「生協だれでも9条ネットワーク」

日本国憲法と平和主義、民主主義を守る活動を進める生協関係者のネットワークのブログです

「生協だれでも9条ネットワーク」に参加の皆さんへ【総選挙を「政治を変える・市民が変える」チャンスとするために】

2021-10-06 21:54:29 | 参加のよびかけ

<2021年10月5日 「生協だれでも9条ネットワーク」世話人会>
 10月4日に岸田内閣が発足しました。この新体制が菅前首相の政権投げ出しをきちんとカバーできるのかは大いに疑問が残ります。「聞く力」を強調した岸田首相が最初に行ったのは総選挙日程の確保でした。臨時国会会期末の10月14日に衆議院解散、10月19日選挙公示、10月31日投開票ということです。コロナ禍の最中に国会も開かずに自民党総裁選挙が進められました。コロナ禍で問われるべきは安倍・菅自公政権の総括だったはずですが、自民党内部の権力闘争がマスコミを巻き込んで垂れ流されました。一方、9月8日に結ばれた市民会議と野党4党の政策協定は6分野20項目に及びます。総選挙は与野党の政策を対比しながら判断することが求められます。
 「生協だれでも9条ネットワーク」の世話人の斎藤嘉璋さんが10月4日付けで「総選挙に向けたアピール」をとりまとめました。この呼びかけを契機に「生協だれでも9条ネットワーク」の中でも大いに議論を盛り上げていきたいと思います。
「生協だれでも9条ネットワーク」に参加の皆さんへ【総選挙を「政治を変える・市民が変える」チャンスとするために】
  「生協だれでも9条ネットワーク」世話人 斎藤 嘉璋 
 岸田新政権が発足しました。岸田文雄首相は自民党総裁選のなかで「新自由主義経済からの転換―格差、分配の是正」や「国民の声を聴く政治」など、不評だった安倍・菅政権の政治を転換するかのような姿勢を見せました。しかし、首相に指名されたその日に、臨時国会の会期末の14日に国会を解散し、総選挙の日程を最も早い10月19日公示、31日投開票にすると発表しました。「コロナ感染の状況が与党に有利なうちに」という党利党略で、全く国会審議や国民の声を無視した強権政治の姿をあらわにしました。国会で野党の要求に応じて予算委員会を開き必要な議論や説明をすることを拒否していることは許せません。
自民党の総裁選挙での様子を枝野立憲民主党代表が「変わらない自民党、変われない自民党」と評価した通り、発足した新内閣の顔ぶれやその経歴、主張から岸田新政権はこれまでの安倍・菅政治の亜流というべき、国民にとって何ら期待できない、逆に危険な政権と思われます。政策だけでなく、国会運営も憲法と国民を無視した安倍・菅流の強権政治になりそうです。
 私たちはこの間の活動の中で「市民と野党の共同」の力こそ平和と立憲主義、国民の命と暮らしを守る政治の実現につながると考え、その実現に努めてきました。その成果として9月8日、市民連合と野党4党は衆議院選挙に向けて20項目にわたる共通政策で合意しました。それは2019年の参議院選挙の時に市民連合が提起した「政策要望書」に各野党党首が「受け止め」を表明したものと違い、その「政策を実現する政権の実現をめざすことを求める」市民連合の要望をふくめ4野党党首が署名し、具体的な選挙協力について協議が進められています。これは日本の政治にとって画期的なことであり、今回の岸田首相の異常な選挙日程の決め方も、このような野党共闘の力への恐れの表れとも言えます。
 市民連合は、<政治を変える。市民が変える。選挙で変える>とうたった『衆議院選挙2021ガイドブック』を出しており、「なによりもまず、選挙に行く人を増やすこと」を訴えています。私たちの9条ネットワークの皆さんは市民連合と4野党が合意した20項目のうち「安保法制などの違憲部分の廃止、憲法改悪反対、核兵器禁止条約の批准をめざす努力、沖縄辺野古基地建設中止」など平和と憲法に関する問題や格差・貧困、環境、ジェンダー、権力私物化などほとんどの項目で合意できると思います。そのような立場でこの総選挙に向けて可能な議論や取り組みを進めたいと考えます。コロナ禍のもとでどのような方法で会員同士の交流、意見交換ができるかなどは世話人会で協議します。
とりあえず、皆さんが個々の状況と考えの中で可能な取り組みを進められること、その情報を世話人会に提供いただくことをお願いいたします。安倍・菅政権にも、コロナにも負けずに頑張ってきた皆さんの粘り強い力に期待いたします。
※「市民連合」のサイトの『市民連合 衆議院選挙 2021 ガイドブック~政治を変える 市民が変える 選挙で変える~』のダウンロード版は→ こちら