移動運用で使用するHF帯のデルタループアンテナを解析してみた。
先日の移動運用で、設定値を忘れてしまい、準備に時間がかかってしまったので、例によって、自分のメモ書きとして残しておく。
- 使用周波数は、7MHzから28MHzとする。
- ループの全長は、手に入り易い5.3mポールを想定して14m-16mとする。
- 使用状況を想定して、その範囲で動作するカップラーを設計する。
ここの使用銅線は、φ1.1mmとしている。地上高は、3mで解析したが、1.5mとしても大きな差は無い。
コイルデータは、カップラーのLを製作するに当たってのVP25に1.1mm銅線を巻いた「巻き数」と「コイル長」の参考値だ。
『全長16mデルタループ』
14MHz帯は、カップラーの調整がクリチカルとなる。
7MHzでは最低でも10%程度の効率低下がある。しかし全体的に安定した動作が期待できそうだ。
但し、7MHzではループアンテナのパターンは、八の字ではなく、無指向性となる。
『全長15mデルタループ』
10MHz帯は、カップラーの調整がクリチカルとなる。
7MHzにおける効率低下は最低でも20%程度が予想される。
但し、7MHzではループアンテナのパターンは、八の字ではなく、無指向性となる。
『全長14mデルタループ』
7-14MHz帯は、カップラーの調整がクリチカルとなる。
7MHzにおける効率低下は最低でも25%程度が予想される。
但し、7MHzではループアンテナのパターンは、八の字ではなく、無指向性となる。
まとめ
- 14MHz-28MHzでの使用であれば、全長15mのデルタループがカップラーの可変範囲を一番狭く出来る。(L:0.5-9.7、C:0-78pF)
- 効率的には、やはり16m長が一番良い。
- 地上高によるインピーダンス変化は少ない。
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