本日は、設計したエンドフェッドアンテナとエンドフェッド専用のアンテナカプラーの試験運用を実施した。
本来ならば別の移動地で電波を出す予定だったけど、アンテナを上げたところで、リグの電池を忘れたのに気づいて・・往復2時間かけて取りに帰った。
時間も無くなったので、仕方なく愛川町での運用となった。
今回、使用したアンテナは7MHz 18m長のアンテナだ。
[10mポールを使って設営]
アンテナは、下図のように設置している。
アンテナの水平部分の長さと角度で、インピーダンスがどう変化するかを事前に計算しておいた。
水平エレメントの角度が90度に近づくと、カプラーのL成分が少なくて済む・・ということだ。
製作したカプラーは、これだ。
1KV50pFのバリコン、1KV47pFのコンデンサ、そして前回移動で使用したコイル(最大値13uHおよびタップ付き)を使用した。
出力通常は10W、最大50Wを想定しているので、耐圧は問題ないか?
コイルのタップの切り替えは、ロータリースイッチを使いたかったが・・配線が複雑になり浮遊容量も増えるので今回はワニ口クリップを使用した。
コイルのタップ変更時の使い勝手が悪いので、もう少し小さい部品に変更する予定だ。
7MHz以上でのアンテナを想定したので、写真のように思ったよりもシンプルに仕上がった。
[今回製作した、アンテナカップラー]
というわけで、全体像は下。
自作なのでスイッチがユニークかも。
スイッチ2個とバリコンのツマミだ。
コイルのON/OFFは、短縮コイルを使ったアンテナの場合は、コイルを切り離すことで、コンデンサのみでマッチングを取る予定。(3.5MHz用)
47pFのコンデンサもスイッチで接続したり、切り離したり出来る。
まとめると
- コイルは、13uH,9uH,6uH,3uH,0.9uHから選択できる。
- コンデンサは、バリコン50pF(5p-55p)は、常時接続。47pFが追加できる。従って可変範囲は、5pF-102pF付近まで。
あとは、アンテナとリグへのコネクタを取り付けてある。
[今回製作した、アンテナカップラー外観]
今回の運用は、L型エンドフェッドアンテナに、このカプラーを接続した。
7MHzは、予定通り一発でSWRが1.1まで落ち。10MHzでは、アンテナを5m短くして15mでSWR1.5に出来た。
また、オートアンテナチューナーと異なり、チューニングの不安定さは全く無く、SWRメータはピタリと止まったままだった。
伝播においては、10MHz10Wと非力な運用だったが、コンディションがあまりよくない中、4,5,6,8エリア各局と相手のRS59で交信することが出来た。
こちらは10Wなので弱かったかもしれない?
交信頂いた皆さん、ありがとうございます。実験は上手くいきました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます