川の人気もの

や~まの にんきも〜の それは~~
歌うのが好きな中年男の無理して書いてる、主に鮎釣行記。

2024年8月10-16日(土-金)これはもう修行・高知遠征吉野川(最終章15-16日)・・・釣行9日目(20日目)

2024年08月25日 | 鮎釣り
 昨日は友人宅で宴会をして、泊めて頂いた。朝起きるも酒が残っている。

ひやし中華

 友人から送っていただいたという冷やし中華を作ってもらい、いただいてしばらくゆっくりする。というか、動く元気がなぜかない。
 ユーチューブで吉野川・嶺北の鮎釣りを見ていると、坂本禎・小沢剛が赤い橋の下で釣っているのを見た。よしここに行ってみよう。
 気力はまだある。気持ちだけね。


 しかしすぐには動けづ、鮎ご飯が出来上がるまで待って、これを食べてやっと出動した。M氏には大変お世話になった。ありがたかった。鮎飯は鮎の香りがほのかでなかなか美味しかった。自分では作った事がなく初めて食べた。

<アクセスタイム>15-16日
(15日)
南国市1100===1215窪添おとり店1230==1300土佐岩原駅下~~~1830土佐岩原駅下1850==1950寺原カヌー場
(16日)
寺原カヌー場0730==0715窪園おとり店0720==嶺北高校裏0830~~~1030嶺北高校裏1050==1120窪添おとり店1145==1300岩原下左岸1330~~~1630岩原下左岸1700===八幡浜2100→→(オレンジフェリー)→→2330臼杵2340==高速(臼杵==玖珠SA(仮眠2時間)=多久)==0515唐津

(15日) 
 窪添おとり店で3尾囮を購入して赤い橋を探すが、たくさんあってわからない。土佐岩原駅の近くの赤い橋の下に着いた。ここやろかと準備をして降りる。
 
 今日は特別に暑いような気がする。なんかすごく暑くてだるい感じがして、足に力が入らない感じ。おまけにかずらのツルなどが引っかかりなかなか降りれないし、降り先もわかりにくい。
 何度かしりもちをつきながら降りていく。わかりやすくなったところで、前のめりに倒れた瞬間に竿と囮缶が前に落ちて、しかも竿栓が飛んで竿が中から出てしまった。しまったと思い起き上がろうとするもなかなか起き上がれずに呆然とするが、何とか体制を立てて竿を確認する。伸びた穂持ちや3番~5番くらいまでが囮缶の下になっているようだが、大丈夫だ。ホッとするも肝心の竿栓が見つからない。この辺りにあるのは間違いないが落ち着いて10分ぐらい探すも見つけ切らない。ブッシュの中で非常に暑い。しょうがないので取り敢えず降りることにした。フラフラにになりながら何とか川のそばまで降りて、囮を付けて、自分も川につかる。
 水を飲もうと思うと、水のボトルがなし。これも落としてきたようだ。気持ちがいいが、なくなった竿栓を探して再度こけたところに登って、かなり一生懸命探すも見つけ切らない。結構なデカい品物で、すぐに見つかりそうなものだが、丁寧に30分ほど探してもない。こけた時の衝撃でかなり先の方に飛んだのかもしれない。このブッシュの中のこの猛暑の中これ以上いると死にそう。
 おまけに水がないので今度は水のボトルを探すが、これも見つからない。ペットボトルは確かにここで落ちるとするすると下の方に行ってわかりにくい。車まで取りに行こうと思ったが、鍵の入ったベストは下に脱いできた。今度はペットボトルを探すために一度上まで登って、探しながら降りていく。のどがカラカラで死にそうである。こけたところ重点的に探すもなかなか見つからない。ペットボトルさえ見つけ切らないのなら、竿栓なんて見つかるわけがない。尻栓をなくしたであろう場所の5mぐらい下のところでペットボトルを発見してやっと回収した。下まで降りて沢に浸かって水を飲もうとすると、左の足に冷たくて気持ちのいい水が水がタイツの中に入ってくる。どうもさっきの事件でドライスーツに穴が開いたようだ。ここでまた落胆。取り敢えず水を飲みながら、しばらく回復のためにスーツに水が入らないようにして漬かった。
 なんで、こんなに過酷なのか?いや自分の体調が、疲れがピークに達しているのか?普段ならこんなところするすると下りれるはずなのにと思いつつ、ようやく落ち着いてきた。では気持ちを取り直して冷静になろうとベストを着て、アユベルトを付けようとタモを見るとなんとタモの輪の下の方がポきっと割れていしまっている。これは私の鮎釣りの先生からいただいた、36㎝の水切れの良い小タモなのだがこれを持ってきたことも失敗だったか?
 使うしかないのでこれを使って囮缶から引き船に囮を移す。まず瀬落ちのわきを狙おうと近くまで行って竿を延ばし、引き船から囮を出すが、小さかったので一番大きな囮を出そうと引き船を振るとタモに入れたつもりが、外に放流してしまった。もう放心状態である。

水温は22℃

 気持ちを取り直し、タモの中にいる囮にハナカンを付けて1号の錘で脇から入れる。入ってるようだがここは少し浅いような感じで、少し下の方まで行くも当たらない。囮も二匹なのであまり急瀬に入れたくないので、脇の方をおもりを4号まで上げてやってみるがあたりがない。
 今度は瀬肩のとこまで上がってみると手前にチラチラと鮎が見える。これならと思いながらチラチラする近くに持って行くが、押しが強く半分くらいしか沈まない。ならばと錘5号を足して何とかそこを取れるぐらいかなと思うが、なかなか当たらない。少しづつ沖の方を流す。一番遠くかなと思う瀬肩の際に入れた時にいきなり竿をのされ、下の瀬に走られる。これはかなりと思いながら下について行って下る。下の瀬の瀬脇で、流心から引き離してい岩のそばに寄せて近寄っていく。よくここから、鮎が引かなくなるので竿も緩めて逃げられることが何度もあったので、慎重に慎重に緩めずに手応えを感じながら近寄って行く。あと2メートル程度の少し下の段のとこに囮が頭を出していたが、急に力がなくなりかけた鮎はいなくなった。超落胆。3号ハリスに11号の針なのでかかれば早々逃げられることはないと思っていた。ここで囮が変わらないと話にならない。もうやる気が出ない。
 もう散々な結果になっているが、まだまだ望みはある。対岸に二人ずれで長い階段を降りてきた人たちが釣り始めた。見ているとそんなに長くなく一匹かけたようだ。
 私の方はもう少し上の方とかいろいろと狙うが、なかなか難しいし、押しも強い。先ほどの囮は休んでもらい最後の囮を付けているがなかなか当たらない。今度は下へ移動して瀬落ちの先の方を探ろうと瀬頭から脇を狙って下るもあたりがない。ずーッと下の方まで丁寧に探って下って行っても当たりがない。
 やめようと思い帰ってくる途中、瀬の真ん中あたりの一番沖に行ける石ががある場所に立ちこんで、流すとあたりがある。二回目もごそごそ、三回目もゴソッとする。よしよしと思っていると、途中引き船を置いてきたが離れそうになっているので、戻ってきて腰につける。沖に行こうとするとなんか外れて流れ出している。竿を使って引っ張っているうちに仕掛けが絡んで水中糸がパーマしてしまう。なんてこった。
 引き船は坂を降りて来た時のダメージでストッパー接続のリングが伸びきっていて外れている。あっちもこっちもダメだらけ。いいとこ一つもない。
 おまけに雨も。すごい夕立で、防水性に優れているファイヤーフォックスのハットも冷たい水を通している。打って変って、対岸の方は下の瀬に行って数尾かけたようだ。

瀬の少し下からの赤い橋

 やめようとも思ったが、先ほどのところが気になる。再度仕掛けを張り替えて流すもあたりはない。囮を変えてみてやってみるが音沙汰ない。前後左右探るもあたりなく、18時半も回っている。もう散々なうちに今日は終了。
 今までで一番過酷で、一番ダメージがあっって、心が何度もおれた非常の鮎釣りとなった。厳しすぎるぜ吉野川。


 今日はどこに泊まろうかと思いうろうろする。囮を明日また購入するので、囮屋の近くがいい。帰全山公園なるものがあって、モンベルとか立派なお店の裏あたりに駐車場がある。数台止まって車中泊しているし、テントも5張りほどある。ちょっと狭く開放感がない。やっぱり前の場所がいいなと思い、寺家カヌー場の駐車場に車中泊することにした。
 先客がいてやっぱりアユ釣り師だった。軽のワンボックスに神戸からのNさんといろいろお話して情報をいただいた。3年前から通われていて、ヤマメ釣りなどもされて、吉野川の釣場へのアプローチはほぼ網羅しているよう。帰全山公園の周りとかヘリポートのあたりからも入川できるらしい。今日の悲惨な話をすると、彼は背負子をもって降りるらしい。囮缶も小さいのを使うようです。なるほど。
 明日はヘリポートから入って囮を確保して下に行こうと計画する。

(16日)
 今日は普通に起きて、レトルトご飯に鯖缶、みそ汁、コーヒーとエネルギービスケットをいただく。
 囮屋で聞くとヘリポートの所は誰か入川しているとのこと、確かに下ってくるときに車が見えた。しょうがないので中央病院の裏から入って高校の裏まで行く。

水温は20℃

 朝は気持ちよく体調も少し回復した感じ。
綺麗な流れだが、やや浅くポイントが絞りにくい。

 多分この岩の下あたりでかけたが逃げられる。掛が浅かったという事で納得させる。その後深いところで3号錘を付けていると根がかり。直結なので水中糸が切れる。再度張り直して、おもりを0.5号にして囮を変えて普通に深みを探ると一発であたり、今度は確保。


 なんかでも取り込みがバタバタの感じ。

この深みで来た。

 ならばとこういう筋を、天然囮でやるも全く相手がいないのか、相手にしてもらえないのか11時前までやってやめました。対岸に一人、橋の下の一人と広いけどこんな小さなポイントに3人も入っているとは。

 切り上げて昼飯を購入、ポテトサラダやまんじゅうも購入した。囮屋に囮を追加しようと行くが、席を外しているという事で先ほど購入した弁当、ポテトサラダを食べる。食べ終わっても帰って来ないので行こうとすると、ご主人が戻られてきた。2尾購入して今回のお礼を述べてサヨナラした。

 囮4尾と天然一尾なので何とかなるだろうと、岩原の瀬を見て回る。よさげなところは人が入川されている。徳島県に近いところで道路わき狭いが何とか停めれそうなところに停めて、下見に川まで下ってみる。昨日と違ってなんか足に力も入るし、道も綺麗に刈られていて問題なく下りれそう。昨日の道は一体何だった。
 準備をして降りていく、昨日からたくさん食べてなんか体に普通に力がみなぎる感じ。昨日はエネルギー不足からくる熱中症だったのか?昼前に買った饅頭もなぜか全部口の中に納まっている。

目の前の流れ


水温は22℃
 まず手前の石などの所を探る。頼みの天然囮は午前中に引き回したせいか力がなく弱いので、人工囮を使う。
 しかし流れが速く流心近くも寄れない感じ。上の方はウエットスーツならいけるが、ドライだと水が入る深みを抜けなければならないのでやめておく。
 取り敢えず、囮を変えようと頑張るが一匹ダウン。
 二匹目に変えて下の瀬を探る。これも弱り気味になり交換。
 なかなか当たらないし、たまに重い錘に変えてやってみるも囮が目を回すのでほどほどにする。
 
瀬尻
 
この先の上の方の瀬には数人人がいる。

 先ほどの瀬から2段ぐらい下りて流れが広くなり、流心に4号程度で入るようになってきた。すると真ん中ぐらいで竿が絞り込まれ、針に乗った。今度は絶対に取らねばと、引き船を置いて竿をもって取り込める位置まで下がっていく。中央付近で引いているし、背がかりなのだろう。ゆっくりと下りて行って岩の上に登って竿を立てると竿の反動で飛んできた。10号の4本錨がしっかり刺さって逃げられません状態になっている。25㎝ぐらいで対して大きくない。岩を降りて水たまりの中において救おうとすると、タモに入らずにタモの外側にかけ針が掛かった。あれっと思ってタモを引くとポちゃんと落ちて下の水たまりに落ち、水たまりの中を見るとすでにどこかに行ってしまっている。何だーーこのーー!へたくそ、なんで完全にぴらぴらしている魚を逃がさにゃならんのだ。完全自信喪失。脱力状態。八幡浜のフェリーの時間を考えるともうタイムリミット。ここで残念だが吉野川ともおさらばだ。
 最後に上がろうとするときに、囮缶に午前中釣った天然の魚が一匹いる。〆てもって上がり、引船も囮缶にいれていこうと思い、魚を〆て引く船に入れ引き船を囮缶に入れようとしたときに、囮缶の蓋に余計な力がかかったのか、蝶番の部分が折れてしまい閉まらなくなった。何とかこじ入れて持って上がるが、ここにきて囮缶まで壊してしまうとは、恐るべし吉野川!!参りました。もう惨敗です。ものもたいそう壊れて、私の心も壊れてしまいました。

 結局家に持ち帰った鮎これ一匹


 うちの家内曰く「10万円の鮎ね。」

<今日の仕掛け午前中>竿:ダイワ銀影エアMT急瀬抜9.0mSMT穂先
・中仕様
天井糸  1.5号
上つけ糸 0.8号
水中糸  0.2(複合)
仕掛け糸 1.5号
鼻カン  7.0号
逆針   エンゼルグース3
ハリス  1.5号
針    3本錨大鮎シュート8.0~8.5号    
背針   0.5mmウレタンゴム+4号背針(カツイチ)等
鼻錘   0~0.5
*直結。

(午後から)竿:ダイワ硬派大鮎100N
・大仕様
天井糸  ナイロン2.5号
水中糸  0.5(メタアルファ大鮎)
つけ糸  1.5号
仕掛け糸 2.5号
鼻カン  8号
ハリス  3号
さかさ針 エンゼルグース3号
針    3本錨龍の太軸11号と4本錨龍の太軸10号
背針:0.5mmウレタンゴム+4号背針(カツイチ)等、常時使用
錘 :2号~8号

<釣果と時間>
(14日)
嶺北高校裏:1尾/2時間00分(0830~1030)水温(20.0℃)
岩原下右岸:0尾/3時間00分(1330~1630)水温(22.0℃)

 貧果のわりになんと大変な遠征だった。さすがに連泊すると疲れてくる。また、食事が偏ってしまう。せいぜい四日ぐらいが限度かな?途中友達がいないととても無理でした。
 最初は仁淀川に焦点を合わせていましたが、途中から吉野川になった。最初から吉野川を目標にしとけばおそらくこんなことにはなっていなかっただろうと思う。仕掛けにせよ針にせよもっと考えられた。
 
 吉野川は素晴らしい川だ。囮屋の大将が言われていたが、早明浦ダムの工事が始まり釣れなくなり、完成して10年ぐらいは全く釣れなかったとのこと。ダムは工事期間や出来た後もかなりのダメージを残すようです。
 しかし今の吉野川は本当に素晴らしい川になっている。その理由は周りに切り立つ山々からの流入水、支流から流れてくる流入水は天然林を通してアユをはぐくめるいい水にして大量に吉野川に流れている。この時期にさすがに20℃の水があるのは人工的な早明浦ダムの低位水放水のおかげだと思うが(この時期放水温度が17.5℃)そのおかげで、夏でも鮎が釣れる川になってアユをはぐくんでいる。将来にわたっても夏場にアユが釣れる川はこの川だけのような気がする。

 川辺川に同じダムを計画されていますが、工事が本格的に始まれば完成まで4~5年、できてから10年は釣れなくなるので、釣れ始めるのは私らが80歳ぐらいになってから、さすがにもう釣はしていないと思う。寂しいことだ。
 今年の球磨川はどうなるのか?この猛暑の夏が終わり始めるころ結果が出るが、昔みたいにたくさん釣れることは期待できない。

 やっぱり奥が深いアユ釣り、自然を身近に感じながら末永く続けていきたい。

 
M氏より届いた写真。鮎寿司、おいしそうである。

 今回の釣行の結果、囮缶と鮎だもを購入した。4万円ぐらいかかったので結局一匹14万円ぐらいになった。たっけ~~鮎。吉野川の鮎、香りよくおいしかったです。

おしまい 

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