コーリニアアンテナは、簡単に作れるのだけど・・制作上の注意点がいくつかある。
今日は、それを書いてみる。(ブログは、日記的に書くのは良いけど、技術情報を更新していくのには、不向きで読む側にも苦労をさせてしまう。アンテナの製作については、いずれHPとして立ち上げる予定だ。)
もう一度、図を掲載する。一部説明しやすいように書き換えてある。
何人かの方からメールを頂き、失敗例や苦労話を頂いた。
それをうけて、初めて製作される方の為に、確実に製作する手順を書いてみる。
上図で手順を説明する。
- まず、①給電エレメント部を製作して下さい。ここで、一番気をつけることは、各エレメントを半田付けする際に、芯線と網線をショートさせないことです。
- エレメントを1本半田付けするごとに、芯線と網線間に導通が無いことを確認して下さい。(失敗の殆どは、これが原因です。給電エレメント部を取り外して、ショートしてないかを確実に調べて下さい)
- これに、②位相整合部を半田付けします。ここでも、芯線と網線間に導通が無いことを確認して下さい。
- 次に、③マッチング部を半田付けします。まだ、芯線と網線間に導通がありません。
- ここまで、出来てもこれはアンテナではありません。(アナライザーで測っても目的周波数に同調していません。)
- ③マッチング部をアナライザーで測っても目的周波数のアンテナではありません。④スタブとセットでマッチングを取るのが目的です。
- ⑤の位相整合部を取り付けると、直流的にはショート状態になります。これで芯線・網線全てがショートします。しかし、交流的には、これでアンテナとしての性能が発揮されます。
- ⑤を取り外すと、芯線・網線の導通はありません。確認して下さい。
- ①②③⑤を半田付けした後で、④を取り付けてSWRが1になるようにスタブを切り詰めて下さい
- その他、ブログの同軸の長さは網線⇔網線間の長さです。
さて、あなたのコーリニアは、大丈夫でしたか?
追記:
- 1/2λ給電エレメントの接続距離の違いで最大2-3%周波数がずれます。
- 多段にするほど、同調周波数が低下します。
1本目については・・・エレメントの導通を確認しながら組み、すべてDIWさんの寸法通りだったのですが・・・少し自己流が入ってしまった給電部がよくなかったようです
2本目はやはり、短縮率の計算がおかしかったようです。
2本目の給電部はDIWさんの図の通りでしたので、その上に1本目のメインエレメント&上部をつないでDIWさんの完全コピーにしてみたところ、現時点でSWRが2を切っています!これならここからの調整でうまくいきそうです。はじめからこうすればご迷惑をおかけせず済んだのに・・・自分の生兵法に反省しきりです
3本目に突入するかもしれなかったので、今日材料をさらに1本分買ってきたのですが、うれしい誤算でした。これでさらにもう1本作ることができます!
今回は本当にありがとうございました。いつかコーリニア同士でQSOできることを夢見ています!
某メジャーケーブルメーカーF社3D2Vを使用して430MHz帯用です。 短縮率メーカー公称値0.67を採用して出来上がった各部品の寸法はほぼ+/-1mm以内にしたつもりです。 構造的に違う点はラジアル部分に編み線を使用せず銅箔を規定の長さで同軸に巻いて両端を半田付けした点です。
出来上がったものを垂直に立てた樹脂ポールに取り付けアンテナアナライザーで確認しました。 スタブ長調整後ですが同調点はバンド内にありますが、バンド内の最良点は438MHz付近で1.5です。 広帯域アンテナのように山あり谷ありですが広帯域にSWRが低くバンド外298MHz付近には1.1が存在します。 298から438までの間には何箇所か谷が認められます。 尚、298MHzをセンターとしてSWR1.5までの間隔は+/-2MHz程あります。 最良点をバンド内に持ってくるには研究がかなり必要なようです。
バンド内の使用する周波数ではSWR2.0~2.3位でぎりぎり、パワーロス覚悟で使うつもりです。
一作目としては、成功だと思います。最初は、そうでした。
私の作ったコーリニアも、かなり広帯域です。特小バンド・・コードレス電話帯(200MHz帯)も楽々傍受出来た記憶があります。(最近、聞いてませんが)
コメントを読んでひとつだけ、気づきました。
1/2λの給電部の長さだけは、極力エレメントサイズを揃えた方が結果が良いです。
つまり232mmを目標にカットして、232mm234mm231mmと±1mmするよりも232mm231mm232mm231mmと-1mm以内または+1mm以内と、つまり全体の誤差を少なくした方が結果も良いです。
私は、232mm 234mm231mmのカットになった場合、同サイズ同士を使って1/2λの給電部を作ります。
次は、ぜひ、それを試して下さい。
コーリニア同士での交信を楽しみにしています。
本当に良かったです。このページのコメントも含めて読んで頂くと、次作のコーリニアの作成方針が決まると思います。
これが垂直面パターンです。設置方法は、じっくり検討して下さい。
http://blog.goo.ne.jp/diw/e/822bdf94d52d0f036c55ea4a3fe1517c
2mは、よく飛びますので思わぬところと交信出来るかも。
コーリニア同士での交信を楽しみにしています。
作ってみた感想は 周波数の調整は構造上、部品製作時に決まってしまい後からでは出来ないかなりシビアなアンテナであると感じました。 とは言え成功した見返りとしては電波の飛びの良さを保証してくれる優れものであると。。
次回作ではもう少し寸法に気をくばり段数を減らしてコツを習得したいです。 半田接続部さえ綺麗に取れれば部品の再利用も可能かな? 気を良くしたら2mの方にも手を出しますね。
とりあえずは第1作目を持って今週末出かけます。
日曜日は雨予報ですが、私もコーリニアを持って出かけてみます。
さてさて、どんな移動運用になるのやら?
コーリニア、半田付け部が断線してしまった中間エレメントを新しいものに交換出来ます。また古いエレメントを新しいコーリニアで再利用も行いますよ。
天気のせいではないのですが、
今回の日曜日のお休みは取り消しとなり
外出できそうになくなりました。
次の日曜日のお休みは月末になりそうで、
C4FMのロールコール参加を兼ねて
移動運用をプランします。
中間エレメントどうしの接続部は極めて近接させて半田付けしないと特性が得られませんか?
短絡を懸念して編み線間隔を1mmは設けています。
私もショートを気にして網線間隔は空けています。
よーく、hamlogを見ると何度も交信させて頂いていました。
コーリニア同士での再会を楽しみにします。
とりあえずのテストだったので、給電点は地面すれすれでしたが、車の上につけてある1m弱の1/2λホイップの性能よりだいぶ上回っていました。
材料が余っているので、次は430を作るかもしれません!
交信成功!おめでとうございます。
私もモービルホイップと比較して、コーリニアの飛びを確認してます。Sが、かなり違います。
自作アンテナでの交信は格別ですよね。
430では、更に1/2λ部分のサイズがシビアになります。
コツを掴んだと思いますので、チャレンジしてみて下さい。