全市全郡で使用したリグは、FT857DMである。別にそんな話ならば大したことない。本当は山岳移動用として10W機を買うつもりで、在庫がなくて50W機にしたのだ。
しかし、このリグは、今回の全市全郡でHFからVHFのメインリグとして活躍している。しかも、このリグには、CWフィルターは入ってない!!
なぜか?このリグは、CWフィルターを使うよりもAF-DSPの方が圧倒的に聞きやすいからだ!!
かつてW9GRを愛用していて、今もその性能は素晴らしいと思っているが・・
FT857のAF-DSPの方が帯域をその場で変えられるし、操作性は上だ。
入っていたCWフィルターは、FT817で利用している。
信じられない!!と言うだろうけど「本当の話だ」
前代のFT100Dは、逆でAF-DSPを使うと聞こえていた信号が消えていた。それから比べると、無限大の進歩だな。
全市全郡の参加場所は、熱海市の滝知山。7MHzのアンテナは、エクステンディットDP、それより上のバンドは、3エレ八木を使用した。
私が交信した局数は、SSB 143、 FM 19、 CW 255だった。
特に今回の全市全郡では7MHzCWは、激しい周波数の奪い合いが繰り広げられていた。名だたるH(50W超)局が並ぶ中、FT857DM 50W CWフィルターなしで、2時間占有してCQを出し続けたのだ。
ジリジリ幅寄せしてくる局もあったが、呼んでくる局がより強ければ、そんな局も退散していく。これが、テクニック!?
FT857DMは、市場価格は、既に8万円を割っている。1万5千円するCWフィルターは不要だ。
実はCW用リグの(コストの安い)最高傑作は、エレクラフト社のK2なのだが、それに次ぐ出来栄えと感じた。まあ、K2の静かさには遙に及ばないけど。
『アンテナ』
全市全郡のHFローバンドで使用したアンテナは、G5RVというアンテナだ。全長31mで、中心から300Ωのフィーダー線給電のアンテナだ。3.5MHzでは、少しだけ短縮。7MHzは、6/8λのアンテナだ。
アンテナ中心を10mポールに6.3m釣り竿を加え、高さを15m程度にして吊るす。左右のエレメントは、ビニールロープをつけて10mポールの先端を使って張る。
設備担当、T.M.氏の設営だ。
標高もあり、このアンテナでの破壊力は素晴らしい。その破壊力を十分に生かしきれるFT857DMは、なお素晴らしい!!
たまに、山岳移動にも連れていっている。
同じFTでも、FT817で、そんな真似はしないように!!!!!