コンテンツ:以下目次をご参照ください。
*頒布価格:1000円(送料215円)
*送料215円を含めて1215円を以下に振込ください。
払込先:口座記号番号:00200-0-(右詰め)136775
加入者名:戦後世界史市民ネット
*調査報告書目次などの詳細はこちら