「生協だれでも9条ネットワーク」

日本国憲法と平和主義、民主主義を守る活動を進める生協関係者のネットワークのブログです

【参加報告】5/15の行動参加についての簡単報告(寄稿)

2016-05-15 23:59:05 | 参加報告


<管理人より>
5/15の行動参加について、世話人の山本さんより簡単報告をいただきました。

 5/15(日)の午後、早稲田大学大隈講堂で開催された「Democracy Strikes Back!! -民主主義の逆襲- 集会」(主催:「安全保障関連法の廃止を求める早稲田大学有志の会」)に参加。毎日新聞の岸井 成格氏が講演、各大学有志の会からの連帯の挨拶。講堂満員の盛況だった。集会後高田の馬場までデモ。
※その時の録画がユーチューブでアップされています。
「20160515 UPLAN【第1部・第2部】Democracy Strikes Back!! 民主主義の逆襲」

 同時間にシールズによる新宿集会とデモがあり数千人の参加。コールも参院選に向けて「選挙に行こうよ、選挙で変えよう」が中心、若者中心の活気にあふれた行動。
※SEALDsによる「7月参院選 投票に行こうよデモ」
facebookでの報告記事
※「5.15若者憲法集会&デモ」→HPはこちら

冒頭の写真はその報告記事からいただきましたm(_ _)m


【参加報告】4/25主婦連講演会「あらためて立憲主義を考える」(講師:小林節氏)

2016-05-05 23:59:04 | 参加報告


<管理人より>
 主婦連事務局からチラシをいただき、主婦会館の5階・6会のメンバーにお配りし、4/19ネットワーク学習会「生協の歴史から戦争と平和を学ぶ」(講師:斎藤嘉璋氏)の参加者にもお声かけをしました。当日は、5階・6階から6名、OG2名が参加しました。「生協だれでも9条ネットワーク」メンバーとしては3名が参加しました。講演の概要は以下の通りです。(追記:この時のレジュメのタイトルは、「政治の暴走を止めるために」でした)

【参加報告:4/25主婦連講演会「あらためて立憲主義を考える」(講師:小林節氏)

 20代の最後にハーバード大学に留学し「ディベート」という論議の手法を得た。日本でもこれができたらすごいと思った。帰国してすぐに「憲法改正はタブーじゃない」と発言したら左と右の両方に誤解され、自民党から声がかかったので30年つきあったが、考え方が一度も交わったことはない。存命だった岸信介にも会ったことがあるが、本当に妖怪だった。ゲゲゲの鬼太郎の世界のように妖気が立ち上っていた。私は一貫して「護憲的改憲」の考え方である。アベは独裁政権であり、倒すしかない。この間、国会の参考人や中央公述人として3回立ったが、「バカの壁」で誰もまともに答えなかった。右翼バカだ。

 いまの政権は現憲法はアメリカが押し付けたものだと主張しているのに対し、左翼バカは、日本にも五日市憲法などオリジナルなアイデアがあったのだから押し付けではないと言うが、政権の考え方に取り入れられていなければ意味がない。今の憲法は戦勝国アメリカの押し付けだが、日本国民はそれを受け入れて愛して育ててきたと確信をもてばよい。
 明治憲法は統帥権の独立した戦争国家のための憲法で、「臣民」には人権がない=天皇がお許しくださる限りの権利しかもたない。近代国家の「人権思想」はいざとなったら国家と闘う権利も含む。フランス革命だけでなく、アメリカの独立戦争もイギリス国家の植民地支配と戦ったもの。(この時のレジュメの末尾は「3.主権者国民の心の独立戦争」だったこともあり、この段落を追記)

 右翼バカは、ハーグ陸戦条約(1899年にオランダ・ハーグで開かれた第1回万国平和会議において採択)で「占領地の国の基本法制を変えてはならない」とあることに違反しているというが、「占領に支障がない限り」という条件がついており、憲法改正案を当時の内閣に作らせたところ、明治憲法の焼き直ししか出せずに一蹴された。だからGHQ側が日本の非軍事化・民主化という占領目的を達するために代わりに作成したという経過。

 人間はみな幸福になるために生きている。国家は国民を幸福にするサービス機関。憲法は国家権力を縛るためのもので、それが「立憲主義」。国民が幸福になるために必須なのは「自由」「豊かさ」「平和」。
 「自由」は政府にとって不都合なことを言われたら反論すればよいだけで、不公平と権力が言うというのはありえないこと。アメリカでは30年で情報公開されるのに、日本では機密事項は本当に墓場までもっていかれてしまう。
 「豊かさ」ということでは日本の経済学者はあんなにいても役立たずだと思ってきたが、浜矩子さんのアホノミクスの話を聞いたらなるほどと思った、竹中平蔵は予測がはずれましたと謝るべきが隠れている。一億総活躍社会といっているのに保育所に入れないから活躍できないというのはもっともな話だ。私は弁護士なので監査もする。衆議院予算委員会資料をみて「軍事費だけ出べそで増えているのは違憲」だと記録に残しておいた。こういう記録が将来的に敗者復活の手がかりにしてもらえるはず。
 「平和」は戦後70年間戦争に関わらなかった日本は貴重な国だった。それが今後戦争に関わったらテロの対象国になる。憲法の根本には「人権」思想があり、「人権」とはいざとなったら国民は国家と闘う権利があるということ。だから、私はアベ政権を倒すために闘う。失うものは女房だけ。

 アベ政権を倒すには、現行選挙制度の下で勝つしかない。参院選の一人区というのは県議会議長の指定席だったのを、自民党に勝つには野党共闘しかない。いま知っている範囲では統一候補は26まできている。あとは比例代表のところだ。無党派層で共産党にも民進党にも入れなくたくない人たちの受け皿をつくる構想はあきらめていない。そうして無党派層が投票に行くような気持ちにさせて投票率を上げる。これまでの政権交代はその層の投票率が上がった時に起きている。私は「改憲派の重鎮」と呼ばれているが、発信力は一番大きいと思う。どうぞ使ってやってくださいとのこと。

 新日本出版社から5/10発売予定の『なぜ憲法学者が「野党共闘」を呼びかけるのか』にサインしていただき、読み終わったが、「共産党への偏見、再考」という項で以下の記述あり。
>私も、これまでは「普通」の日本人の一人として、「反共」という「常識」を共有していました。しかしこの間、改めて「共産」という概念を見直してみると、「反共常識」には一つも根拠がないと思うに至りました。
 まぁ、ここまで書いたからこそ新日本出版社から本が出せるということかと(笑)

【参加報告】4/19ネットワーク学習会「生協の歴史から戦争と平和を学ぶ」(講師:斎藤嘉璋氏)

2016-05-03 23:59:11 | 参加報告


<管理人より>
 「5.3憲法集会」に参加された皆様、お疲れ様でした。昨年の3万7千人を大きく上回る5万人の参加があったとのこと、安保法制廃止を求める2000万人署名は1200万筆を超えてきたことが報告されたとのことで、これを力にさらに多くの人々にお声をかけていかなければと決意をあらたにしています。
 さて、4/19ネットワーク学習会「生協の歴史から戦争と平和を学ぶ」の参加報告をK.Mさんよりいただきましたので、掲載いたします。

<K.Mさんより寄稿>
【参加報告:4/19ネットワーク学習会「生協の歴史から戦争と平和を学ぶ」】

 4/19(火)午後3時よりプラザエフ5階会議室にて、斎藤嘉璋さんを講師に「生協の歴史から戦争と平和を学ぶ」学習会を開催しました。同名のブックレットが発行元:東都生協、頒布元:地域生活研究所ということで4月についに発行されています。表紙の画像は以下。

地域生活研究所のホームページに、ブックレットの紹介記事が掲載され、主な目次も載っています。
「ブックレット『生協の歴史から戦争と平和を学ぶ』(齋藤嘉璋著)」の記事はこちら

 安保法制廃止をめざす毎月19日行動の4/19(火)、夜の国会前行動の前に嘉璋氏を講師に学習会を開催し、日本生協連、大学生協、東京都生協連の役職員OB・OGを中心に20名が参加しました。下の写真は全体の様子。


 明治時代に日本に最初の生協が誕生してから、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦への参戦と、戦争景気はインフレと直結し、その中でさまざまな生協が誕生し、一方で労働組合と一体だった労働者生協は弾圧されました。特に満州事変から始まった15年戦争では、戦時の経済統制が強まる中で生協は事業停止に追い込まれ、最後は各地への空襲などで壊滅状況になり、戦後に再建できたのはほんのわずかな生協でした。

 講演は執筆にあたっての問題意識やテキストの概説という感じで45分ほどで終わり、後半は参加者からの報告や交流が行われました。
 日本生協連の職員出身で元おおさかパルコープ理事長をされていた山本邦雄さんは今でも相談役ということで、理事会や幹部研修会では講師をされていて、嘉璋さんのレジュメを使ってこの内容も講義したが、職員さんは歴史については実に不勉強とのこと。(自分たちがちゃんと教えてこなかったということも反省しつつ?!)
 かたや組合員リーダーは、「安保法制に反対するママの会」が掲げる「だれのこどもも殺させない」という感覚がすっと受けとめられていて、1954年のアメリカのビキニ環礁での水爆実験で遠洋漁業に出ていた漁船乗務員が被災し、獲ってきたマグロも放射能汚染で売れなくなった魚屋さんも抗議した。マグロが食べられないのは困るという暮らしの中からの感覚で杉並区の生協組合員たち(戦前の城西消費組合などでも組合員だったメンバー)が当時の町内会単位のような小さな生協(武蔵野生協など)の枠を超えて協議会をつくって核実験禁止を求める署名運動を始めたことが大きく広がったことが日本の原水禁運動のルーツになったというエピソードに確信をもってくれると報告されました。生協人としては、ここにこそ確信がもてるのだと思います。(下の写真は報告をする山本さんと聞き入る参加者)


 その後、四ツ谷から議員会館前に足を運び、「私たちはあきらめない!戦争法を廃止へ!安倍内閣は退陣を4.19総がかり行動」に参加しました。


 今回の企画は、平日の就業時間中の開催ということで現役職員などは参加しにくかったと思われます。5/8日曜日の午後に、生協九条の会・埼玉とコープネットグループ労働組合「九条の会」の共催で、同様の企画がありますので、参加できるようであれば参加させていただきましょう。
5/8「生協九条の会・埼玉」学習のつどい「生協と戦争、平和-その歴史」の開催については、こちらの記事をご参照ください。

【呼びかけ】「5.3憲法集会」、「5.19総がかり議員会館前行動」

2016-05-01 23:59:16 | 参加のよびかけ


<世話人会より>
 皆様、木々の緑が目に沁み、花々の色彩が楽しい季節になりました。この間、国政の場では京都、北海道の衆議院補選がありました。北海道5区はあと一歩及ばずとなりましたが、池田まき候補は千歳・恵庭地区など自民党がこれまで強かった地域を抱えるなかで健闘したと思います。市民と野党の共闘の豊かな可能性を示しました。

 4月19日の毎月19日行動では、まず、午後3時から主婦会館プラザエフにて斎藤嘉璋さんによる「生協の歴史から戦争と平和を学ぶ」学習会を20名の参加で行いました。明治時代に日本に最初の生協が誕生してから、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦への参戦と、戦争景気はインフレと直結し、その中でさまざまな生協が誕生し、一方で労働組合と一体だった労働者生協は弾圧されました。特に満州事変から始まった15年戦争では、戦時の経済統制が強まる中で生協は事業停止に追い込まれ、最後は各地への空襲などで壊滅状況になり、戦後に再建できたのはほんのわずかな生協でした。

 その後、四ツ谷から議員会館前に足を運び、「私たちはあきらめない!戦争法を廃止へ!安倍内閣は退陣を4.19総がかり行動」に参加しました。 7,500人が国会周辺を取り巻き、私たち「生協だれでも9条ネットワーク」は「生協九条の会・埼玉」とともに30名以上が参加しました。

5月も引き続き「戦争法廃止!安倍内閣退陣!」を掲げて行動に参加していきましょう。

【参加の呼びかけ】
1.「明日を決めるのは私たち 平和といのちと人権を!5.3憲法集会」

日時:5月3日(火)13:00~
場所:有明防災公園(東京臨海広域防災公園)
内容:公布70年の今年、改憲に突き進む安倍政権を阻止し、憲法の立憲主義・平和主義を守ろう。
主催:5.3憲法集会実行委員会(事務局:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会)

*「生協だれでも9条ネットワーク」の幟旗は、正午ごろから会場内に立てます。場所は一般市民の参加枠に行く予定ですが、特定が難しいので、連絡は藤原携帯までお願いします。

2.「戦争法発動させない!戦争する国許さない!安倍内閣は退陣を!5.19議員会館前行動」

日時:5月19日(木)18:30~
場所:衆議院第2議員会館前~国会図書館前
内容:各市民団体、野党代表などのアピール
主催:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会

*「生協だれでも9条ネットワーク」の幟旗は、衆議院第2議員会館前付近に立てる予定です。いずれも、何かの場合の連絡は、藤原携帯までお願いします。

 「生協だれでも9条ネットワーク」のブログには、参加の呼びかけ、情報提供、参加報告などが随時掲載されているのでご覧ください。また、参加報告や情報など、多くの方のご寄稿をお願いいたします。(以下参照)
「生協だれでも9条ネットワーク」のブログは、こちら

生協だれでも9条ネットワーク世話人会(2016年4月27日)