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【情報】3/31(木)寺脇研さん講演会の前に『官僚崩壊 どう立て直すのか』からのご紹介

2022-04-17 23:33:28 | 情報提供

<Mより発信>
 3/31(木)寺脇研さん講演会(主婦連合会主催)の参加の前に『官僚崩壊 どう立て直すのか』(扶桑社 2021/9/18発行)を参考に読んでから参加した。寺脇研さん、前川喜平さんの共著であるが前半はラジオの人気番組(文化放送)の吉田照美さんとの鼎談になっている。以下、その中での子ども庁や子どもへの政策への言及部分を抜粋。
【情報】3/31(木)寺脇研さん講演会の前に『官僚崩壊 どう立て直すのか』からのご紹介
●P76:(寺脇)昨今、内閣府がどんどん肥大化している。文部科学省の人事を見たら、どれだけの数の役人が内閣府に出向しているの?と疑問を感じるほどです。文部科学省だけではありません。各省から役人が集められ内閣府が肥大化している。こども庁も内閣府の中に新設を検討されているのでしょう。(中略)それも問題です。なぜかというと、内閣府には記者クラブがありません。内閣府を取材しているのは内閣官房を担当する鑑定付きの記者です。加計問題のときメディアにコメントしましたが、加計学園設置推進のための特区に関する会議をチェックしている記者がいなかったわけです。日ごろ、官房長官や総理に恐る恐るコメントを求めているような記者たちは内閣府で実際に行われていることまで取材に行けないし行かない。他の省庁には建物の中に記者クラブがありますから、鵜の目鷹の目でその省庁の動向をつぶさに見ることができる。内閣府には記者クラブがないのでできません。それは本当に恐ろしいことだと思います。
●P144:(寺脇)ただ、官僚の働き方が変わった根っこは、いろんな形で省庁再編にあり、これが諸悪の根源ということはできる。政治主導で1府12省庁になったのは大間違い。そこに加えて“子ども庁”などをどんどん作っていくのはまったくおかしい。(中略)もう一度省庁を20くらいに分け、それぞれが意思決定できるように整理していけばいい。
●P174:(前川)民主党は「子ども家庭省」の設置を検討していましたが、「こども庁」よりははるかにわかりやすいですね。文部科学省と厚生労働省の仕事を切り分けして別の省にするというのは、発想としてあり得るものです。(中略)
(寺脇) 「子ども家庭省」もいいんですが、組織を変えることが先になっているからおかしいのです。組織はあくまでも手段であって、目的は政策の実現だということを忘れてはいけません。
私が個人的に主張している政策は、すべての子どもはなんでも無料、「子どもベーシックインカム」と名付けています。極めて単純に、ご飯が食べられない子どもはいません、医療を受けられない子どもはいません、経済的な理由で進学できない子どもはいません、という大原則を掲げる社会を作る。財源をどうするか?については、「自助」などあり得ない子どもたちの生活や学習を保障するために、まず無条件に予算確保する、後は残りを大人たちにどう配分するか議論すればいい、というぐらいの覚悟でやっていいのではないか。
※3/31(木)寺脇研さん講演会参加報告記事その1は→こちら


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