用之必勝!?

偏ってますけど、反面、何でも「あり」ってこってす。 ぽりしぃ薄いッスけど、とりあえず、「横浜」贔屓です。

意気込み評価?

2011年05月17日 23時15分37秒 | 放射能?
 避難住民などへの賠償、今秋にも…支援の工程表(読売新聞) - goo ニュース

2011年5月17日(火)21:14
 政府は17日の原子力災害対策本部(本部長・菅首相)で、東京電力福島第一原子力発電所事故の被災者支援の工程表を決定した。
 避難住民や農漁業、中小企業などへの賠償は今秋にも受け付けと支払いを始める。仮設住宅は8月上旬までに、現時点で市町村から要望のある1万5200戸すべてを福島県内に確保する。一方、避難住民が帰宅できる避難区域の解除時期は明記しなかった。
 原発事故の被災者を「原子力政策を進めてきた国策による被害者」と明記。被災者支援に対する国の姿勢を明確にした。菅首相は同日の本部会合で、「最後の最後まで政府の責任できちんと対応をする」と強調した。
 工程表は、福島第一原発事故の収束に向けた取り組みと時期を合わせて、7月中旬までの「ステップ1」と、それに続く3~6か月間の「ステップ2」、その後の中長期的な対策による3段階に分けた。〈1〉避難区域に関する取り組み〈2〉被災住民の安心・安全の確保〈3〉被災自治体への支援〈4〉被災者・被災事業者などへの賠償など8項目についての対処方針を記載した。

 とりあえず、『原発事故の被害者』イコール『国のエネルギー政策の被害者』だとする考え方は評価できる.....この際『誰が原発作ってくれって頼んだ!?』ってな個人的見解は脇に避けとこうか.....のはイイとして、何で「支援」を「工程」で整理して打ち出す必要があったんだろ? 結局これって、被害者の方々から「いつキレイになる?いつ帰れる?」ってせっつかれて、慌てた結果に過ぎないだろ? 精緻なデータ見るまで、メルトダウンと認めなかった東電のふざけた対応もさることながら、これだけ『想定外』が続いてなお、収束時期を変更せずに『工程表見直しました!』って報告できる自信は、どっから出てくるんだろうか?と思わずにはいられない。 正直ベースで言えば、『見積もりが甘い!』なんて、声を荒げたくなってしまう。
 信じてイイのか!?

試しに.....

2011年05月17日 11時12分13秒 | 放射能?
 三菱UFJ社長、債権放棄は「かなり難しい」(読売新聞) - goo ニュース

2011年5月16日(月)21:02
 三菱UFJフィナンシャル・グループの永易克典社長は16日の決算記者会見で、枝野官房長官が東京電力への融資について債権放棄を求めていることに、「唐突で、違和感のある発言だった。民間と民間の関係に政府が直接的に関与するのはいかがなものか」と不快感を示した。
 その上で、債権放棄に応じる可能性に関しては「かなり難しいという感覚を持っている」と述べた。
 また、永易社長は「金融協力には金利減免やリスケ(返済期日の延期)などがあり、債権放棄はその極にある」と指摘した。永易氏は「東電が抜本的な再建計画を作る中で、どういう金融協力ができるかを考える」と述べたが、その前提として「(東電の)大リストラが前提になる」と強調した。


 原発事故が不安…仏国立管弦楽団が来日中止(読売新聞) - goo ニュース

2011年5月16日(月)21:16
 6月に来日予定だったフランス国立リヨン管弦楽団が、福島第一原発事故への不安から来日を中止した。
 16日、日本の招請元の音楽事務所が明らかにした。
 同管弦楽団は音楽監督で指揮者の準・メルクルさんの指揮で、6月8~13日に東京、大阪などで5公演を行う予定だった。しかし、「度重なる原発報道を目にした大多数の楽団員の不安をぬぐうのは困難」として、来日中止を決めたという。


 「2、3号機も炉心溶融ありうる」細野補佐官(読売新聞) - goo ニュース

2011年5月16日(月)21:33
 細野豪志首相補佐官は16日、政府・東電統合対策室の記者会見で、「2、3号機も(炉心の溶融が)ありうるという前提で考えたい」と述べた。
 その根拠として、炉内に注水できなかった時間が2号機で6時間29分、3号機で6時間43分に上ったと明かし、炉心全体が溶け落ちた1号機の14時間9分と比べても「時間は短くない」と話した。
 また、1号機について「(炉心の)冷却はある程度順調に進んでいるが、懸念事項は、燃料は圧力容器の中にとどまっているのかという点。相当部分は圧力容器の中にあると見ているが、格納容器に多少は落ちていると想定される。それを視野に入れて様々な対応が必要だろう」と話した。


 2・3号機もメルトダウン 東電データで裏付け(朝日新聞) - goo ニュース

2011年5月17日(火)06:12
 東京電力福島第一原子力発電所の2、3号機でも炉心溶融が起こり、原子炉圧力容器の底に燃料が崩れ落ちるメルトダウンが起きていたとみられることが、16日に東電が公表したデータで裏付けられた。3号機では溶けた核燃料がさらに下の格納容器内に落ちた恐れもある。専門家は事故直後から指摘しており、細野豪志首相補佐官も16日の会見で2、3号機でのメルトダウンの可能性を示唆した。
 東電が4月17日に示した工程表は、6~9カ月で原子炉を安定した状態で停止させるとした。1号機に続き2、3号機でもメルトダウンの可能性が出てきたことにより、工程表の大幅な見直しは必至だ。炉心を冷やすシステムづくりに時間がかかり、高濃度の放射能汚染水の処理も膨大になるからだ。
 今回公表された地震直後のデータは原発内の中央制御室にあり、電源復旧に時間がかかったことや、記録紙に放射性物質が付着しているため整理に時間がかかっていた。公表されたのは、記録紙に打ち出されたグラフや当直長がつける運転日誌などで、大型ファイル4冊分にあたる。
 データによると、圧力容器内の圧力が、2号機は3月15日午後6時43分に、3号機は3月16日午後11時50分に、それぞれ下がった。圧力容器の密閉性が損なわれ、圧力が抜けたとみられている。
 圧力容器の底には制御棒や計測機器を外から通すための数多くの貫通部がある。メルトダウンした核燃料が圧力容器の底にたまり、その熱の影響で機器が溶けるなどした結果とみられる。3号機内の汚染水からは、原子炉内の核燃料が損傷して出るテクネチウムなどの放射性物質も確認されていることから、溶けた燃料がさらに圧力容器から格納容器内に落ちた可能性もある。
 東電は会見で「プラント全体の事象を追いかけられておらず、評価できていない」と明確な判断を示さなかった。


 自民苦慮 青森知事選19日告示 原子力政策も争点に(産経新聞) - goo ニュース

2011年5月17日(火)08:00
■ 浜岡停止高い支持 党内も見直し論
 東日本大震災後、東北地方で初の知事選となる青森県知事選(19日告示、6月5日投開票)で、自民党は原子力政策が争点となることに苦慮している。県内に多くの原子力関連施設を誘致してきた中、菅直人首相が「政治決断」で要請した中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の全面停止が評価され、自民党からも「脱原発、反原発」を訴える動きが出てきたためだ。
 16日の自民党本部。知事選告示を間近に控えているはずの青森県の国会議員5人と同県議28人が「青森県連原子力・エネルギー問題勉強会」と張り出された会議室に顔をそろえた。
 「福島第1原発事故をしっかりと分析し、日本のエネルギー政策に青森県がどう取り組むかということは非常に大きな課題だ」
 衆院青森3区選出の大島理森副総裁は厳しい表情で口火を切ると、知事選では原発関連施設での安全対策の徹底やチェック機能の充実などを強調していくよう念入りに指示した。
 これまでのところ、3選を目指す党推薦の現職が優勢といわれ、自民党は民主・国民新両党の推薦候補に圧勝して、“菅降ろし”の決定打にしようという胸算用があった。
 しかし、東京電力福島第1原発事故と浜岡原発の全面停止が大きな影を落としている。県内には東北電力の東通(ひがしどおり)原発のほか、使用済み核燃料の再処理施設など原子力関連施設が多く、原子力政策の是非が自民党に逆風となりかねない。
 党内からも、谷垣禎一総裁が12日に与党時代の原発の安全対策の不備を認め、塩崎恭久元官房長官は16日の衆院予算委員会で党の原子力政策に反省の弁を述べた。17日には鴨下一郎政調会長代理らが自然エネルギー開発などをテーマに超党派議連の準備会合を開くほか、河野太郎衆院議員ら中堅が超党派の「脱原発」の勉強会に参加する動きも活発化している。
 大島氏らにとっては苦々しいが、ひたすら原子力政策への理解を訴え、乗り切るしかないようだ。

伝わらない緊迫度.....

2011年05月17日 07時28分32秒 | 放射能?
 2・3号機もメルトダウン 東電データで裏付け(朝日新聞) - goo ニュース

2011年5月17日(火)06:12
 東京電力福島第一原子力発電所の2、3号機でも炉心溶融が起こり、原子炉圧力容器の底に燃料が崩れ落ちるメルトダウンが起きていたとみられることが、16日に東電が公表したデータで裏付けられた。3号機では溶けた核燃料がさらに下の格納容器内に落ちた恐れもある。専門家は事故直後から指摘しており、細野豪志首相補佐官も16日の会見で2、3号機でのメルトダウンの可能性を示唆した。
 東電が4月17日に示した工程表は、6~9カ月で原子炉を安定した状態で停止させるとした。1号機に続き2、3号機でもメルトダウンの可能性が出てきたことにより、工程表の大幅な見直しは必至だ。炉心を冷やすシステムづくりに時間がかかり、高濃度の放射能汚染水の処理も膨大になるからだ。
 今回公表された地震直後のデータは原発内の中央制御室にあり、電源復旧に時間がかかったことや、記録紙に放射性物質が付着しているため整理に時間がかかっていた。公表されたのは、記録紙に打ち出されたグラフや当直長がつける運転日誌などで、大型ファイル4冊分にあたる。
 データによると、圧力容器内の圧力が、2号機は3月15日午後6時43分に、3号機は3月16日午後11時50分に、それぞれ下がった。圧力容器の密閉性が損なわれ、圧力が抜けたとみられている。
 圧力容器の底には制御棒や計測機器を外から通すための数多くの貫通部がある。メルトダウンした核燃料が圧力容器の底にたまり、その熱の影響で機器が溶けるなどした結果とみられる。3号機内の汚染水からは、原子炉内の核燃料が損傷して出るテクネチウムなどの放射性物質も確認されていることから、溶けた燃料がさらに圧力容器から格納容器内に落ちた可能性もある。
 東電は会見で「プラント全体の事象を追いかけられておらず、評価できていない」と明確な判断を示さなかった。
 一方、細野氏は会見で炉心に水が入らなかった時間について「1号機は14時間9分、2号機は6時間29分、3号機は6時間43分と短くない」とし「炉心の完全な溶融(メルトダウン)の可能性をみておかないといけない」と話した。
 また原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は16日の定例会後の会見で「3月下旬に2号機で高濃度汚染水が発見された時点で、メルトダウンしていたという認識があり、助言した。1号機と3号機も、事故の経緯を考えると同じことが起こっているとの認識を持っていた」と語った。
 東電によると、機器の記録から、運転中だった1~3号機は地震によっていずれも自動停止。配管の破断などの兆候はみられないとしている。非常用ディーゼル発電機も正常に起動していたという。東電はこれらの記録や地震計のデータをもとに、地震直後は機器が正常に作動し、津波到達までは大きな損傷はなかったとみている。(中村浩彦、佐々木英輔)

 工程表って公表されてから今日で一月経つんだ.....。 新たな事実の有無に依らず、見直しタイミングらしいけど、どーも大幅な下方修正が必要なんじゃないの?.....って、素人目には思える。 昨日の衆院予算委で、首相が工程表のスケジュール変更は不要だと言った.....ってな話だけど、何かTVニュース見てると、そんな悠長なこと言ってられるンか?.....ってな状況らしい。
 今TV朝日に東芝かなんかでプラント設計してたっていう後藤さんって人が出てるけど、どう考えても格納容器が破損してるんで、今でも放射能が漏れ出ている状況が続いているから、汚染された水が山ほどあるんであって、あらゆる可能性を考慮して『冷却/封じ込め』の対策を講じなけりゃならない状況だって興奮しながら話してて、工程表がどーのこーのってのは、それができてからでないとおかしいって話だ.....。
 後藤さんが興奮し過ぎてて、TV的にはどう収束させるべきか困ってた様子だけど、この人の言ってることの方が、首相の発言に比べりゃ信憑性が高いと感じてしまう.....。


 メルトダウンは3月11日…初動の遅れ裏付け(読売新聞) - goo ニュース

2011年5月16日(月)08:58
 東京電力は15日、福島第一原子力発電所1号機で起きた「メルトダウン(炉心溶融)」は最近起きたものではなく、同原発が津波に襲われた約4時間後の3月11日夜に始まったとする分析結果を公表した。
 東電が注水を開始したのは、炉心溶融が始まってから10時間以上後の翌12日朝で、事故に対する東電の初動が遅れたことがデータからも裏付けられた。
 東電は、中央制御室で地震直後から記録されたデータなどを基に、津波が襲来した3月11日午後3時30分頃から原子炉の冷却機能が働かなかったと仮定し、原子炉の炉心温度や水位を推定した。その結果、当初約300度だった炉心温度は、11日午後6時過ぎから急上昇し始めた。それに伴って、燃料最上部から約5メートル上にあった原子炉の水位も、津波から約4時間後の11日午後7時30分頃に約10メートル低下し、全燃料が水面から露出。同7時50分頃には、燃料が圧力容器の底に落下し始め、炉心溶融が始まった。
 11日午後9時には、炉心温度が燃料(ペレット)自体が溶け始める2800度に達し、注水開始直後の12日午前6時には何らかの理由で圧力容器に穴が開き、水位が急落した。津波襲来から約15時間20分後の12日午前6時50分には、核燃料の大半が原子炉圧力容器底部に崩落した状態になった。


 事実並べてみても、今回益なしだ.....。 工程表に拘ってると、大事なことを見落としたりしないだろうか?

凡そ予想に違わず.....

2011年05月16日 23時56分07秒 | 放射能?
 「2、3号機も炉心溶融ありうる」細野補佐官(読売新聞) - goo ニュース

2011年5月16日(月)21:33
 細野豪志首相補佐官は16日、政府・東電統合対策室の記者会見で、「2、3号機も(炉心の溶融が)ありうるという前提で考えたい」と述べた。
 その根拠として、炉内に注水できなかった時間が2号機で6時間29分、3号機で6時間43分に上ったと明かし、炉心全体が溶け落ちた1号機の14時間9分と比べても「時間は短くない」と話した。
 また、1号機について「(炉心の)冷却はある程度順調に進んでいるが、懸念事項は、燃料は圧力容器の中にとどまっているのかという点。相当部分は圧力容器の中にあると見ているが、格納容器に多少は落ちていると想定される。それを視野に入れて様々な対応が必要だろう」と話した。

 今さらどーしろっての?

分り易い反応.....

2011年05月16日 23時00分41秒 | 放射能?
 原発事故が不安…仏国立管弦楽団が来日中止(読売新聞) - goo ニュース

2011年5月16日(月)21:16
 6月に来日予定だったフランス国立リヨン管弦楽団が、福島第一原発事故への不安から来日を中止した。
 16日、日本の招請元の音楽事務所が明らかにした。
 同管弦楽団は音楽監督で指揮者の準・メルクルさんの指揮で、6月8~13日に東京、大阪などで5公演を行う予定だった。しかし、「度重なる原発報道を目にした大多数の楽団員の不安をぬぐうのは困難」として、来日中止を決めたという。

 東電含め日本政府が、事故発生当初から嘘だらけの発表続けてた.....ってのが知れたんだし、反応するなら、このテの反応が一番分り易い。 まぁ見渡す限り、他に似たような話は出てない様子だが.....。
 .....と、なれば、こんな話もすんなり納得できそう.....
 小佐古参与辞任の真相 教え子・空本議員語る 提言聞かぬ官邸、徒労感(産経新聞) - goo ニュース

2011年5月15日(日)08:00
 福島第1原子力発電所事故対応のアドバイザーだった小佐古敏荘(こさこ・としそう)東大大学院教授(放射線安全学)はなぜ内閣官房参与を辞任したのか。小佐古氏の教え子で、自身も原子力の専門家である民主党の空本誠喜(せいき)衆院議員が真相を語った。(小田博士)
 小佐古教授が参与を辞めた理由は、被災者のための提言を官邸が採用してくれないことによる「徒労感」だった。3月15日夕、菅直人首相から電話で「あなたは原子力をやってきたのだろう。官邸をサポートしてほしい」との依頼が来た。ちょうど民主党の先輩議員や私は、教授と一緒に「陰の助言チーム」を作ろうとしていたので教授を参与に迎えてもらった。
 教授は、国際放射線防護委員会(ICRP)の委員を12年間務め、日本の原子力安全委員会の専門委員でもあった。放射線防護を熟知している。

 ◆悲劇を招いた公表遅れ
 私と教授は、原爆が投下された広島出身ということもあり、「子供や妊婦に無用な被曝(ひばく)をさせてはいけない」「数値と対策をパッケージで示す」という思いで、いろいろ提言した。
 しかし、官邸は動かない。原子力安全委員会も機能しなかった。とにかく法令通りに動いてくれない。3月の時点で「辞めようか」と言い合ったことさえあった。
 教授が特に問題にしていたのは2点あった。
 1つは、放射能拡散を予測する緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)の数値を政府がなかなか公表しなかったことだ。避難区域の設定にはSPEEDIが有効で、法令集にも活用しろとあった。SPEEDIの結果を早く公表するよう求めたのに、やらなかった。これが避難指示が遅れた「飯舘(いいたて)村の悲劇」につながった。
 もう1つは、文部科学省が定めた小学校などの校庭利用の「20ミリシーベルト基準」が高すぎることだ。
 ICRPは事故発生などの緊急時は一般人の年間被曝限度量を20~100ミリシーベルトとしている。政府はこの最も厳しい値にしたという。しかし、子供たちが普通に登校している状態を「緊急時」の基準で扱っていいものか。
 しかもICRPは事態が収束に向かう段階では「年間1~20ミリシーベルトの下方部分から選定すべきだ」とも指摘している。
 官邸側はこれらの提言を理解してくれなかったばかりか、「小佐古教授は飲料水に含まれる放射性ヨウ素の摂取基準はもっと高くしてもよいと言った」という人まで出てきた。教授が、事故発生からの数週間は1キログラム当たり3千ベクレル(政府基準は300ベクレル)でもよいと言ったのは、国際基準に沿ったものだ。
 しかも教授は、そこから徐々に下げていかなければならないとも言っていた。それなのに前段の言葉だけをかいつまんで話されては誤解を招く。

 ◆無用の被曝「犯罪行為」
 浜岡原発の停止は菅首相の英断だが、正しい政治主導で進めてほしかった。
 日本は法治国家だ。本来なら原子力委員会、原子力安全委員会などの助言を得て対策案をまとめ、業界団体の電気事業連合会とも打ち合わせるのが筋だ。しかも、停止要請だと、停止した責任は電力会社が負うことになる。首相による指示、行政命令で行い、国が責任を負うべきだ。法的根拠がなければ法令を作ればいい。
 今回の原発事故は、天災と人災の両面がある。人災としては、避難指示が足りず住民に無用の被曝をさせてしまったことが挙げられる。官邸の犯罪行為とも言われかねない。事故の検証機関は内閣ではなく、政党の枠を超えて国会が対応すべきではないか。

【プロフィル】空本誠喜
 そらもと・せいき 昭和39年、広島県生まれ。民主党衆院議員(当選1回)。東大院修了。工学博士(原子力工学)。東芝で原発プラントの設計などを担当。平成21年、広島4区で初当選。

【用語解説】小佐古教授の参与辞任
 小佐古敏荘東大大学院教授(放射線安全学)は3月16日、原発事故対応のため内閣官房参与に就任。政府が福島県内の学校、幼稚園、保育園の屋外活動を制限する基準を「年間積算放射線量20ミリシーベルト」と決めたのは高すぎるとして首相官邸に見直しを求めたが入れられず、4月29日に抗議の辞任会見をした。

 このセンセ辞めた時、散々書いた話と、大筋違いがないんで驚かないけど、やる気失せる気持ちはよく分る.....。

盆に返らず.....

2011年05月16日 06時09分31秒 | 放射能?
 1号機、津波の5時間半後には燃料溶融 東電解析で判明 ( 朝日新聞 ) - goo ニュース

2011年5月15日(日)23:37
 東京電力は15日、東電福島第一原子力発電所1号機が、東日本大震災による津波到達後5時間半で、原子炉内の核燃料が冷却水からすべて露出し、燃料溶融に至ったとの暫定的な解析結果を発表した。これまで燃料が溶融したのは3月12日だとしてきた。事故対策の前提となる現状把握が大幅に狂っていたことになる。今後の対策検証にも影響を与えそうだ。
 福島第一原発は、3月11日午後2時46分の震災発生直後に原子炉が自動停止。地震で外部から電力を得る設備も被害を受け停電した。さらに同3時30分ごろに津波をかぶり、非常用発電機なども被害を受け、炉心を冷やすために必要な電源をすべて失った。
 このため炉心では核燃料からの熱(崩壊熱)のため冷却水が徐々に失われていく事態に陥った。
 東電の記録データなどをもとにした解析によると、午後6時ごろに核燃料の頭頂部まで水位が下がり、「炉心の一部露出」が始まった。さらに午後7時半ごろには、全長約4メートルの燃料で水につかっている部分が完全になくなるまで水位は低下し、「全露出」状態となった。その後も水位は下がり続け、翌12日午前5時50分ごろに、炉心に淡水の注入を始めたものの水位は戻らなかった。
 炉心の温度は、燃料の一部露出が始まったころから急激に上昇。11日午後9時には核燃料自体が溶ける2800度に達し、燃料溶融が起きたという。
 燃料の損傷は、炉心の中央下部から始まったという。被覆管の溶融が始まったのは午後7時半。その20分後には、炉心中央上部が溶けて崩落、ほぼ円筒形に束ねられた核燃料にドーナツのように空洞ができた。
 約10時間後の翌12日午前6時ごろにはほぼすべての被覆管が溶け、炉心の中央下部では燃料そのものの溶融も始まった。同6時50分には、炉心を下から支える支持板の下にすべて溶け落ち、原子炉圧力容器の底部に達した。
 東電は、現在の1号機の炉心状態について「燃料は崩れたが注水により水の中にあるとみられ、安定的に冷却されている。今後大規模な放射性物質の放出につながるようなことにはならない」と強調する。
 一方、これまでの評価結果との大幅なずれについて、東電本店の川俣晋・原子力品質安全部長は「事故当時、各種計器の値が正しいのか確信はなかった。今回も必要な情報がすべて得られているわけではない。暫定的な解析結果だ」とするにとどめた。
 東電は、今後も調査を進めて1号機の炉心状態の把握に努めるとし、2号機と3号機についても解析を実施する、としている。(吉田晋、杉本崇)

 東電にしてみりゃ、解析する余裕ができてきたんで、今後の糧とするべく淡々と事実確認作業を始めたんだろうけど、飯館村全域で、計画的避難が始まったこのタイミングで公表されると、何か追い打ちかけて楽しいんか!?くらいの嫌みは口にしたくもなる.....。 まぁ迂闊に公表避けたりすりゃ、後々叩かれる口実与えるようなもんだから、暫定的な解析結果とは言え、公表しない訳にはいかなかったんだろうけど.....。
 とりあえず、記事ん中の東電の見解を信じる他ないでしょ.....
燃料は崩れたが注水により水の中にあるとみられ、安定的に冷却されている。今後大規模な放射性物質の放出につながるようなことにはならない

不謹慎とは思うものの.....

2011年05月15日 06時01分50秒 | 放射能?
 今回の震災の発生直後、どこぞの首長が『天罰』などと発言して、批判の槍玉に上げられかけたが、福島第一を見ていると、ついついこの言葉を思い出してしまう。 被災され今なお避難生活を余儀なくされている方々に、これをぶつけた日には、何と不謹慎な言葉か!?とは思うものの、この人災を通じて、このエネルギー燃料を制御できるとした人間の思い上がりを、打ち砕いて戒めているのだと、どうしても思えてならないのだ。

 1号機建屋たまり水3千トン 冠水計画、事実上断念(朝日新聞) - goo ニュース

2011年5月15日(日)01:05
 東日本大震災に被災してメルトダウン事故を起こした福島第一原発1号機で、東京電力は14日、原子炉建屋地階に大量のたまり水があると発表した。原子炉を冷やすために注いだ水が汚染されて漏れ出しているとみられ、東電は格納容器に水をためて冠水させる作業を事実上断念し、漏れ出した水を再循環させて原子炉を冷やす検討を始めた。事故収束に向けた工程表の大幅な見直しが迫られる。
 東電によると、作業員が13日に原子炉建屋に入ったところ、南東側の地階の床から天井まで約11メートルのうち、半分程度の高さまで、水が3千トンほどたまっていた。たまり水の放射線量は測定していないが、格納容器内の水が漏れ出したと考えられ、高濃度に汚染されている可能性が高い。地下には原子炉格納容器につながるドーナツ状の圧力抑制室がおさまっている。
 1号機は圧力容器内で溶融した燃料を冷やすために現在も毎時8トン、これまでに1万トン以上の水を注入している。さらに、その水を格納容器にあふれさせて圧力容器を冷やす冠水作業を進めてきた。しかし、水漏れで燃料がある部分まで格納容器を水で満たすことは事実上できなくなった。
 東電は、格納容器から圧力抑制室につながる配管の接続部分などから、格納容器内の水が漏れ出したとみている。原子力・立地本部の松本純一本部長代理は「冷却するために水を循環させる方法の見直しを検討したい」と話した。
 計画では、格納容器から水をひいて冷却装置で水を冷やして、圧力容器に戻すことにしていた。今後は、原子炉建屋の地階にたまった水をくみ出して冷却装置で冷やし、圧力容器に戻すことも検討するという。
 また、13日に無人ロボットを使い、これまで計測していなかった1号機原子炉建屋1階南東側の放射線量を測定した。事故後計測した空間放射線量では最高の毎時2千ミリシーベルトを原子炉圧力容器につながる配管近くで計測した。(坪谷英紀)

 当初メルトダウンは辛うじてくい止めたとの報告を聞いていたし、工程表の発表から先は、ある程度順調に、かつ『淡々と』作業が進んでいるものと思い込まされていた。 少なくとも、事態は好転せずとも、何とか悪化を避ける状態が続いていると信じていた。 こーいった場合は、穿った見方.....程度で、丁度イイのかもしれない.....。 信じて『安心』していると、冷や水を浴びせられるようだ。
 穿った見方を深堀りすれば、工程表こさえた面々には、ある程度予測はついていたのではないか?.....とも思う。 判断を下した先は異なるかもしれないが、で、あればこそ、唐突に、今回の人災を『レベル7』と判断できたのだ.....と.....。

 思えば、かよう発表されていたにも関わらず、心のどこかで、レベル7との評価は高過ぎる.....と、考えていたようだ。 決してそうではなかったのだ。 認識を改めるべきだろう。
 尤も、認識を改めたからと言って、国外に逃げようにも先立つものもないし、こちらの『待ち』姿勢に変わりはない.....。 せいぜい、心の準備の有無で、自己防衛の精度高めようとの試みに過ぎない。 とりあえず、伝達された情報が、どのように豹変したかを、記録として残しておこう.....。

 1号機、冠水作戦窮地…4千t以上の水消えた(読売新聞) - goo ニュース

2011年5月14日(土)09:52
 東京電力福島第一原子力発電所の事故収束に向け、最も復旧作業が進んでいた1号機で、大量の燃料が溶融し、圧力容器の底部にたまる「炉心溶融(メルトダウン)」が判明するなど工程表の見直しを迫るトラブルが相次いでいる。
 事故から2か月経過した今になって、こうした想定外のトラブルが発覚したのはなぜか。背景を追った。

 ◆メルトダウン◆
 「(全炉心溶融は)想定しなかった。認識が甘かった」
 細野豪志首相補佐官は13日開かれた政府・東電統合対策室の記者会見で見通しの甘さを認めた。
 福島第一原発1~3号機は、東日本大震災によって冷却機能を喪失、水で満たされているはずの燃料が露出した。必死の注水作業を続ける東電は、「燃料の一部は溶融したが、メルトダウンはしていない」としてきた。経済産業省原子力安全・保安院も同様の見方で、先月17日に東電が発表した原子炉安定化に向けた工程表は、これを前提にした作業計画だった。それだけに、12日判明した1号機の炉心溶融は関係者に大きな衝撃を与えた。原子炉を冷やすため、格納容器に水を満たす冠水(水棺)作業は、順調に進んでいると思っていたからだ。
 現実は違った。炉心溶融は、原子炉建屋内に作業員が入り、水位計を修理・調整したことで判明。圧力容器内(高さ19メートル)の水位は底部から最大で4メートルしかなかった。燃料が崩壊した底部の穴やすき間から漏出したと考えられる。格納容器側の水位も想定より低く、これまで注水された1万トンのうち、少なくとも4000トン以上の水が「消えた」ことになる。

 ◆消えた水◆
 なぜ、トラブルの発見が遅れたのか。
 水位計を調整する前、圧力容器と格納容器の圧力に差があったため、東電は「容器の損傷はない。格納容器にも着々と水がたまっている」と見込んでいたからだ。
 しかし、見通しが甘かった。建屋内の高い放射線が水位計の調整を阻んでいたとはいえ、事故直後から数値がほとんど変化しなかったことを重視しなかった。水位計などの故障や炉心溶融の可能性が指摘され、東電は「調整後、水位低下は予想していたが、それを大幅に上回った」と語る。
 消えた水の行方も注目される。高濃度の放射性物質で汚染された水が、圧力容器の穴から外へと漏れ出す恐れがあるからだ。滞留先として最も疑わしいのは、原子炉建屋の地下だ。作業員が階段を下りようとしたところ、高い放射線でその先に行けなかった。

出口見えず.....

2011年05月15日 00時54分30秒 | 放射能?
 原発作業員、汗だく防護服で3時間・水飲めず(読売新聞) - goo ニュース

2011年5月14日(土)14:55
 福島第一原子力発電所で事故後、作業中に初めて死者が出た。
 14日に亡くなった60歳代の協力企業の男性の死因は、わかっていないものの、放射線量を気にしながらの防護服での作業は、身体的、精神的な負担も大きく、作業員に不安が広がっている。
 「いくら安全と説明されても、怖いものは怖い。目の前の原発が爆発するかもしれない」。先月上旬から汚染水をためる大型タンクを作っている30歳代の作業員男性は、不安を隠さない。
 作業時間は1日3時間だが、防護服は蒸し暑く、作業後、全身が汗だくになる。作業中に線量計の警報音が鳴っても3時間はきっちり働かされ、「ストレスで寝付きが悪くなった」。
 3月下旬から約1か月間、同原発で作業に当たった20歳代の男性作業員は「防護服での作業は飲み食いできない上、トイレにもいけない。夏までには何か対策を考えないと作業にならない」と語った。

 今回、原発での作業中に、お亡くなりになられた方に関しては、まだ原因が明確化していないので、軽々に何かを論じるべきではなさそうだが、現場の作業環境については、意識的に改善を叫ぶよう能動的にならないと、問題の火種が発生する程度ならまだしも、大火事にでも発展しそうだ。
 防護服の着心地の悪さは、避難されている方々の一時帰宅の折に、どのTV局でもリポーターが実際に着てみて辟易とした様子を伝えていたが、これから夏場を迎えるに当たって、更に悲惨さを増すのは目に見えている。
 それよりも、この記事で初めて知ったが、「3時間の枠ありき」で作業させていると見え、持たせた線量計に意味がないのは大問題だ。 何のために、線量計を作業員すべてにいき渡るよう調達したのか!? それでなくとも、劣悪な環境下での作業を強いるのだ。 せめてストレスを軽減する措置を講じなくてどーする!?
 工程表なるものを作り上げた机に向かっている頭でっかちの面々には、もっと真摯な態度で「現場」と向き合って欲しいものだ!

官房長官の発言って「感情論」だったの?

2011年05月14日 13時24分11秒 | 放射能?
 東電融資に政府が異例介入…金融界、一斉反発(読売新聞) - goo ニュース

2011年5月14日(土)10:04
 東京電力福島第一原子力発電所の事故の損害賠償の枠組みを巡り、枝野官房長官は13日の記者会見で、東電の取引金融機関に一部債権放棄(借金の棒引き)を求めた。
 民間の取引に政府が介入する異例の発言に対し、金融機関は反発している。東電の破綻回避と賠償金の支払いを確実にするための枠組みも崩しかねない。

 ◆「不健全」◆
 枝野長官は13日の記者会見で、震災前の融資分が債権放棄されなくても公的資金投入に国民の理解が得られるかと問われ、「到底得られないと思う」と述べた。さらに、債権放棄が実現しなければ公的資金を投入しない可能性にも言及した。
 これに対し、同日の決算発表の席上で、金融機関トップからは「最初から金融機関に放棄してもらえばいいというストーリーは健全ではない」(みずほ信託銀行の野中隆史社長)などと反発する声が広がった。
 そもそも、枝野発言は、公的資金を投入しなければ、東電が破綻し、賠償金の支払いにも支障が出かねないという矛盾も抱えている。政府内からも「基本的に東京電力と金融機関の話。政府が介入するのはどうか」(経済閣僚)と疑問の声が上がった。

 <無担保が大半>
 ◆「優良企業」◆
 枝野長官が言及したのは、震災後に大手行が行った約2兆円の緊急融資を除いた約2兆円についてだ。東電が優良企業だったこともあり、大半は担保を取っていない無担保融資だ。
 このため、東電が債権放棄などの金融支援を要請した場合、取引金融機関は貸し倒れに備えた引当金を大幅に積み増し、最大数千億円の損失計上を迫られる。新たな融資をすればするほど損失を計上する必要があり、取引行は「新規融資には応じられなくなる」(幹部)と反発している。
 金融機関に負担を求めるのは当然という感情論だけでは、枠組みの前提となる金融機関の協力が得られなくなる可能性が高い。
 東電の信用力も低下するのは確実で、13日の東京株式市場で東電株は大幅続落した。企業が破綻するリスクを取引する金融派生商品(クレジット・デフォルト・スワップ)のうち、東電のスプレッド(保証料率)も急拡大した。「破綻確率が高まった」と受け止めた投資家が増えたためだ。
 社債などの発行は一段と困難になる可能性が高く、東電が市場からも資金調達ができなくなり、東電を破綻させずに損害賠償を進めていく政府の枠組みが機能しなくなる危うさをはらんでいる。
 銀行が債権放棄に応じるためには、東電が実質的な債務超過に陥っていることが前提となる。しかし、現時点では被災者への損害賠償や、福島第一原発の廃炉に必要な費用も見積もれない段階で、債務超過の認定ができるのか、疑問視する声が多い。(是枝智、越前谷知子)

 とかく、破綻来した金融機関助けるのに、公的資金入れた経緯を引き合いに、いざって時は協力するのが当然!って言われ続けたんじゃ癪に障るんだろうけど、優良企業だってんで、頼みもしないのに、無担保でよろしいので金借りてくださいませっ!てな営業続けてるような輩が、企業努力度外視して、批判の槍玉に上がったことをとやかく言うのも、不快感を禁じ得ないやなぁ.....。
 ただ、どーも納得いかないのは、コイツを我々庶民の「感情論」で片付けられた点.....。
 持たざる者の嫉みだって言われたら、否定できないかな? そんなに突飛な話にも響かないけど?
 細かい話聞いても、「既存の枠組み」なんてのを説明されても、どーせ感情論に走る俺みたいなのに理解可能とは思っちゃいないけど、相手が東電だからって、一般的な手順すっ飛ばしたのは、金融機関が先なんだろ? 原発事故に対する補償額が青天井って話なら、まずは東電自身が「どこまで切り詰められるか!?」って話じゃなきゃおかしいし、国が助けるのは「東電破たん!」が前提でなきゃおかしいじゃん? つまり、国の手が入ろうが入らなかろうが、震災前に貸した金は、無担保ってことなら返ってこないのが当然じゃん?
 まぁ東電だって役員報酬50%カットして、なお役員の手元に4000万近い報酬が残るような、杜撰なリストラ策提示してるんだから、話が金融機関の対応にだけ特化すると偏っちゃうかな....「率先して放棄しろっ!」て言われたんじゃ、震災復興に協力しようとしてたとしても、やる気も萎えるわな.....。

 書いてて今さら気付いたけど、この件って『国の責任』が度外視されちゃうのがよくないんだな.....。 書いてて自己矛盾に陥ってしまいそうだけど、東電が破たんしないと国が援助しないって形は、この事故が「天災」と認定された場合は、逆になっちゃうんだな.....。
 現場で頑張ってる方々には申し訳ないけど、人災だよ! 俺はそう思う。

どう変われる?

2011年05月14日 08時51分36秒 | 放射能?
 高い放射線量、東電公表せず 3号機、水素爆発前に把握(朝日新聞) - goo ニュース

2011年5月13日(金)05:31
 福島第一原発の事故をめぐり、東京電力が、3月14日に水素爆発を起こした3号機の原子炉建屋について、その前日から高い放射線量のデータを把握していたにもかかわらず、公表していなかったことが分かった。東電の内部資料で判明した。原子力の専門家らは「作業員や国民の情報共有のため、具体的な数値をいち早く明らかにすべきだった」と指摘している。
 この爆発で東電社員7人が負傷。今後の事故検証で、データ共有しなかったことが避難の遅れにつながらなかったかなど、東電の対応ミスの有無が焦点の一つになる見通しだ。この内部資料もそれを判断する材料になるとみられる。
 朝日新聞が入手した内部資料は、地震が発生した3月11日から4月30日までの期間に、福島第一原発の事故をめぐる動きが時系列で並べられている計約100ページの一覧表。原発や東電本社など様々な情報を集約したとみられ、原発内の放射線量や原子炉内の圧力、水位についてのデータや、保安や復旧を担当する各班の動き、敷地内の放射線量などが、分単位で記載されている。
 福島第一原発では運転中だった1~3号機が3月11日の地震で自動停止。その後に津波に襲われた影響で全電源が喪失し、原子炉が冷却できなくなった。12日に1号機が水素爆発した後、3号機では13日午後から炉内に海水を注入して冷却が試みられたが、14日午前11時ごろに水素爆発を起こし、原子炉建屋の上部が吹き飛んだ。燃料棒が一時露出するなど炉心が損傷し、爆発しやすい水素が発生していたとみられる。
 東電の内部資料によると、3号機については、13日から、原子炉建屋内の高い放射線量のデータや水素が増えている可能性について記述があった。「二重扉内側300mSv/h(ミリシーベルト毎時)」(13日午後1時17分)、「水素がたまっている可能性が高い(1号機と同様)」(13日午後2時7分)、「二重扉北側300mSv/h以上(中は白いもやもや状態)、南側100mSv/h」(13日午後2時31分)などだ。毎時300ミリシーベルトは、福島第一原発の作業員に限って認められる年間の上限線量250ミリシーベルトと比べても非常に高い数値だが、東電はこれらのデータについて未公表だ。
 枝野幸男官房長官は3月13日午後の記者会見で、3号機で水素爆発が起こる可能性について言及したが、結局、その爆発で7人が負傷し、うち6人に放射性物質の付着が確認された。
 宮崎慶次・大阪大名誉教授(原子炉工学)は、「非常事態だからこそ現場は対応に追われていたはずで、東電本社が判断して、具体的なデータを作業員や国民に公表すべきだろう。公表しなかった本社の判断は、今後検証されなければいけない」と指摘。技術評論家の桜井淳さんも「日本の原発事故への対応は、世界的に注目を集めている。このデータにとどまらず、携わった人の証言、東電本社、国などの指揮命令、判断とその根拠、情報が正確に現場へ伝わっていたのかなど、今後も解明する必要がある」と話している。
 東電広報部は「放射線量が高いことについては、これまでも事実として公表させてもらっているが、その具体的なデータなどは公表していない。整理し、しっかりとまとめた上で公表したい」としている。(藤森かもめ、小堀龍之、野口陽)

 東電は東電の論法に依った言い分があるんだろうけど、データが残ってる以上、把握していたのに公表しなかった.....ことが、避難の遅れにつながった.....って、素直に認めて反省すべきじゃないの? 素人目に見ても、事故発生当初、情報流通が滞ってた観は否めず、妙な「隠蔽体質」を疑ったりもしていたし.....。
 仕方がないんで、今後、どう変わっていけるか!?に期待するしかないんだけどね.....この期に及んで言い訳かましてるようじゃ、見込み薄いけど.....。

 福島原発1号機、格納容器に漏出「打つ手なし」 核燃料100%損傷か(産経新聞) - goo ニュース

2011年5月13日(金)08:00
 ■工程表大幅見直し
 12日、東京電力福島第1原発1号機で、原子炉圧力容器内の核燃料棒が完全に露出したことが判明し、圧力容器損傷の可能性も浮上した。原子炉を安定冷却するための作業が進められているが、見直しは避けられない。専門家からは「圧力容器に穴が開いているなら、もう打つ手がない」と危惧する声も上がり、事故の収束に向けた工程表の達成に「黄信号」がともった。(原子力取材班)

 ▼形状とどめず
 「メルトダウン(炉心溶融)が、炉心の形状を維持せず、圧力容器の下に崩れ落ちているというのであればそれ(メルトダウン)で結構」。東電の松本純一原子力・立地本部長代理は12日の会見で、初めて「メルトダウン」状態にあることを認めた。
 東電はこれまで、1号機の核燃料について、約55%が損傷していると推定。一貫して「燃料が溶けて下に落ちていることはない」とし、本来の形状を維持していると説明してきた。
 ところが、今回調整した水位計で圧力容器内の水位を測定した結果、燃料の大半が露出していたことが判明。これまで燃料露出は一部とされてきただけに、京都大原子炉実験所の小出裕章助教(原子核工学)は「東電が発表したデータは信頼性がない」と手厳しい。
 米スリーマイルアイランド原発事故(1979年)では燃料の約45%が溶け、その約3分の1が底に落ちたが、小出助教は「今回の発表をみると、100%の損傷以外考えられない」と厳しい見方を示している。

 ▼再爆発はなし
 核燃料の大半は溶融して圧力容器の下部に落ちたが、下部にたまった水に漬かることで、冷却できているとされる。実際、圧力容器下部の表面温度は100~120度と比較的低い。
 大阪大の宮崎慶次名誉教授(原子力工学)は「圧力容器の底の水に、溶けた燃料が落ちて微粒子化しているのではないか」とみる。
 核燃料が冷却できていない場合、水素が発生して爆発の懸念も生じるが、宮崎名誉教授は「温度が低いのでそういう状況ではない」と、再爆発の可能性を否定している。

 ▼部位特定急務
 「格納容器からも水が漏れている可能性が高い」
 原子力安全・保安院の西山英彦審議官が指摘するように、大量の水が放射能を含んだまま環境に漏出した恐れも懸念されている。
 圧力容器には、注水は毎時8トンペースで続けられているが、水位は上がっておらず、九州大の工藤和彦特任教授(原子炉工学)は「冷却水の行き先が分からない。漏洩(ろうえい)があるとしか考えられない」と推測。
 燃料は圧力容器底にある制御棒駆動装置や溶接部を貫通し、水が漏出している可能性が高いとみられ、工藤特任教授は「できるだけ早く損傷部を突き止める必要がある」と強調する。
 東電が工程表実現への「一番の近道」とする冠水(水棺)作業が最初に始まり、「トップランナー」(西山審議官)とされる1号機だが、専門家は「工程表通りに、冷温停止に持って行くのは難しい」と口をそろえる。工程表は第一関門からつまずき、先行きに不透明感が漂い始めた。

【用語解説】メルトダウン(炉心溶融)
 燃料棒が溶けて破損する事故。原子炉の冷却水が失われて水位が下がり、燃料棒が露出すると中の放射性物質の熱が除去できずに起きる。全体や大半が溶け落ちると「全炉心溶融」となり、想定される原子力事故の中で最悪の事態。

【用語解説】工程表
 東京電力が発表した福島第1原発事故の収束に向けたシナリオ。1~3号機の原子炉を安定的な「冷温停止状態」にするまでに6~9カ月程度、放射線量の着実な減少傾向に3カ月、放射性物質の放出管理と大幅抑制にはさらに3~6カ月が必要とした。

 どんなもんでしょ?