昨日の母はまた元気度がアップしていた。
入居者のご家族とランチをご一緒して2時半ごろに一緒に施設に行った。
カフェコーナーで6人くらいが座っておしゃべりしている。
母は私を見つけると
「今日帰るの?きっぷあるの?」と聞いた。
「ママはここに住んでるよ。ここが住まい。もう一ヶ月住んでるよ」というと
「えー一ヶ月?なんか全然わからへんわ。どうしてたんやろ」
5月3日から来ている方(ランチをご一緒した方のお母様)に「もう一ヶ月経ちますよね」と言うと
まだまだしっかりしているその方は、
「そうよ、もう一ヶ月経つわね」とニコニコ言ってくれた。
母はどうしてここにいるのか分からず、「なんでここにいてるの?」と聞く。
「腰が痛くなって1人でおられへんようになったからこっち来たんでしょ」と言うと、
「もう大阪には帰れへんの?」と聞くので
「遊びには行くよ。今度万博もあるからその時行こうね」と返した。
「帰られへんかったら、友達と会われへんやん、しょっちゅう卓球もやってたのに」という。
卓球はもう1年以上やってないし、友達にも卓球に行かないとそんなには会ってないのだが、母の記憶は最近までみんなと会っていたと思っている。
元気になったけど寂しい…
「メールとかしてたでしょ、またやったらいいやん」などといったら、
「どうなってるのか、全然わかれへんわ」と戸惑っていた。
今までベッドで寝ながら、
「ここ○○(地元名称)?
へえー東京?○○ちゃんとこ ここから近いねんね」などの会話はあったが、帰るとは一度も言わなかった。
病院に入院していたような気持ちだったのかもしれない。なので元気になってそんな風になっているのか?
6人の中でその方と母がひときわ声が大きくおしゃべりだ。というかその場では母が断然おしゃべりでびっくりした。
おととい行ったときは見送りに来てくれたことに感動していたが、この日はあまりの行動的な感じにびっくりするばかり。何があったのか?
そのあと神経衰弱(トランプ)が始まると、そのゲームを知らない人に教えたりもして…
ちょっとおせっかいで大阪のおばちゃんが出過ぎで内心ハラハラしていた。
数日前に老人性うつかもと心配していたあの日はなんだったのか。取り越し苦労だったと今は安堵する。
ああ、先生に聞かなくてよかった。
みんなは座って手の届く範囲でカードをめくっていたり、スタッフの方にあのカードとか言って裏返してもらっているのに、母だけが立って先の方のカードまでひっくり返しに行っていた。
結局、あまり揃わず時間ばかり経つのでそのうち終わりになった。威勢のいい二人は0枚でなんか笑えた。
その後コーヒーの時間になって、私たちもいただいたので、ご家族のチカさん(仮名)が下で飲もうと2人でその場を離れた。
チカさんは
「あそこにいると母が今日は帰るの?って何度も聞いてくるでしょ、それにお母さんが反応して大阪に帰るって思い出してしまうから話がループになると思って離れたの」とのこと。
チカさんのお母さんもしっかりしてはいるがさっき言ったことをまた聞くというのはある。
ランチでも色々話し、また一階でも話した。
入居者のご家族とお知り合いになれたのは共通の話題があったりでなかなかよかった。母たちも私たちも年が似通っていた。
その後母に会わずに帰ってしまったので、母の変貌ぶりを話題にまだ話してない。
次回会うのが楽しみ。
あっ帰りたいと言われるかちょっと不安もある。
※ 紫蘭