チェルノブイリで20年医療従事の専門家らを福島県アドバイザーに
「
2011.3.19 21:37
東京電力福島第1原子力発電所の事故で、住民の健康への影響が懸念される福島県は、被曝(ひばく)医療のエキスパートでチェルノブイリで20年の医療経験がある長崎大の山下俊一教授ら2人を放射線健康リスク管理アドバーザーに招聘した。
19日夜、福島市に到着した山下氏は、県災害対策本部で報道機関のインタビューに応じた。
山下氏は「(福島県内で観測されている)毎時20マイクロシーベルトでは、甲状腺への悪影響はまったくない」と断言。福島市の水道水や、川俣町の生乳から検出された放射性物質のレベルについても、同様の見解を示した。
さらに、原発事故で避難対象にすべきなのは「最大で半径30キロ以内」として、避難範囲の拡大には至らないとの見方を示した。
」
2011.3.15 20:30 小出裕章・京大原子炉実験所助教(原子核工学)の話
「チェルノブイリに近づく」 「
福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールの水が失われているとすれば、原子炉内の燃料より量が多い分、2号機より危険が大きい。事態は米スリーマイルアイランド事故をはるかに超え、チェルノブイリ事故に近づいている。
「人体に影響がないレベル」というが、急性障害が出るか否かだけで、人体にまったく影響がない放射能はない。
東京電力が苦闘し敗北してきた過程をみると好転は難しいかもしれないが、これ以上放射性物質が出るのを防ぐためには、水の注入で冷やし続けられるか、その一点にかかっている。
」
2011.3.15 11:41 原子力安全研究協会研究参与の前川和彦東大名誉教授(救急医学)の話
「チェルノブイリとは違う。住民は冷静に」 「
「燃料が溶ける「炉心溶融」が起きても液体状なので、格納容器が完全に破壊されていなければ封じ込めることができる。
チェルノブイリ事故の場合は爆発によって放射性物質を含んだ死の灰がまき散らされ、多くの人が汚染されたが、今回は爆発が起きているわけではない。
溶融した燃料が外に漏れないようにすれば、大規模な放射能汚染が起きる可能性は低い。住民はパニックを起こさず、冷静に対応してほしい
」
栃木県でも「30倍以上」放射線量を観測
「
2011.3.15 11:33
栃木県は15日、宇都宮市下岡本町の県保健環境センターにある放射線測定装置(モニタリングポスト)で測定している放射線量が朝から上昇し、通常の30倍以上に達していることを明らかにした。東京電力の福島第1原子力発電所の事故が影響しているものとみられる。
県によると、普段の放射線量は1時間あたり0・038~0・040マイクロシーベルト。15日午前6~7時の1時間も0・039マイクロシーベルトだったが、7~8時に0・080マイクロシーベルトを観測した後、8~9時が0・864マイクロシーベルトに上昇。9~10時は1・318マイクロシーベルトに達したという。
県は、測定された放射線量が胸部レントゲン(50マイクロシーベルト)の30分の1以下であるとし、「健康に影響することはない」(環境保全課)と説明している。今後のデータの推移などを慎重に注視していくという。
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2011.3.19 21:37
東京電力福島第1原子力発電所の事故で、住民の健康への影響が懸念される福島県は、被曝(ひばく)医療のエキスパートでチェルノブイリで20年の医療経験がある長崎大の山下俊一教授ら2人を放射線健康リスク管理アドバーザーに招聘した。
19日夜、福島市に到着した山下氏は、県災害対策本部で報道機関のインタビューに応じた。
山下氏は「(福島県内で観測されている)毎時20マイクロシーベルトでは、甲状腺への悪影響はまったくない」と断言。福島市の水道水や、川俣町の生乳から検出された放射性物質のレベルについても、同様の見解を示した。
さらに、原発事故で避難対象にすべきなのは「最大で半径30キロ以内」として、避難範囲の拡大には至らないとの見方を示した。
」
2011.3.15 20:30 小出裕章・京大原子炉実験所助教(原子核工学)の話
「チェルノブイリに近づく」 「
福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールの水が失われているとすれば、原子炉内の燃料より量が多い分、2号機より危険が大きい。事態は米スリーマイルアイランド事故をはるかに超え、チェルノブイリ事故に近づいている。
「人体に影響がないレベル」というが、急性障害が出るか否かだけで、人体にまったく影響がない放射能はない。
東京電力が苦闘し敗北してきた過程をみると好転は難しいかもしれないが、これ以上放射性物質が出るのを防ぐためには、水の注入で冷やし続けられるか、その一点にかかっている。
」
2011.3.15 11:41 原子力安全研究協会研究参与の前川和彦東大名誉教授(救急医学)の話
「チェルノブイリとは違う。住民は冷静に」 「
「燃料が溶ける「炉心溶融」が起きても液体状なので、格納容器が完全に破壊されていなければ封じ込めることができる。
チェルノブイリ事故の場合は爆発によって放射性物質を含んだ死の灰がまき散らされ、多くの人が汚染されたが、今回は爆発が起きているわけではない。
溶融した燃料が外に漏れないようにすれば、大規模な放射能汚染が起きる可能性は低い。住民はパニックを起こさず、冷静に対応してほしい
」
栃木県でも「30倍以上」放射線量を観測
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2011.3.15 11:33
栃木県は15日、宇都宮市下岡本町の県保健環境センターにある放射線測定装置(モニタリングポスト)で測定している放射線量が朝から上昇し、通常の30倍以上に達していることを明らかにした。東京電力の福島第1原子力発電所の事故が影響しているものとみられる。
県によると、普段の放射線量は1時間あたり0・038~0・040マイクロシーベルト。15日午前6~7時の1時間も0・039マイクロシーベルトだったが、7~8時に0・080マイクロシーベルトを観測した後、8~9時が0・864マイクロシーベルトに上昇。9~10時は1・318マイクロシーベルトに達したという。
県は、測定された放射線量が胸部レントゲン(50マイクロシーベルト)の30分の1以下であるとし、「健康に影響することはない」(環境保全課)と説明している。今後のデータの推移などを慎重に注視していくという。
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