Uさん、おはようございます。
本日は休務日ですので、午前中から投稿します。
またまた、投稿数稼ぎの独り言、戯言シリーズの一つです。
最近、コスパ・コスパとよく耳にします。
やたら、コスパ・コスパの連呼です。
一昔前は、表立ってこんなにコストパフォーマンスのことに触れることはなかったように思われます。
日本全体が貧乏になってしまったからでしょうか。
同じものなら確かに安い方が助かります。
同じような(性能の)物なら、より価格を抑えてある方がありがたいでしょう。
勿論、費用対効果が高い商品やモデル、サービスが過去にもあったことは確かです。
いつの時代も、市場を攻略するために、良く考察された価格の戦略的モデルがあったことは間違いありません。
でもですね。
今はこれが、評価軸の主要なものになってしまったような気もします。
商品レビューでは、常にこのことが意識されますし、商業レビュワーは必ずと言ってよいほどこれに触れます。
今では、何となく、コスパは、単に低価格を指す言葉になっているような気がします。
価格に対する性能の評価を意味する言葉のはずなのですが。
100万円の機材でも、300万円の性能があればコストパフォーマンスは良いです。
300万円のアンプが、500万円クラスのアンプの性能があれば、ハイコスパです。
但し、金額が上がるにつれて、価格帯性能比が下がります。要するに収穫逓減の法則のようなものです。
300万円と500万円のアンプの差は、金額程は無い、倍ほどの差はないということです。
ですが、基本はそういうことです。
どのあたりに、ハイコストパフォーマンスを指し示す閾値があるのかは判然としませんが、ある絶対的金額から下は、性能云々というよりコストパフォーマンスが良い、とみなされるようです。
これも技術革新等で、低価格品でも十分な性能があり、受容の範囲が広くなっていることの裏返しなのでしょう。
さて、費用対効果が優れていることは良いことで間違いありませんけれど、これを意識し過ぎて常に声高に叫ぶのはいかがなものかと思います。
兎に角、価格が安いことを前提に内容が優れているという評価ですから、安くて性能がほどほど、高くて性能が良いという当たり前の価値観、評価軸が、いつかどこかで歪められてしまうような気もします。
過剰な商業主義です。
コストパフォーマンスが良くないカメラは、それだけで良くないカメラだ、駄目なカメラだ、なんてことがね、言われかねません。
コストパフォーマンスが良いカメラが世に出ることが出来たのは、性能が良いけれど価格が高いカメラを買う人がいて、メーカーが開発費を回収して利益を出せたからです。
性能がほどほどだけれどもローコストで造られたカメラを買う人がいて、メーカーが利益を確保できたからこそです。
コストパフォーマンスの良いカメラばかりを出していたら、メーカーは新しい製品を出せなくなります。
バリュー・フォー・マネーが適切ならそれでよいのではないですか。
兎に角、コスパ・コスパなこの世の中。
特売情報掲示板では、”コスパなカメラ”と書く人まで現れました。
意味は分かりますし、特売情報掲示板ですからね、価格の事、費用の事に着目することは良いと思います。
けれど、表現すべきところは理解したうえで、きちんと書きましょうよ、”ハイコスパなカメラ”、”コスパ良好なカメラ”と。
言葉の上っ面なところばかりを掠める輩が、急ぎ書き込んだんでしょう。
単発の荒っぽいレビュワーが多いように見受けられます。
とすると、業者の人でしょうか。
ならば、拙速な表現も腑に落ちます。
省略形表現が流行っているご時世ですからね、そう表現するのが、通っぽいところを大っぴらに示したかったのだと思います。
言葉の独り歩きというやつです。
そのうち、単にコスパと言っただけで、本当に、ハイコストパフォーマンスを意味することになるのでしょう。
この言葉を流行らせた長岡鉄男が悪いのか、西友が悪いのか。
兎に角、さもしいばかりです。
またまた、つまらない愚痴を聞いてくださりありがとうございます。
ではこれで失礼します。
今日は時間があれば連投するかもしれません。