ハレイワのビーチハウスで
南中の陽射しを避けて入った、ハレイワのビーチハウスでのことだ。 壁に波乗り小僧達の古い写真がいくつも掲げてあって、 見上げると、にわかにノースショアの風が動き...
総天然色のきみではあるのだが...
夢はモノトーンだという。 ならば、ぼくは夢の中で、いつも、こういう水口イチ...
冬の歌を聞かせて
一月の第2日曜日。 そして昼下がり。 食卓には小さな水盤にキャベツの芯...
まだまだ修行が足りない
『海好きなことから海辺に居住する人は多いが、やがて歳をとると海のある生活も日...
さながら昼寝の夢に聴くような
旧農林省鳥獣実験場跡地の尾根を登り詰めた先に水口イチ子の家はあった。 生活するには多少不便な場所だが、パイプオルガン職人の彼女の祖父が、昼夜、近所を気にせず楽...
High Noon!
High Noon! 【The Beach Boys - Summer Means New Love】
終わらない夏
九月も半ばを過ぎると、ウイークデーのビーチはさすがに顔見知りのロコばかり。 ...
きみがいないと ぼくは...
きみがいないと ぼくは どこかへ 漂流していってしまいそうだ。 ...
スノードロップ
今日、旧暦二月二日。 イチ子が丹精したスノードロップの鉢植えは、 庭の南天の傍らに据えられた花台の上で、 今年も静かに蕾を開いた。 ...
卒業式か...
裏書きがないので、何時撮った写真かは疎覚えでしかない。 高校を卒業して間もない頃か...。あるいは成人式の頃かも知れない。 線路際の道のようだが、どこか場所も思...