C.E.C DA53 その2

2023-12-12 19:30:56 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

C.E.C DA53について、もう少し続けましょう。

 

昨日投稿したとおり、入力は AES/EBU(XLR)、COAX(同軸)、TOS(光)、USBの4種類と、それなりに揃っています。

発売年代的なこともあって、USB(1.1)は、16bit/48Khzまでしか受けません。

TOSは96まで、COAX,XLRは192まで受けます。

 

出力は、RCA,XLRそれぞれ1系統のアナログのみです。

出力時には、内部で24bit/1953Khzに強制アップサンプリングされます。

192ではなく、195なのです。3Khzの差がノイズを減らしているのだそうです。

 

24/96,192に強制アップサンプリングされるのは、以前持っていたPS AUDIOのDL3と同じです。

強制アップサンプリングは余り好きではありませんが、仕様ですからしょうがありません。

 

なお、フロント側にマイクとヘッドフォン出力端子がありますけれど、これはUSB入力のみに働くそうです。

両方とも使いもしないため、気にも留めていませんでした。

 

これはオーディオ的な利用が目的ではなく、インターネット電話など、PCの利用拡張のための機能のようです。

だったら尚更フロントパネル向かって左側は要りません。

 

DACチップはバーブラウン製で、2個使われています。

2個でモノ使い。このクラス(価格帯)では珍しく、少し贅沢な仕様なのではないでしょうか。

 

このDA53、親分であるAMP53とともに、カルロス・カンダイアスの息が掛かっています。

当時、CECに拘わっていた著名なエンジニアです。

 

AMP71のような上級機から、音が良いけれど、直ぐに壊れるというAMP3300シリーズのような中級機も手掛けているようです。

C.E.Cのことはあまり詳しくは知りませんから、風聞のような書き方になります。

 

以前から、ただのプロダクトメーカーの製品ではなく、少しは物語のあるメーカー、或いは機器を手にしてみたいと思っていました。

JBLやMcIntoshは自分とは路線が違いますし、マークレビンソンを買うのも少し違う気がします。

値段もそうですね高いですから、買うとなれば対象となる機種は限られます。

 

そんな時、カルロス・カンダイアスの手に掛かった製品が手に届く、語れる製品が手に入る、となれば少しは心を動かされます。

そういった付帯的な背景も、DA53を選んだ理由の一つです。

 

本当のところ、音の傾向はそっちのけで、名の知れたエンジニアが設計したオーディオ機器だ、どこか面白いところ、独特の変わった音が出るかもしれない、なんていった淡い期待あり、少し色物めいた代物としての視点ありで、要するにまともな感覚での買い物ではありませんでした。

 

で、結果はどうかというと、何か特別なものを感じることもありませんでした。

彼の設計した他の製品を知りませんからね、BMCのDACの出音でも聴いてみれば、何か共通するものが聴きとれるのでしょうか。

見ずらいのですけれど、下の方に、「Manifactured by Candeias Engineering,Shanhai China」とあります。

「CEC株式会社」の表示は後から貼り付けられています。「Made in China 2005」の方はなんと紙シール。

2005年製となれば、20年近い前のものです。

 

☆     ☆     ☆

 

さて、昨日の投稿のとおり、普段は、この機器とZEN ONEを組み合わせて音出しをしています。

この組み合わせが数ヵ月続いています。

 

実際のところ、この組み合わせの音が良いのだか悪いのだかは、もはや良く分からなくなっています。

良いか悪いかも分からずそのまま使い続けている感じです。

 

その音を楽しんでいるというよりは、この出音が自分の受容の範囲内であるということなのかもしれません。

我慢しているということではありませんが。

 

結果として継続して使用しているのだから、特段悪くはないんでしょう。

格別、良くもないんでしょうが。

 どうにも聴くに堪えないほどの問題があれば、今までであれば速やかに手放しているはずです。

 

以前より、耳は鋭敏では無くなってきていることは感じます。

暫くこの音を聴き続けていて、耳が慣れてしまったことはあります。

音そのものの理由というより、耳が音に寄り添っていったのかもしれません。

 

一つ、確かに言えることとして、スピーカーに、出音の下支えをもらっているだろう、ということはあります。

 

今使っているスピーカーはDaliです。

Daliの耳ざわりの良さが、多少の音の悪さも抱擁してくれています。

 

多少の欠点もかき消してくれています。

B&Wだったら駄目だったと思います。

 

積極的に保持するほどでもないが、放出するほどでもない。

使っている機械をこき下ろすような書き方をするのは、余り気が進みませんが、これが正直なところです。

 

☆     ☆     ☆

 

 さて、今後はどうでしょうか。

両機とも、どちらかというと、低価格機です。

 

音の良しあしは別として、気分的にはDACはもう少しグレード上げてみたいところです。

音の上流も大事ですからね。

 

以前も書きましたが、考えているのはPS AUDIOの中上級機です。

これか、時代遅れのようですけれど、North Star Designの比較的新しい機種です。

 

PS AUDIOの音は聞いておりますが、North Star Designの接点は全くゼロです。

唯の直感で、良さげだなとそんな風にボヤっと思うばかりです。

 

聴いたことも無いNorth Star Designに興味を持つなんて、またもや失敗の予感大です。

ちっとも懲りていませんでした。

 

最後になりますが、モノとの出会いも人と同じように、縁があればの話です。

上に書いたとおり、当座は現行の組み合わせでやれていますから、焦らずゆっくりその時を待ちたいと思います。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。

 

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