初めてきみを見たのは...
スイスに似た気候は元より、斑尾山・黒姫山辺りの山容に愛着を持つ人達が夏の野尻湖畔に避暑に集まる。 町並みが開けているのは駅のある西側の湖畔で、対岸は、YMCA...
デルフトの眺め
旅行作家・水口イチ子が、ある年の取材旅行中、パリのカンパーニュ・ブリュミエール通りの画材屋の店頭で、フェルメールの『デルフトの眺め』の複製画を見つけたとき、ど...
柿右衛門の絵付けのようで、なかなか旨そうだった
近所の元農家の庭先に、丈の高い柿の古木がある。 東京では旬は終わったが、...
いやいやいや、イェイツは、そもそもイングランド人じゃない
イチ子さんの捜しもの。 「ふるーいイングランドの詩集で、四六判よりも小さくて赤茶のクロス装なんだけど、どこかで見なかった? 背表紙の文字が銀の箔押しのやつよ」...
オトナと呼ぶには程遠いのかもしれない
(op.20241219 - 2 / Studio31, TOKYO) 世相にばかりかまけているようでは、人は、オトナと呼ぶには程遠いのかもしれない。 ...
Touchstone —— ぼくらの試金石
(op.20241219 - 1 / Studio31, TOKYO) みんなホントのことだったし、それは今もオナジ。 【Gordon Lightfoot ...
イチ子さんのプルメリア
この夏の猛暑のさ中、イチ子さんの庭(ぼくは、忙しいので庭の使用権はとっくに放棄した)では、プルメリアの花が当たり前のように咲いて芳香を漂わせていた。 そのご褒...
細かいことを言い出せばキリがない
飲物を正しく・美味しく飲む作法を知っているうるさ型は、世の中にいるようでなかなかいない。例えば、玉露を淹れるお湯の温度を気にしたりとか、ワインは静かに注いで、決し...
茅ヶ崎の『夏の妹』たち
(op.20241218 - 1 / Studio31, TOKYO) 絵画や写真のような静止画にだって、制作...
小学生の頃から、てっきり春の花だとばかり思っていた
イチ子さんが庭のプランターにパンジーを作っている。 「随分綺麗に咲いてるけど、これから冬なのに寒さに負けないように品種改良されているの?」とぼく。「そんなことし...