Accuphase C-280L

2024-06-06 22:59:29 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

 

C-11を手放した後、プリアンプをどうするかを迷っていました。

当時は、まだPRE30をずっと使い続ける意思を固めていませんでしたから、どうにも今一つな出音のPRE30は、もし気に入ったプリアンプが手に入ったら手放す可能性がありました。

 

そして、Accuphaseにはまだ未練がありました。

そこで、もう1機種導入を試みる事にします。

 

これが当たれば、PRE30とはおさらばだ。

同機との微妙な距離のお付き合いもそれで終わりに出来ます。

 

さて、どれを選びましょうか。

出音が気に入っていたC-202と同世代で、自宅環境での導入基準(重さ20kg以下、奥行き410mm以内、高さ150㎜以下)に合うものを探すことにします。

C-270,C-260あたりが当てはまりますが、中々良い物に巡り当たりません。

 

結局、中古ショップのウェブサイトに、整備済みのC-280Lが出てきましたので、これに決めました。

高さについては妥協します(C-280Lは170㎜程度)。

 

この280L、手元にあったのが短期間であるため、多くの事は語れません。

思い出せる範囲で書いていこうと思います。

 

まず外見ですが、プリアンプの上位機種(PRECISION STEREO PREAMPLIFIER)であることから、モノとしての出来が大変良いです。

所有感をくすぐられるというか、持っているだけで満足してしまうようなところがあるかもしれません。

 

両サイドのウッドパネルを始めとして塗装が綺麗です。

C-11やP-11が安っぽいとまでは言いませんが、下位機と異なり、シャンパンゴールドがより深く濃いように感じます。

 

個体としての程度が良いのか色落ちも余り感じません。

上級機種は、より耐光性もあるのかもしれません。

 

各部の仕上げも丁寧に感じます。

ノブやダイヤル、スイッチの操作性も高級感があって良いです。

 

遂に自分もAccuphaseのプレシジョンプリを持つようになったぞ、という自己満足で元はもう取れてしまう、そんな気すらしました。

小人物ですから仕方ありませんが、これは小さな達成感ですかね。

 

但し、電源スイッチだけは樹脂製の無塗装のような仕上げで、他の部材の仕上がりと異なります。

サイズも小振りですし、高級機であることからすると、ここだけ少し安っぽい感じがして、ちょっと違和感がありました。

 

このC-280L。

購入後、暫くは箱にしまったままにしておりましたが、あるとき決心して開梱し、ラックにセットします。

 

※写真では、P-11と代わり映えの無い色合いに見えますけど、実物はもっときれいな色をしていました。

 

高さがありますから、各納前に、棚間の位置を調整しました。

他の機材は薄型ですから、見た目少しだけ圧迫感があります。

 

このとき、スピーカーは、DALIのpianoから、同じくDALIのroyal towerという小さなトールボーイに置き換わっていました。

パワーアンプはP-11のまま(これしかない)です。

 

DACはなんだったかな?

確か、ZEN ONEとCEC DAC53の組み合わせだったような。

 

電源スイッチを入れ、温まるまで待ってから、少し音量を上げて音楽を再生すると。

....。

 

びっくりするような美麗で濃厚な音が出てきました。

実際には小躍りすることもありませんでしたが、心の中では軽く舞い上がったような気持ちになりました。

 

この音は、自分のオーディオ史上、最上・最良?である気がします。

すっかり有頂天です。

 

試聴なしの博打オーディオが珍しく当たり、これで当面アンプのことは忘れられるという、安どの気持ちが芽生えました。

素晴らしい音が我が手元に転がり込んできたことで、オーディオに対する悩みの一つが無くなり、その時は嬉しくて仕方がありませんでした。

 

ただ、そんな幸福な思いに浸れたのは、ごく僅かな期間だけです。

結局、C-280Lは、自宅環境には合わず、残念ながら短期間で放出することになります。

 

今日はこれまでです。

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。


Accuphase P-11 その3

2024-06-03 22:36:55 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

今日、ブログ開設から1000日目になりました。

だからといって特別なことは何もありません。

書き込み内容も前回の続きと、普段通りです。

 

今迄のように、ただマイペースで更新を続けていこうと思うばかりです。

どうぞよろしくお付き合いの程、お願いします。。

 

さて、P-11です。

今回で締めくくります。

 

肝心の音質についてです。

これは表現が難しいですね。

 

A34.2との比較の中で、低音が深く沈み濃い音色で音の響きも良いと書きました。

ただそれはプライマーのパワーアンプとの比較の上で話です。

 

Accuphaseのプリとの接続では、パワーアンプの特別な面があまり見えません。

真面目に落ち着いて、丁寧に鳴る感じです。

 

響きが大きく広がりを持つ、という感じにはなりません。

どちらかというと出音はまとまっているようにも思います。

 

8オーム120Wと必要十分なパワーがありますが、内容的にも重量的にも、力で押し切るという面はないようです。

4オームですと170Wですから、リニアな出力は得ることは出来ません。

プリに歩調を合わせて、必要な分のパワーを淡々と出す、そんな感じでしょうか。

 

大音量で活用したことがありませんから、隠れた力は持っているのかもしれません。

一つの証左として、この機種はBTL(ブリッジ)接続が出来、この場合340Wでスピーカーを駆動します。

 

尤もAccuphaseのパワーアンプには、大抵ブリッジ接続切替のボタンがありますから、P-11の特筆すべき点とまでは言えません。

このブリッジ接続、いつか試してみようと思います。

 

常に自分の中にモノ使いへの欲求があります。

本当は、ステレオアンプのブリッジ使いではなく、純粋なモノアンプが良いのですが、中々そのような巡り合わせになりません。

P-11のブリッジ接続を試してみたら、また報告します。

 

少し気になるのは、ダンピングファクターの低下による影響です。

通常、200のところ、半分の100になります。

必要最低限、といったところでしょうか。

 

低音の締まりが少し悪くなるかもしれません。

スピーカーケーブルで調整する必要が出てくるかもしれませんが、多分杞憂に終わるでしょう。

 

P-11はこれからも使い続けていく可能性の高い機材です。

何故かというと、これといった個性・特色、言い換えると癖が見当たらないからです。

 

色を余り感じません。

無色・透明は言い過ぎで、ハイエンドオーディオ機の、そこまでの高品質さはありません。

 

が、こういったパワーアンプは上流の音をそのまま素直に反映するでしょうから、機器の組み合わせの難易度も下がるでしょう。

運用が楽になります。

 

もう少し力強いと良いのですが、ないものねだりということでしょう。

大きさ・重量も、当方の環境ではこれが限界に近い状況です。

 

PRIMARE PRE30ほどではありませんが、少し愛着が出てきています。

幸いなことに、今のところ、Accuphaseでも修理不可となる可能性がある機種には該当していません。

数年したらメンテナンスを行い、労わって使ってあげようと思います。

 

 

長くなりました。

P-11については以上です。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。

 

#Accuphase P-11


Accuphase P-11 その2

2024-06-02 23:30:19 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

全く気が付いていませんでしたが、ブログの編集トップ画面に、ふと目をやってみると、「ブログ開設から」が999日となっていました。

明日で丁度1000日目となります。

キリの良い数字です。

 

但し、年換算では2年7か月と少しとなって、なんだか中途半端な感じではあります。

1000日というと区切りも良く、聴いた感じの重みがありますが、3年弱というとそれほど長くもない気もします。

 

途中、更新が途絶えがちになりながらも、じりじりとここまでやってきました。

更新間が長くなったり、短くなったりを繰り返しながら、もう少し続けていきたいと思います。

 

さて、今回は、P-11の機能などについて触れておきたいと思います。

 

まず、その大きさ重量です。

諸元表を見ますと、P-11は、アキュフェーズのパワーアンプでは最軽量の18.1kgとなっています。

現行機を含む過去全ての機種の中でです。

 

プリアンプでももっと重いものすらありますし、極初期のものを除いたプリメインアンプよりも軽い。

 

そして、奥行きはケンソニック時代にもう少し短いものもあったようですが、それでも400㎜を切る388㎜、高さは131㎜しかありません。

 

つまり、P-11は、アキュフェーズの中では最小・最軽量のパワーアンプと言えます。

勿論、世の中にはもっと薄型軽量、小型のパワーアンプは幾らでもありますが、アナログパワーアンプの進化を正攻法(重量化・大型化)で進める同社のアンプではちょっと変わった立ち位置にいます。

だからこそ、自分が選ぶことが出来たとも言えるのですが...。

 

アンプを正面から見ますと、操作部などはプラップで隠されていてパネルの凸凹が少なく、どちらかというとノッペリとした感じです。

アンプ正面から見て、中心にあるガラスウィンドが、少し右側にオフセットされていることに、最近気が付きました。

電源スイッチの位置とのバランスを考えての事でしょうか。

 

その電源スイッチは押すとベコベコと不安定に揺れて落ち着きがありません。

 

ガラスディスプレイには、ピークメータはありません。

これもアキュフェーズのパワーアンプでは数少ない例です。

 

尤も針がチラチラ動くのは、見た目せわしい感じがしますから、メーターは無い方が個人的には却って都合が良いです。

ただ、電源を入れると、アキュフェーズのロゴマークが緑色に灯り、選択したスピーカー系統、入力系統が赤色に点灯します。

これですら目障りです。ディマーがあると良いのですが、残念ながらありません。

 

フロントの両サイドの角は、金属製の部材でラウンド処理されております。

モダンなデザインで美観も優れていますし、角に何かをぶつけても安心の、良い仕様だと思います。

それほどの重量も無い為、フロント部には、取っ手がありません。

背面には、縦置きするための足がちゃんとついています。

フラップを開けます。

左の方から見て見ます。

ヘッドフォン端子があります。使ったことはありません。

スピーカーは2系統・同時使用も出来ます。

以前所有していたマランツのPM8005も2系統ありましたが、利活用はしませんでした。

 

が、P-11では実際に活用してみて、便利なものだなと初めて思いました。

ブリッジ接続切替ボタン、アンバランス/バランス接続切替ボタンと続き、右端は左右の入力レベル調整ツマミとなります。

この入力レベルツマミは、極小音量の調整が出来ないPRE30との組み合わせで、PRE30の最小ボリューム以下の音量で音楽を聴きたいときに、大変有効に活用できました。とても有難い機能です。

 

背面へ続きます。

入力端子は、バランス/アンバランス一系統ずつです。

古い機種ですので、電源コードは直付けとなっていて、改造しない限り、ケーブルの取り換えは出来ません。

ついでに、スピーカーケーブル端子も、直配線の仕様です。

普段使っているバナナプラグには対応していませんが、ケーブルを通す穴が大きい為、バナナプラグを押し込みネジをきつく締めて固定は出来ています。

 

排熱はそれほど多くはありません。

天板がほんのり熱くなる程度でしょうか。

 

但し排熱のためのパンチングは天板のかなりの部分に広がりがあります。

導入最初の頃は、アンプに電源を入れると暫くしてから基盤が焼けるような臭い(半導体臭さ)がありました。P-202にもあった臭いです。

今は余り臭いも出なくなりました。

 

全体として、余り自己主張しない控え目なところが良いアンプです。

 

今回は、P-11の外形などについて触れて見ました。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。

 

#Accuphase P-11


Accuphase P-11 その1 A34.2との比較

2024-06-02 09:22:14 | 音響機材/音楽再生

Uさん、おはようございます。

 

仕事が繁忙して、私的にもあれこれ忙しかったため、また更新が少し空きました。

このパワーアンプについて纏めておかないと次へ進めない気がするため、チャチャッとまとめていきます。

 

C-11を放出のち、P-11が手元に残りました。

一緒に手放しても良かったのですが、買値が少し高かったこと、修理をしたばかりで状態が良かったこともあり、直ぐに整理はしませんでした。

 

当時、パワーアンプとしてprimareのA34.2があり、これはPRE30とのコンビで使っています。

物は試しとばかり、P-11をPRE30と組み合わせた上で、A34.2と比較して聴いてみました。

P-11の方が、低音が深く沈み濃い音色で音の響きも良いです。

D級アンプのためか、A34.2は音があっさりとして少しガサツキもあり、どちらかというとストレートな音の出です。

 

PRIMAREコンビとして使ってきて、これはこれでさほど音に不満はありませんでしたが、P-11にあっさり負けてしまいましたから、A34.2はその後暫くして手放してしまいました。

 

 

この組み合わせだって、厳密にはどうでしょう、もう一つのところもあるのでしょうが、手元に機材ではこれ以外の選択枝はありません。

このまま暫く使い続けることになりました。

 

余り内容はありませんが、今回はここまでです。

 

これで失礼します。

さようなら。


Accuphase C-11、P-11 その4

2024-05-08 21:19:26 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

C-11について、もう少しだけ続けます。

 

Accuphaseらしく、ナリは小さくとも端子は豊富に揃っています。

XLR入力が2系統あります。

自宅環境では、DACを2つ繋ぎ、切り替えながら音の違いを確認するのに便利でした。

※PRIMARE PRE30も同じようにXLR2系統の入力端子があります。

 

1系統はCD用のバランス入力となっています。

C-202バランス入力と同じ仕様です。

通常のライン入力と音の違いはよく覚えていません。ほぼ同じだったのでは。

 

アナログ用の入力端子もあり、MM,MCとも利得を切り替えて使えるようです。

アナログプレーヤーは持っていませんから、音の質については何も語れずです。

 

電源ケーブルは、この時代の製品らしく直付けで交換は出来ません。

あれこれケーブルで悩まずに済み、却って都合が良いです。

 

GND端子がありますね。

昔自作した仮想アースがあれば取り付けて効果を見て見たかったところですが、とっくの昔に分解廃棄してしまって手元にありませんでした。

 

大きくて立派な電源ボタンが付いていますが、設計が良くないのか、これがぐらついたりポロっと取れていたする個体を見掛けます。

 

持っていたC-11は大丈夫でしたが、手持ちのP-11が入手時ぐらついた状態でして、音の出の不具合があった時に一緒に直してもらいました。

 

もう少し小さくても良いから、しっかりと固定されたものの方が良かったように思います。

 

c-11にはリモートコマンダーが付いています。

但し、購入した個体は本体だけでしたから、リモコンの操作性についてはお伝え出来ません。

 

ヘッドフォン出力もありますし、レベルも調整できる小ダイヤルが付いております。

が、これも使うことはありませんでしたから音の感じはお伝え出来ません。

 

電源を入れると、正面のパネルに入力選択したソースが赤い表示で灯ります。

ランプが劣化してしまったときのことを考えると、セレクターはダイヤル式で正面パネルに印字され、そこの表示を見ればよい体のものの方が精神的に良い気がします。

 

今書いた通り、セレクターはダイヤル式ではなく、小さく薄いボタン式です。

正面左側に横に5つ、縦に二つ、合計10個が綺麗に並んでいてデザイン上のアクセントになっています。

 

 

発熱についてです。

電源投入後、数時間使ってもそれほど熱くはなりませんでした。上蓋のスリットも後ろ側半分と、少し控えめな量です。

 

少し温まってからの方が本領を発揮か、音が滑らかだった気がします。

焼けた臭いは少ししたかな?記憶があまりありませんけれど。

 

そうそう、諸元中でお伝えしていないのが、重量。

Accuphaseのプリでは、25kg近くのものもありますが、c-11は10kgを切る軽さ(9.3Kg)。

その大きさと相まって、ハンドリングの容易さはやはり書いておきべきでしょう。

 

さて、C-11についてはこれぐらいでしょうか。

(アキュフェーズ製品としては)薄く軽く小さくてスタイリッシュな筐体に、不足の無い機能と美麗な音の出。

中古ショップでは滅多にお目にかかれませんから、今後もオークションでの入手が中心となるでしょう。

 

このアキュフェーズの異端児も、他の機種と同じ様に、オークション価格がじわりじわり値上がりしています。

良個体が減り、なおかつ年代的にもメンテナンス前提での購入となるかもしれませんが、Accuphaseでは、場合によって修理不可の機種になっているところが少し痛いところです。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。

 

※タイトルに、c-11、P-11と両者を並べておりますが、実のところ投稿内容ではP-11はほぼ触れておりませんでした。

次からは、P-11に絞って少し書いていきたいと思います。

 

#Accuphase、C-11